#提督殿とあきつ君

提督さんとあきつ丸が毒にも薬にもならないような無駄でしかない会話をするだけのお話…だったお話。(自分で忘れないためのメモ)
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Q3式 @q3s_f

「…最上。いつからいたんだ」 「最初から」 「…どうして止めなかったんだ…?その、ルール違反、だろ…?」 「やだなあ提督。ボクの話ちゃんと覚えておいてよ。"2回で退場"なんだよ?つまり、1回までは問題無し、さ」 「…最初から、こういうつもりだったのか…?」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:58:21
Q3式 @q3s_f

「…さあねえ」 「でも、お前たちの部屋は、思い返してみればあきつの隣だ。お前も全部、知っててもおかしくないな…」 「…アハハッ。そこまで言うなら提督、一つだけ、良いかい?」 「…なんだ」 「きっとね、提督とあきつさんの間に、何か契約みたいなのがあるね?でも…」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 20:00:20
Q3式 @q3s_f

  「さっきの台詞は、それでも嘘だよね?嘘は良くないよ、提督」   #提督殿とあきつ君

2014-08-01 20:01:00
Q3式 @q3s_f

「…まあ、そんなところかな。じゃあ、また会おうね、提督」 「……」 「…この"戦い"…まさか…」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 20:02:05
Q3式 @q3s_f

「御機嫌よう、提督」 「…やあ熊野。残念ながら、機嫌はあまり良くないかな」 「そうですか、それは何より」 「…喧嘩売ってるのか?まあ、喧嘩する気力もないけどな、今」 「いいえ、そのようなつもりは露ほどもありませんわ。まったく提督は気が短くていけませんわね」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 23:34:04
Q3式 @q3s_f

「じゃあ今のは何のつもりだったんだ?」 「そのままの意味です。機嫌が良くないという事は、何か上手に進行していない物事があるという事。そのような所にこそ、窮地を脱するチャンスは眠っているものですから」 「…そうだな。それはもっともだ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 23:37:26
Q3式 @q3s_f

「もっとも、わたくしは提督がどうして不機嫌なのか、知ってて来たのですけどね。モガミンに一本取られたのでしょう?」 「…不機嫌と言うか、不甲斐無いという感じだが、まあ、合ってるよ。しかしモガミンって…」 「あら、可笑しかったかしら?そしたら最上と呼びます?」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 23:54:25
Q3式 @q3s_f

「いや、姉、だろ?その呼び方って…」 「あら提督。別にわたくし、あの方を嫌っている訳では無いのですよ?むしろ敬愛してやまないですわ。これだけ変な妹たちをまとめているのですもの」 「変だという自覚があるだけ良いのか…?」 「それに、ご本人から許可も貰っています」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 23:58:22
Q3式 @q3s_f

「許可って、呼び方の?」 「ええ。『熊野の好きなように』と仰っていますから、わたくしも好きにお呼びしておりますの」 「まあ、それなら、良いのかな…」 「…そうですわね。提督が疑問に思うのも無理からぬことでしょう。最上は時々、得体が知れない時がありますから」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:00:19
Q3式 @q3s_f

「尊敬している姉を掴まえて"得体が知れない"とはまた随分な言い様だな…言いたいことは分かるけど、な」 「でしょう?三隈さんもよっぽどですが、あの方は輪をかけて変な方なのです。いいえ、むしろ不気味な程…」 「…やっぱり嫌いなんじゃ」 「それは違いますわ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:04:14
Q3式 @q3s_f

「わたくしに"嫌いな方"などおりません。苦手な方は、いらっしゃいますが…」 「…なあ、熊野」 「なんでしょうか、提督」 「嫌いな人がいないのなら、熊野は、人を"嫌いになろうとしたこと"は、あるか?」 「嫌いになろうとしたこと……ええ、ありますわ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:07:24
Q3式 @q3s_f

「…ある、のか。良かったら、話を聞いても良いか…?」 「別にかまいませんわ。大したお話ではありませんもの。ただ、一昔前のわたくしが血迷って『彼女の事は嫌いになった方が、彼女の望み通りなのではないか』などという風に考えてしまった、ただそれだけの話なのですから」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:12:20
Q3式 @q3s_f

「…それはまた、どうしてそんな事を思ったんだ…?」 「…あの大馬鹿者があまりにも自分自身を責め続けるものだから、わたくしもついそれにつられてしまっただけ、ですわ。その大馬鹿狼のわたくしに対する勘違いが、あんまりにも頑固で…ええ、ただ、それだけでしたのよ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:18:48
Q3式 @q3s_f

「…よく分からないが、それで、結局その相手とは、どうなったんだ…?」 「どうももなにも。少しして『やはりわたくしは彼女を嫌いにはなれません』と、それに気が付いただけです。後は、相手の心構えとタイミング待ちですわね。もちろん、わたくしからのアプローチも少々」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:23:10
Q3式 @q3s_f

「…そうか…」 「…一体何の参考にするつもりかは知りませんけれど、提督。貴方がもし"嫌いになろうとしている人"がいるのならば、もう一度、自分の胸に尋ねてみる事をお勧めしますわ。往々にして、そういう相手は"嫌いになれない"ものよ?」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:30:16
Q3式 @q3s_f

「…しかし、もしそうだとして、嫌いになれなかったら…」 「…まったくうちの提督はどうしようもなく石頭ですわね。人の関係に、"好き"か"嫌い"しか無いわけが一体全体どこにあるのかしら?同じ"好き"でも一つしかないなんてどうして言えますの?もう少し考えなさって?」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:34:06
Q3式 @q3s_f

「例えばわたくし、提督の事はあまり好きではありません」 「…まて、さっき嫌いな人はいないって」 「それは貴方がハッキリした態度を取らないのがいけないのよ?それはともかくとして、わたくしはそれでも、貴方を提督として尊敬はしているつもりですわ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:39:10
Q3式 @q3s_f

「…まあ、その。ありがとう」 「…という訳で、こういう関係性もあるのですから。好きとか嫌いとか、そういう簡単な言葉で片付けないで、その相手との一番"良い距離感"を保てる関係を探すのが良いのではなくて?」 「…」 「お分かりになって?返事は?」 「…ハイ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:42:59
Q3式 @q3s_f

「…あら、もうこんな時間ですのね」 「…だな。すまない熊野、引き留めて。それから、相談に乗ってくれてありがとう」 「構いませんわ。提督が何で悩んでるかは知りませんが、わたくしひっそりと、提督とあきつさんが良い関係になれるのをお祈りしておきますので。ではでは…」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:49:41
Q3式 @q3s_f

「…待てあの野郎、全部知ってて話聞いてたのか!!」 「…あきつとの関係、か…」 #提督殿とあきつ君

2014-08-02 00:50:27
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