#提督殿とあきつ君

提督さんとあきつ丸が毒にも薬にもならないような無駄でしかない会話をするだけのお話…だったお話。(自分で忘れないためのメモ)
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Q3式 @q3s_f

「なんだい?ボクも二人の為に、なるべく提督とは話さないようにしてるんだけど」 「…二人は、何で戦ってるんだ?本当に物騒なことしてないよな?…その、二人の身に何かあったら、俺の、まあ、監督責任になるしな…」 「…任務の支障になるような事はしてないさ。でも…」 #提督殿とあきつ君

2014-07-21 16:45:23
Q3式 @q3s_f

「…二人にとって譲れない何かを、削り合う戦いではあると思うよ」 「…」 「危険な真似はボクがさせないさ。そこは信用してよ」 「…すまん、任せた」 「良いって。あとは、提督。どちらが勝っても、提督はそこまでの気持ちと向き合う事になるんだ。そこは絶対忘れないでね」 #提督殿とあきつ君

2014-07-21 16:48:55
Q3式 @q3s_f

「…覚悟は、出来てるつもりだ」 「うんうん、それでこそ提督だ。後はボクがこの隙に提督のハートを奪っちゃえば完璧だね。むしろ奪いたい格好良さだね」 「…おい今までのシリアスな空気どこに飛ばしやがった」 「アハハ、冗談冗談。じゃあね提督、また、結果が出た時に」 #提督殿とあきつ君

2014-07-21 16:51:53
Q3式 @q3s_f

「…まあ、しばらくは煙草、必要ねえのかな…寂しい気もするが…」 #提督殿とあきつ君

2014-07-21 16:53:06
Q3式 @q3s_f

「ちーっす!おはよー提督!…あれ、元気ないねえ?」 「ああ、鈴谷おはよう。いや、元気がないってわけでもないんだが」 「あ、ひょっとして寝不足だ!いやーだめだよ、仕事は程々にしなきゃあ。身体壊しちゃうよー?」 「消灯時間後も戦術書読み込んでるお前に言われてもな」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 08:01:46
Q3式 @q3s_f

「いやーしかし提督にバレてたとはねえ。何?覗いてたの?いやーえっちー」 「本当にそんなことしたら熊野にボコボコにされるだけだな。執務室から航空水上艦寮の窓が見えるんだよ。灯りもな」 「あーなるほどー。熊野は早寝早起きだし、そしたら私になっちゃうよねえ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 09:41:26
Q3式 @q3s_f

「そんな夜更かし鈴谷に質問」 「んー?」 「隣の部屋、最近何か変な事無かったか?」 「隣って、もが姉とみく姉の部屋?いやー、どうだろ。特に何もないと思うけど?あの寮建物が古いじゃん、壁が薄いから結構声とか聞こえちゃうんだけど、二人とも、さっさと寝てるし」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 09:46:25
Q3式 @q3s_f

「…そうか。特に夜こっそり抜け出してるとかも無い、か」 「あったりまえじゃん。鈴谷はともかく、あの二人に限ってそんな事無い無い」 「だよなあ…」 「…なーんか、気になるねえ。何?何かあったの?もが姉の方?それとも、みく姉の方?」 「…両方かな」 「…ほーう?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 09:50:38
Q3式 @q3s_f

「まあ、その話は追々な。今回は見逃してやるけど、勉強のためとはいえ、無理すんなよ」 「なーんか勉強って感じしないんだよねえ。楽しく読書してるって感じなんだけど。まっ、気をつけるよ」 「そうだな、熊野の為なら何でも楽しいよな」 「…提督の為だったら、どうする?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 09:53:16
Q3式 @q3s_f

「…どうもしねえよ。変わらず『無理すんな』って言うだけだ。誰のためであろうと、そうして勉強してくれるのは、ありがたく嬉しいけどな」 「…反応がつまんなーい。もっと褒めてくれたっていーのに!鈴谷、提督の事こんなにも大好きなんだけど?」 「嘘つけ。熊野一筋だろ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 09:55:11
Q3式 @q3s_f

「まっ、それはそれ、これはこれ。だね」 「勝手に話を逸らすな。勝手に振り回しといて逃げるなよおい」 「だってこんな時間だよー?提督と話してるのは楽しいけどさ、さすがに演習はサボれないって」 「熊野がいるから?」 「…じゃーねー提督!また後で―!」 「逃げたか」 #提督殿とあきつ君

2014-07-28 09:57:31
Q3式 @q3s_f

「そろそろ寝るか……ん?あれは……」 「……」 「……三隈、か……?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:01:20
Q3式 @q3s_f

「あっ…行っちまった。なんだったんだ…というか三隈が来たという事は、もう決着が…?」 「提督。どうしたんだい、廊下の真ん中で突っ立って」 「…うおっ!ビックリした、時雨か」 「…大丈夫かい、相当疲れてるみたいだね」 「…正直、大分疲労が溜まってるのは感じるな」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:05:18
Q3式 @q3s_f

「それならこの報告書は、明日で良いのかな?というか明日にしようか。無事平穏、何事も無し。だからね」 「ああ、夜間哨戒の報告書だな。すまない、机の上に置いといてくれ。明日確認するよ」 「了解…ねえ、提督」 「ん?まだ何かあるのか?」 「…覚悟は、出来たかい?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:08:19
Q3式 @q3s_f

「…覚悟?覚悟というのは…」 「もちろん、"彼女たち"の事、だよ」 「…そういえば、時雨には大体話したっけな。一応、自分なりの答えは、出したつもりだが…」 「…本当に?」 「…?」 「本当に提督は、正確に現状が見えてるのかな。何か勘違いしてるかもしれないよ?」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:10:51
Q3式 @q3s_f

「それは…そう言われると、何とも言えないが…」 「…はあ、そういう所はあまり良くないよね、提督は。自信を持って答えられないという事は、その答えでは上手く行かないという事だよ。もう少し、考えなきゃ」 「…そう、だな。ああ」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:14:39
Q3式 @q3s_f

「忘れないでね。提督は、ちゃんと彼女たちの事を見ているか。彼女たちが何を考え、何を想い、何をしようとしているのか、きちんと向き合って、拾い出してあげなくちゃいけないんだよ」 「…ああ、そうだな。その通りだ」 「…もう少し反論してよ。怖くなるから」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:17:47
Q3式 @q3s_f

「…すまんな。情けない限りだ」 「まったく、こういう所で素直に謝れるのが、美点でもあり、欠点でもあるよね」 「…かもな」 「…本当に何が"欠点"なのか、分かって返答してる?」 「…」 「…まあ、良いさ。まだ時間もある…ひょっとしたら、もう遅いかもしれないけど」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:20:53
Q3式 @q3s_f

「それじゃあ、提督。厳しい事ばかり言ったけど、応援してるから。なるべく多くの人にとって良い結果となることを、祈ってるよ」 「ああ、ありがとう。いつもスマンな」 「……じゃあ。お休み」 「お休み」 #提督殿とあきつ君

2014-07-29 01:23:41
Q3式 @q3s_f

「提督!」 「…三隈?お前、今は俺に話しかけちゃいけないんじゃ」 「そんな規則などどうでも良いのです!今は貴方に聞かなければならないことがありますのよ!」 「…それだけの事、なんだな?」 「当然ですわ!良いですか、言い訳などなさらないでくださいね?提督…」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:39:30
Q3式 @q3s_f

  「貴方、一体あきつさんに何を仰ったのですか?」   #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:42:00
Q3式 @q3s_f

「…何を、と、言われてもだな…」 「とぼけないで!逃げるなんて卑怯ですわ!いいですか提督。提督が何も言っていないのなら、何故毎晩毎晩、あきつさんが自室で泣き腫らす必要がありまして?それも貴方のことを呼びながら!」 「……」 「お答えになって!」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:45:11
Q3式 @q3s_f

「…貴方もあきつさんもかたくなにお話にならないなんて。一体貴方方の関係はどうなってるのです…?」 「…それは、だな。上手く説明できない、の、だが…」 「…それならば、一つだけ、訊いても良いかしら」 「…ああ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:49:53
Q3式 @q3s_f

「提督。貴方はあきつさんを泣かせるような事を、あの子を裏切るような事を、してらしてはいないのですか?…私は、あの子の味方でもありたいのですが、それと同じくらい、提督、貴方の事を信じたいのです。どうか、信じさせてください」 「…それは、大丈夫、だ。してないよ」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:52:19
Q3式 @q3s_f

「…承知致しました。今は、提督の事を信じましょう」 「…」 「さあ、三隈。気が済んだかい?」 「…最上お前。いつの間に」 「ええ、モガミン。ありがとう、今日はここまでで良いですわ」 「ん、了解。じゃあ三隈にペナルティ1だね」 「はい。ではお部屋で会いましょう」 #提督殿とあきつ君

2014-08-01 19:56:07
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