瑞加賀(?)診断小説

初めての診断小説です。一応瑞加賀ってことになってます。
1
鮎人 @ayuto68

硬直している瑞鶴に向けて加賀は続ける。 「あなたの編み出した作戦、それなりに期待をしているわ。」 (…先輩!) 改めて自分の作戦が加賀に認められたと実感する。瑞鶴は泣きそうだった。それでもなんとか涙をこらえ、凛とした声で応える。 「はい!加賀さん!!」 #診断小説

2014-07-03 14:16:13
鮎人 @ayuto68

そのやりとりを見た提督は、 「よし、では本日の早朝演習は瑞鶴を旗艦とし、随伴艦に加賀、金剛、比叡、榛名、霧島とする!瑞鶴、抜錨の号令を!」 「了解!空母瑞鶴、ならびに随伴艦、出撃します!」 澄んだ朝焼けの空に瑞鶴の声が響く。 #診断小説

2014-07-03 14:24:37
鮎人 @ayuto68

「ヘーイ、瑞鶴ー。作戦ってなんのことネー?」 「移動しながら説明します。さ!」 瑞鶴を先頭に演習メンバーが次々と着水していく。 「翔鶴」 その様子を横目に見ながら、加賀は翔鶴に話しかける。 「はい、何でしょう先輩?」 #診断小説

2014-07-03 14:30:20
鮎人 @ayuto68

瑞鶴に向かって手を振っていた翔鶴は姿勢を正して加賀の方を向く。 「昨日はあなたのことを悪く言ってしまってごめんなさい。しかも本人のいないところで…」 加賀が頭を下げる。 「い、いえそんな、元々私が提督から目を離したのが悪いんです。 #診断小説

2014-07-03 14:33:39
鮎人 @ayuto68

瑞鶴も言っていましたがお顔をあげてください先輩。」 「ありがとう翔鶴、そう言ってくれると助かるわ。」 頭をおこしながら加賀は翔鶴に続ける。 「でも、あれだけは忘れないように。いいわね?」 「はい、もちろんです。」 (あれ、ってなんだ?) #診断小説

2014-07-03 17:13:10
鮎人 @ayuto68

加賀と翔鶴の話を聞いていた提督は小首を傾げる。 「加賀さんそろそろ出撃しないとおいていかれますよ。」 どこからとりだしたのかおにぎりの包みを開けながら赤城が加賀に進言する。 「そうですね。では提督、赤城さん行ってきます。」 「おう、いってこい」 #診断小説

2014-07-03 17:17:10
鮎人 @ayuto68

「気をつけていってらっしゃい。」 二人の見送りをうけながら加賀も入水し、いっきに速度をあげ瑞鶴たちに合流する。 その光景を見送りながら、提督が思いついたように二人の正規空母に質問する。 「そういえばあの二人はなんで口論に発展したんだ?」 #診断小説

2014-07-03 17:21:37
鮎人 @ayuto68

「え、えーとそれはその…」 「?」 翔鶴が口ごもるのを不思議に思う提督に赤城が答える。 「なんでも瑞鶴さんが加賀さんに『先輩の弓の持ち方変わってますよね』って言ったのが原因みたいですよ。」 「あ…(察し」 提督はこれ以上この件には触れないでおこうと決めたのだった。 #診断小説

2014-07-03 17:27:05
鮎人 @ayuto68

「さて、久しぶりに早く起きたら眠くなってきた。二度寝でもするかあ。」 などと呑気なことを言っている提督の肩を翔鶴ががしりと掴んだ。 「?なんだ翔鶴、一緒に寝てほしいのか?」 「寝言は寝てから言ってください。それより提督…」 馬鹿な発言をばっさり切った翔鶴は、 #診断小説

2014-07-03 17:31:07
鮎人 @ayuto68

「流星改と彗星甲一二型、どちらがいいですか?」 にっこりと笑いながら提督に訊ねる。 「…はい?」 翔鶴の笑みの裏に般若を見た提督はこわばった笑顔で問い返す。 「提督、まさかとは思いますが昨日執務をサボられた罰を受けなくてもすむなどという #診断小説

2014-07-03 17:38:34
鮎人 @ayuto68

訂正、彗星甲一二型×→彗星一二型甲○ #診断小説

2014-07-03 19:19:45
鮎人 @ayuto68

甘い考えを持ってはおられませんよね?」 怖い、笑顔がなお怖い。 「いやいやいや、あー悪いな翔鶴、今日の秘書艦が待っているからもう執務室に戻らないといけないんだ。ほら、秘書艦の娘を待たせたら悪いだろ?な?いやー、今日も忙しいなあ!」 #診断小説

2014-07-03 17:42:38
鮎人 @ayuto68

「ふぁ、ひょうのひひょはんはわはひなほへはいひょうふへふよ(あ、今日の秘書艦は私なので大丈夫ですよ)。」 (赤城ー!) おにぎりを食べながら提督の言い訳を台無しにする一航戦のかたわれ。そして、 #診断小説

2014-07-03 17:49:38
鮎人 @ayuto68

「提督?今嘘をつきましたね?嘘をついてはいけないと習ってこなかったのですか?」 あくまで笑顔のまま修羅を内包した翔鶴の手に力がこもる。 「痛だだだだ!ちょ、翔鶴さん、折れちゃう!折れちゃう!ごめん、許して、これからちゃんと執務するからあ!」 #診断小説

2014-07-03 17:52:58
鮎人 @ayuto68

提督の必死の懇願が通じたのか肩を掴んでいた手がスッとひかれる。 (た、助かっ…!?) てはいなかった。振り返った提督の眼前にはフラグシッブヲ級の艦載機とも互角に渡り合う鎮守府自慢の最新鋭機が大量展開していた。 「問答…無用です!」 「アーッ!」 #診断小説

2014-07-03 17:57:22
鮎人 @ayuto68

提督の悲鳴が早朝の鎮守府にこだました。 〜fin〜 #診断小説

2014-07-03 19:22:54