日本近代史を学び始めた頃の勉強法を振り返る

自分用のメモです。
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mnagao @negadaikon

あと、辞典は複数みると載っている事柄に微妙な違いがある。そのことも実はいま考えるととても大事なことだったのだ。

2014-07-08 23:20:36
mnagao @negadaikon

そうそう、じぶんが辞書項目書いて気づいたことだが、太陰暦を機械的に西暦変換するために、近代の人で旧暦12月生まれの人とか、たまに生没年表記間違ってることがある。

2014-07-08 23:26:23
mnagao @negadaikon

まず、とにかく有名な歴史家の本を読もうとしたのだが、結局どなたがその筋の権威なのかわからず、小学館の日本の歴史の坂野先生の本と、色川先生の明治の文化を確か最初に読んだのだった。

2014-07-08 23:31:01
mnagao @negadaikon

いま思い出したが、最初の年はひたすら旧漢字が読めなかった。ほんとうにどうかと思うくらい読めず、古本屋で買った岩波新書も読めず、日本史辞典よりももっぱら漢和辞典を引き倒す日々が続いた。

2014-07-08 23:37:47
mnagao @negadaikon

翻刻の原敬日記に出てくる奥さんの名前が読めないという苦い思いすらある。

2014-07-08 23:40:52
mnagao @negadaikon

大学で日本史を勉強し始めた頃、授業以外にサブゼミというか読書会なるものがあって、そこで発表の練習をしていたりしたのだが、最初にやったのはおそらく新版の『昭和史』だった気がする。そこで講座派とか労農派とか調べたのだ。まだ専門課程に進む前の話である。

2014-07-10 00:05:05
mnagao @negadaikon

阿呆だった私は、あろうことかテキストの要約をすると言いながら事実関係の要約をし、受験参考書のようなレジュメを切った。史料批判を経たうえで証明する事実に即した主張が存在し、その主張の妥当性を別な史料や事実と対比させながら議論するのが歴史学の醍醐味なのにだ。すごく苦い思い出である。

2014-07-10 00:09:09
mnagao @negadaikon

阿呆だった私は、結構ぼろくそにダメ出しされたから覚えているのだが、恥を忍んで言うと、『昭和史』の一番冒頭の要約をした後、やっぱり原敬とか山県有朋が長生きしていればもっと違ったと思いましたみたいなまとめ方をやらかした。本文と関係ない感想でまとめるとかなめとんのかと今では思う。

2014-07-10 00:26:44
mnagao @negadaikon

英雄史観なども意識せず、書いてあることを読みもせずに明後日の方向をむいた意見を――というか、しかも史料にすらよらずただ感想を述べているわけだから意見ですらないものを、延々しゃべるという。当然だが、ぼろくそに叩かれて良かった。

2014-07-10 00:30:39
mnagao @negadaikon

ところで、なるほど歴史を語るには理論的なフレームが大変大事なんだと思い始めた私は、西川長夫先生の『国境の越え方』に打ち震えるほど感銘を受け、以後、なんでも「国民」「国民」と念仏のように唱えて史料解釈する小僧になった。阿呆が、ド阿呆に昇格したわけである。

2014-07-10 00:34:51
mnagao @negadaikon

むろんそれではとても研究などできないし、卒論のクオリティも低いままだし、進学したいというのに一体どうする気なんだと思いつつ、あれこれと出自の違う理論を混ぜ合わせてはますます分析が進まない袋小路に陥っていったのであった。

2014-07-10 00:41:24