日本の憲法学の「野党」的位置づけについて、あるいは公安マターの規制と権利マターの規制の別について

こたつ猫氏の覚書をまとめました。
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こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

ヘイト規制については専門じゃないからなんともいえないが、日本て国は、結社の自由を侵害する暴力団規制法は制定できちゃうんだよね。つまり権利マターじゃなく公安マターなら結構な集団規制ができちゃうということ もっともヘイト規制に反対する法律家が反対するだけで考えてこなかったのも事実。

2014-07-09 09:56:38
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama 日本の憲法学はかなり特殊なものです。日本では憲法学は左派、リベラルに思われてますが、欧州では保守的な「与党」の学問。 日本は憲法が「野党」なので、憲法学は運動に依拠し、最高裁や法務省や内閣法制局に相手にされてこなかった(米国はまた違うが)

2014-07-09 10:35:29
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama 公安マターの規制が支配的で、権利マターの規制なんか国は考えもしてこなかった。「野党」の憲法学は公安マターと対決するのがメインで、権利マターの規制を考える政治的力関係がそもそもなかった。それがいまのようなヘイト規制の議論のあり方の歴史的背景にある。

2014-07-09 10:38:35
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama つまりヘイト規制のような権利マターの規制の導入は、テクニカルな法律論にとどまらず、日本という国家のあり方や正統性にかかわる-それこそ集団的自衛権と同じ-大転換に他ならない。そして大転換はなされなければならないわけで、この視角から考えるのもひとつの立場

2014-07-09 10:44:46
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama そしてこの日本国家の大転換はグローバル化と東アジアの地政学的経済的な変動のもと、不可避的に迫られている。そのバックラッシュがレイシズム運動であり、そのカウンターは政治的にこの大転換を促す機能を果たし、規制問題はこのせめぎ合いを法的にあらわしている。

2014-07-09 10:50:52
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama 法技術的な話じゃなくその国家的、政治的背景と意味については、そう思う。法技術は専門家が頑張ってなんとかしてくれい。

2014-07-09 10:53:04
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama こう書くと「じゃあヘイト規制は法律専門家以外考えてはダメなのか」といわれるかもしれないが、そうじゃない この前の大飯原発の判決は、運動や理系文系の他領域の学者らが、必死に闘い、材料を提供し法律家たちを考えさせたから勝ち取れた。ヘイト規制も同じだと思う。

2014-07-09 10:59:03
こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ @sangituyama

@sangituyama もし反原発運動が、政策的、テクニカルな議論ばかりに終始していたら、力関係を変えられなかった。怒りを込めて闘うことが、判決や政策の形式に内容と力を与え、少しずつであれ前進させた。日本の野党的憲法は運動によって生かされてきたわけでそれは当面変わらないだろう

2014-07-09 11:04:25