pirpで寝起きに公園で走りだすをお題にリレーSS

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「…今日の事、みんなに内緒にしてて…？何て言うか…その、恥ずかしいから…」鼻をグズグズさせながら呟くりっぴーに笑いながら返事を返す。「ん、わかったー、私とりっぴーの秘密ね。」身体を預けてきたりっぴーに安心して息を吐いた。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「はーなんか、泣いたらスッキリしちゃった！」 「そう？それはよかっ、え？」 りっぴーはあたしの膝から立ち上がると手を引いてブランコから、少し強引に立たせてくれた 「そろそろみんなも起きるだろうから戻ろっかー…ということで、宿まで競争ね」 「へ？」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「よーいどん！！」言うやいなや走り出すりっぴーを慌てて追い掛ける。合宿所につく頃には息も絶え絶えでじっとりと汗が服を濡らして気持ち悪い。「はぁっ…はあ…もう、りっぴー…！」「あははっ、ごめんねー…でも、何かすっきりしなかった？」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「うっ、確かになんかもやもや悩んでたものがスッキリしたかも」 「でしょでしょー！あ、でも競争はうちが勝ったから何かひとつやってもらおうかっな」 「えぇ？！そんなの聞いてないよ」 「まぁ今思い付いたからね！何しよっかなー…アイスは売店開いてないか」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 うーんと唸りながら考えているりっぴーを横目に、さっきまで寝ていた部屋の窓を眺める。「そら、まだ寝てるのかなー…」「あ、思いついた！」振り返ればそこには少し悪い顔のりっぴー。「そらまるにさ、おはようのちゅーしてきて？」「……は！？」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「な、なな何言ってんの？！あたしとそらはまだ、そういう関係じゃないって言ったばっかでしょ？！」 「ふーん…まだねぇ」 「い、いやそれは言葉の文で！！」 「ほらー寝てる間にこっそり、おでことかにちゅっとしちゃえばいいじゃん！まだみんな起きてないし」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 背中をグイグイ押されて部屋へとほぼ無理矢理連行される。あれ？さっきまでこの子泣いてたよね…？ 「本当にまだ寝てるし…そらまる起きなさそうだもんねー」時間はまだ朝6時をまわったばかり、しかも昨日はハードなダンスレッスン。起きないのも当然といえば当然なのかも。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「や、やっぱりダメだよこんなのー！本人の了承もなしに…」 「大丈夫だってー海外ではあいさつみたいなもんだし！」 「ここは日本だよ！？」 よくわからない自信を振りかざして、りっぴーがふぁいとだよ！なんて言い出さん勢いで背中を押してくる…なんなのー！

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 ゆっくりとそらが寝ている横に腰を降ろす。さっきまで近くにあった寝顔が少し遠い。薄く開いた口から漏れる声に心臓がどくりと鳴った。「や、やっぱ無理だって……！」起こさないように小声でりっぴーにギブアップ宣言。「いける…！ぱいるちゃんならいけるって…！！」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii ほーらなんて小声で言いながら、りっぴーが背中を押すもんだから、態勢を崩してそらの顔の横に慌てて手を付く。ち、近い。舞台とかで言えばキスするフリとかの距離だよ。はっ、りっぴーにしたって嘘つけるんじゃ…なんて考えていたら、目の前の瞳がパチリと開いた

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「んぅ……ん？ぱい…ちゃん…？」やばいやばいやばい、弁解のしようがない状況に汗が背中を伝う。何か言わないといけないのに口からはひゅうっという息しか出てこない。「ぱいちゃん……」首にまわされた腕、そして「っ…！」唇に触れる柔らかい感触。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii ？！！声にならない叫びをあげようにも口はそらに塞がれてそれどころじゃない。というか、後ろでりっぴー見てるのになにこの状況は？全然頭が回らないよ！でも、そらはあたしだって認識して、そのちゅうしてきた訳だよね？例え寝ぼけてたとしても、えとつまり？

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「ふ、はぁ……」ようやく離れた唇、少し名残惜しいけど今はそれどころじゃなくて「んぅー…ぱいちゃん…」張本人はまた夢の中に旅立ったみたいで、目を閉じて嬉しそうに笑っている。「そらのばか…何して…」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「おやおやーお姫様起きるどころか、また寝ちゃったねー」 なんて朗らかな声が聞こえる。そうね、りっぴーの差し金でした。だけど、振り向くのはもう少し待って欲しい、たぶん今ひどい顔だから 「おはようのキスだから、もう一回かな？」 「それはムリだから！」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「でもさー、そろそろ起こさないとそらまるも困っちゃうんじゃない？」見れば時間は既に30分近く経っていて。「ふ、普通に起こせば…」「えー、この状況で普通に起こすの？ぱいるちゃんー」なんて返すりっぴーを恨めしそうに見て、再びそらに向き直る。思い出すのは唇の感触。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii いや…何を考えてるの？こんな寝込みを襲っちゃだめだと理性的な自分が訴えるのに視線は唇から離せない。柔らかかったし、甘かったような…なんて空想の世界に旅立ちかける 「いいんじゃない？たぶんそら起きるわよ」 いつ起きたのかにやにやと見つめる瞳がひとつ

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「すーちゃん…！？」「さっき一回起きてるわけだし、次キスしたらそらも起きると思うわよ？」その表情は明らかにこの状況を楽しんでいて、私はといえば二人とそらの顔を交互に見るばかり。そらを見るたびにさっきの感触が蘇ってきて、自分の中の欲が抑えきれなくなる。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii あぁもうこの状況はなんなの？なんで2人に見守られながらキスなんて…あーでもそらとキスするチャンスなんて…これが夢なら早く覚めて欲しい むしろ、夢ならキスくらいしても怒られないよね？あははなんだ、そうだよこんな変な状況夢だって、うん…じゃあ遠慮なく

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「ん…」頬に手をあててさっきと同じ感触を楽しむ、他の人よりも少しふっくらした唇が気持ち良くてそっと舌でなぞると、そらの身体がピクリと震えてうっすら開いた瞳が、丸く大きく見開いた。「ん…んん！？」ああ、そら起きちゃった…でも、これって夢だよ…夢じゃない…！

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 起きてからのりっぴーとのやり取りとか全部夢の中みたいなんて思ったけど、全部現実で。今、そらの寝込みを襲った事実も現実であって… 「ご、ごめっ！」 とりあえず謝罪の言葉を口にしながら飛び退く。理解が追いつかないのか彼女は口をパクパクさせるばかりだ

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「ぱいちゃん…？え、今…えっ？」顔を真っ赤にしたそら、多分私の顔も真っ赤になってるだろう。「あー、やっと起きたねー」「す、ず？」「ぱいるちゃん、そらが起きないから起こしてくれたのよ？」「え？あ、あー…ありがとう…」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「そうそう、起こそうとしたとこをうちがぶつかっちゃってさー。徳さん頭とか打った？大丈夫？」 すかさず、りっぴーが事故だと誤魔化してくれる。機転が効くというか、あたしまでびっくりしてりっぴーを見つめてしまう。 「へ？あー…うん、そう、そう事故なの」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「事故…あ、あー…うんぼくは大丈夫…そうか事故か…」どこか残念そうに見えたのは私の気のせい…？「ん、そっそっか！じゃあ私とみもりんは先に行くから、そらまるとぱいるちゃんも早く来なよー？」パタンと閉じられたドアの後に襲って来るのは気まずい沈黙、

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii ナイスフォローしたり、突き放したりりっぴーのことわかったと思ったらわからなくなるよ…うっ、どうしよう 「あの、」「あのさっ、」 2人同時に声をあげて譲り合いでますます気まずい、関係ないけど幸せそうに南條さんを抱いて寝てるシカちゃんをどつきたくなる

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「あ、のさ…」再び口を開いたのはそらの方。「起こしてくれて…ありがとう……」「あ、うん…」会話終了、また重い空気に包まれて気まずい。「そ、ら…」とにかく何か言おうとカラカラになった口を開く。「……ごめんね、あの…いきなり…」