pirpで寝起きに公園で走りだすをお題にリレーSS

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru いつ:寝起き どこ:公園 誰が:rppiが どうした:走ったで決定かなー おけおけーバイトファイト

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru もぞりと寝返りを打とうとしたら、何かにぶつかってのろのろと瞼を押し上げる 「？！」 うちの家にいるはずのない意中の彼女がいて、変な声がでそうになるのを慌てて飲み込む。みんなで合宿して夜は枕投げをしてそのまま寝てしまったんだっけと回らない頭で考える

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「そ、ら…？」照れ屋なこの子は普段なら絶対にこんなに近づいては来ない。寝てる間にいつの間にかという事だろうけど…近い。幼さの残る顔が目の前にある。「唇柔らかそうだなー…」キスしたい、そんな欲を押さえつけて立ち上がる。少し外の風に当たることにしよう。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 無防備過ぎるのも考えものだよなんて、1人文句を呟きながら近くの公園までとぼとぼと歩いて行く。それにしても、えみつんが合宿しよう！って言った時どうなるのかと思ったけど、なんちゃんも口では拒否する！なんて言いながら、枕投げ誰よりも楽しんでたような…

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「結局skちゃんに巻き込まれてやられてたけどー…」適当に公園内を歩いてブランコへ。座るとキィと懐かしい音。「…何年ぶりかなー…」ブランコなんて最後に乗ったのはいつだろう？小学生？いや、中学生の時に少し乗ったような…

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「大きくなってからブランコ漕ぎ過ぎると酔うだよね」 昔はいくら漕いでも、楽しいだけでどんなに高くても怖くなんてなかったのになんて、ちょっぴり年を感じてると後ろから砂をジャリっと踏む音が聞こえた。音につられてそっちに視線を向けると 「りっぴー？」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「見つかったか…もしかして起こしちゃった感じ？」 「んーん、ちょうど起きたら見えたからさ」 「そっか。せっかく布団ひいたのにみんなもみくちゃで寝てるから出られないかと思ったよ」 「そうそう、うちなんてシカちゃんの足が目の前にあったんだよー」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「しかちゃん寝相悪いもんねー、私なんかそらの…」言いかけてふと思い出すさっき見た光景。手を伸ばせば届く距離にあった想い人の顔。あどけない寝顔にふっくらとした唇。思い出せば出すほど顔は熱くなっていって。「ぱいるちゃん？」「え？」「どうしたの？そらの…って」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「んー、何がって言われたらわかんないけどぱいるちゃん嘘つくとすぐわかるよ？」…全然誤魔化せていなかった。「あ、えー…っと…そらの、唇が……あって…」「チューしたくなった？」「っ！？」え、何でこれだけでバレるの？

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「あたしって、そんなにわかりやすい…？」 すこしばっかり肩を落として言えば 「うーん、秘密事が下手とかじゃなくて、ぱいちゃん徳さんのこと好きでしょ？なんだろなー徳さんのことになるとすごく顔に出るというか」 「まっ、待って！え？」 「うん？」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「私が、そらを…す、き？」「うん。え？違った？」自信満々だったのか、今の表情は焦り顔。「い、いや…間違っては…ほ、ほら！すーちゃんの事も好きだし、えみつんも、うっちーだって…！」間違ってないと言おうとして話をそらす。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「うーん、そういう意味ならうちもみんなのこと好きだけど、そうじゃなくてこー…ほら、キスしたいのは徳さんだけじゃないの？」 「なぁ？！」 「いやいや、元々ぱいちゃんがキスしそうになったって話だったじゃん」 あ、あたしとしたことが迂闊だった…

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「あー…うぅ…」何か言わなきゃ、わかってるはずなのに口から出るのは言葉になってないうめき声ばかりで。「無理して言わなくていいってー、何と無くわかってるからさ」苦笑しながら隣のブランコに座るりっぴーを横目で見て息を吐く。「いつから私がそらの事…ってわかった？」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「いつから？うーんそうだな…気が付いたらそうだったとこの方が大きいけど、やっぱライブ練の時かな」 「あたしって、わかりやすいのか…」 自分では隠せてると思ってた分ダメージはなかなかだ 「どうだろ、うちみんなのこと結構見てるつもりだからね」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「じゃあさ…」ふと思ったことが口に出る。「そら、は…私のことどう思ってるかわかる…？」仲のいい友達？それでも充分嬉しい、だけど私はそれ以上になりたい欲張りなんだ。「そらまるかー…うーん…これ、いってもいいの？」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「んー…やっぱ内緒！」「…へ？」予想外の返答に間抜けな声が出る「だってさ、ここでいっちゃったらどっちにしてもぱいるちゃん気にするでしょ？だったら言わない方がいいかなーって」くすくす笑うりっぴーに肩の力が抜ける

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「もう、急に真面目な顔するから、心臓バクバクだよ…」 そう言うと、りっぴーはブランコから勢いよく飛び降りて振り向いて口を開いた 「えーぱいるちゃんが変なこと聞くのが、悪いんだよーそういうのはちゃーんと本人に聞かないと！」 「うっ、分かってるけど」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 わかってる、大事な話だから本人聞かないとってのは…でも、「勇気がねー…出ないんだ」肩を竦めて苦笑すると、さっきまで少し離れたところにいたりっぴーが近づいてきて、そっと私の膝の上に椅子に座るかのように自然に腰掛けてきた

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「わわっ、ちょっと、りっぴー？！」 ただでさえ、少し不安定なブランコの上で慌ててバランスを取る。 「あは、ぱいるちゃんって、大胆に見えるのに案外臆病だよねぇ」 「あたし全然、自分に自信ないからね…」 こつんとりっぴーの背中に頭を預けるように俯く

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「知ってる、この間のライブの時も手震えてたもん。なのに…それを周りに言わない。ぱいるちゃんはそういう子ー」前を向いたままのりっぴーの背中にぐりぐりと頭をすりつけ息を吐く。流石人の事を見てるって言うだけあって、よくわかってるなー…

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii あはは、りっぴーの方が年下なのになんだかあたしかっこわるいなぁ…なけなしの強がりまで見抜かれてるとは 「ほんと、りっぴーはなんでもお見通しなんだね」 「ぱいるちゃんと同んなじだよ」 「へ？」 「うちも自信がないから、つい周りばっかり見ちゃうんだ」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 自信がない？りっぴーが？いつも先を自分のペースで進んでるりっぴーが…？「…臆病だから、先に進むんだよね。置いて行かれたくないしさー…」少し鼻声になったりっぴーの声に気付いて、そっと後ろから抱き締める。「…ぱいるちゃん？」「たまには、お姉ちゃん達に甘えて…？」

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii 「うちはさ、1番年下だからやっぱ焦っちゃうんだよね…みんなの足引っ張ってないかなって」 背中越しで顔は見えないけど、少し震えた声でぽつりと言う 「大丈夫だよ、だれもりっぴーのこと置いて行ったりなんてしない。今までもみんなでここまで来たでしょ？」

悠🐶 @redbull_oishii

@haru_1451 「そうだけど…」「それに、みんな足を引っ張ってるなんて思ったことないと思うし、むしろりっぴーに感謝してると思うよ？もちろん私もね…」落ち着かせるように頭を撫でれば肩が震えて聞こえる嗚咽。りっぴーもりっぴーなりに色々抱え込んでたんだろうな…誰にも言わないで。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@redbull_oishii あたしやっぱりダメだなぁ、りっぴーはいつも素のままで明るくて、元気いっぱい駆け回ってるんだと思ってた。抱えてるものに気が付けないなんて、まだまだだなぁ 「せっかく、同じ作品で仲良くなれたんだから頼ってよ。あたしもみんなもりっぴーの味方なんだから」