- NeneKomiya
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【今日の季語1639】梅雨茸(つゆたけ・つゆきのこ):「きのこ」の読みには「菌」字を用いることも。個別名ではなく梅雨の時季に生える茸の総称。ほとんどは食用にならない。◆梅雨茸の咎あるごとく踏まれけり(田村コト) #jhaiku #kigo
2014-06-24 05:00:02【今日の季語1640】囮鮎(おとりあゆ):「鮎狩(あゆがり)」の傍題の一つ。様々な漁法の中で鮎の縄張りを守る性質を利用した「友釣り」と呼ばれる釣法に用いられる囮の鮎。◆ひかり合ふ生簀の夜の囮鮎(黒田杏子) #jhaiku #kigo
2014-06-25 05:00:10【今日の季語1641】子蟷螂(こかまきり・ことうろう):「蟷螂生る」の傍題の一つで「蟷螂の子」とも。仲夏に海綿状の卵嚢から一斉に孵化する。成長した「蟷螂」は三秋の季語。◆子かまきりぞろぞろ生(あ)れて同じ貌(小島良子) #jhaiku #kigo
2014-06-26 05:00:13【今日の季語1642】金魚草(きんぎょそう):1800年代に輸入されたヨーロッパ原産の多年草。この時季に膨らみのある多彩な花を咲かせ形が似ているところからこの名が出た。◆わが庭の風に泳げる金魚草(一木緋佐子) #jhaiku #kigo
2014-06-27 05:00:03【今日の季語1643】菊挿(きくさ)す:「挿菊(さしぎく)」の名詞形傍題でも。菊は根分けや蒔種による繁殖法もあるが、この時季に切り取った芽を挿す方法が多く用いられる。◆菊挿して父の愚直に近づけり(宮田正和) #jhaiku #kigo
2014-06-28 05:00:09【今日の季語1644】ボート:「貸ボート」「ボート小屋」などの傍題も。他季にもわたる句材だが水辺の遊びとしての本意からすれば夏のものとして扱うのがもっともふさわしい。◆愛犬と文庫数冊ボートの荷(野路斉子) #jhaiku #kigo
2014-06-29 05:00:14【今日の季語1645】切子(きりこ):ガラス細工をいう「ギヤマン」の傍題の一つで「ビードロ」「カットグラス」も同類。「薩摩切子」「江戸切子」など産地名を冠したものも。◆唇に吸ひよせられし切り子猪口(菱田ます子) #jhaiku #kigo
2014-06-30 05:00:12【今日の季語1646】鰹釣(かつおつり):「鰹船」の傍題も。同季別題の「鰹」を獲る漁。沖に出た漁船の上から一本釣りで次々に釣り上げる豪快な場面は夏の景物にふさわしい。◆鰹釣撒餌(まきえ)に海の気色立つ(斎藤朗笛) #jhaiku #kigo
2014-07-01 05:00:04【今日の季語1647】黒南風(くろはえ):近畿以西では梅雨期に吹く南風を「はえ」と呼ぶ。梅雨明け後に吹く「白南風」に対して、梅雨時の暗い空を吹く南風に「黒」を冠した呼称。◆黒南風や筑波の二神雲がくれ(後藤真佐子) #jhaiku #kigo
2014-07-02 05:00:17