【横山光輝「三国志」講座18「赤兎馬」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第18話「赤兎馬」の巻。呂布が第1回目の裏切り劇を演じる回です。 なお、見解はbotさんの個人的主観にもとづくものです。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座18「赤兎馬」-01】 第18話「赤兎馬」の巻でございます。焼酎の銘柄ではございません。旨いけど。 前回、呂布の襲撃を受けた董卓軍は、惨敗を喫します。夜襲の報を聞いた董卓は、すぐさま鎧を来て出陣します。このへんはスマートな董卓さんなので動きが機敏です。

2014-07-15 12:41:29
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【横三講座18「赤兎馬」-02】 一方的な負け戦を見た董卓は、何というありさまだ、と嘆くとも呆れるともいった感想を述べます。そこに現れたのは呂布です。この時の呂布は賢者モード。

2014-07-15 12:43:16
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【横三講座18「赤兎馬」-03】 世の中が乱れているというのに、自分の野望を遂げようとし、一将軍の分際で帝を変えようとは何事か!と啖呵を切ります。そして、董卓の首を討たんと、突撃を開始。たまらず、董卓は逃げ出します。呂布は次々と自慢の弓で董卓の配下を射落とします。

2014-07-15 12:45:41
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【横三講座18「赤兎馬」-04】 必死に逃げる董卓は、何とか自分の陣まで戻っていきます。そして、すぐさま、呂布の軍に対し、矢の雨で防戦するように命じます。無数の矢を前に、さすがの呂布も引き上げざるを得ません。もし、この時に董卓を殺っておけば、この後丁原あたりが漢を主導しますかな。

2014-07-15 12:48:46
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【横三講座18「赤兎馬」-05】 呂布の恐ろしさを見で知った董卓。丁原はともかく、呂布をどうにかしないとこの戦、勝ち目がないと悟ります。呂布を手なづけたいと考える董卓に、李粛が前に出てきます。聞けば、李粛は呂布と同郷の生まれとか。幼なじみのようです。

2014-07-15 12:50:44
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【横三講座18「赤兎馬」-06】 李粛は呂布の性格を知り抜いていました。すなわち、呂布は勇猛ではあるが賢くはない。おだてればきっと味方になる、と。その評はまさにその通りですな。呂布を口説くために李粛は董卓の愛馬「赤兎」と金銀を与えてくれと言います。

2014-07-15 12:53:37
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【横三講座18「赤兎馬」-07】 「赤兎馬」とは、馬体は真っ赤で、一日千里を走ると言われ、風をついて走るとき、そのたてがみは炎のように流れるという稀代の名馬です。なぜ董卓がこの名馬を所有していたかは描かれていませんが、多分西涼の地で手に入れたのでしょう。

2014-07-15 12:56:46
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-08】 ちなみに、「赤兎」ないし「赤兎馬」という表記が横山三国志では混在しています。 個人的には馬の愛称なら「赤兎」の方がしっくりきますが、「赤兎馬」と呼ばれる方が多いです。作品によっても呼び方は分かれているようですが、好みの問題かと。

2014-07-15 13:00:47
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【横三講座18「赤兎馬」-09】 さて、この赤兎馬を引き連れて、李粛は呂布のもとを訪れます。幼なじみということもあり、呂布はあっさりと李粛を迎え入れます。この時点では李粛が董卓陣営にいることは知らなかったんでしょう。李粛と酒を飲もうと誘います。

2014-07-15 13:04:30
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-10】 呂布は李粛の連れてきた馬を見て、人目で素晴らしい馬だと見抜きます。李粛はあっさり、赤兎馬を呂布にやろうと言います。嬉しさを隠し切れない呂布ですが、李粛に報いるものがないと言います。

2014-07-15 13:06:28
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-11】 呂布と李粛はささやかな酒宴を開きます。ここからが、李粛の一世一代の交渉劇が始まります。赤兎馬を贈ったのは実は董卓であることを明かし、董卓軍を襲ったことも許すといって、董卓の懐の深さをアピールします。

2014-07-15 13:09:34
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-12】 この先、自分のすぐれた才能をもっと伸ばしたければ…、とここで李粛は呂布に耳打ちをします。それを聞いた呂布は青ざめますが、そのまま丁原のいる宿営に向かいます。どうやら覚悟を決めたようです。

2014-07-15 13:12:08
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-13】 俺は天下にその名をとどろかせたい、といって丁原を一太刀に斬る呂布。そして、丁原を斬ったことを陣中で明かし、不服な者は去れ、志ある者は続け、と叫びます。 首尾よく計画を成就した李粛は一安心といった表情です。

2014-07-15 13:14:35
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-14】 呂布が得たかったものは、天下に轟く名声であり、己の実力をいかんなく発揮できる場だったのでしょう。しかし、養父をいとも簡単に斬ってしまい「父殺し」「裏切り者」の烙印を死ぬまで背負うことになります。

2014-07-15 13:17:55
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-15】 李粛から話を聞いて、すぐに丁原を暗殺してしまうあたり、恩義というものを軽く見ていること。そして、思慮深さがないということも見て取れます。この呂布の基本的な生き方は、修正変わらなかったとみていいでしょう。

2014-07-15 13:21:35
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座18「赤兎馬」-16】 以上、第18話でございました。 次回は、呂布を手に入れた董卓が、その本性をむき出しにして、暴虐の政治をはじめます。

2014-07-15 13:23:18