【Re:黒火薬①】黒い火種と黒い犬

【黒火薬】 @powder_kw

(一度事務所に戻り、服を着替えて【火薬売り】に扮し外へ出る) (この頃は通り魔事件が毎晩起こっているせいか、人通りも少なく町全体が静かだ) 「…お客さん、見当たらないなぁ…」

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「今晩わ」闇医者にいく道中、ふと夜道を歩く若者を見つけ漂う火薬の匂いに目を細めると、もしやと思いつつ話かけてみて。

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「…？え、ああ、今晩は。…何か御用でしょうか？」 (通りすがりか客か訊ね)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「君、最近よく聞く例の火薬売りさんかな?　火薬の匂いがする」なんていいながらもいきなりぐい、と距離を詰めては獣のようにすんすんと鼻を鳴らし。

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「(びくっと強張り)…え、ええ、はい。私です。お買い求めになりますか？」 (ぞわりと背筋が寒気だつのを抑えるが、黒のｽﾄｰﾙを巻いて隠した顔はひきつっている)

【黒火薬】 @powder_kw

("火薬売り"が歩いていると、不意に声を掛けられる) (ぞわぞわと背筋に寒気が這い回り、落ち着かない) 「(こんな時間に…子供…？)」

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「いや?　これは私の好奇心だよ。ふむ、にしてはおかしいな。全身から火薬の匂いがする」すん、すん。と近距離で匂いを嗅ぐ。相手の顔色がひきつっているのを知ってか知らずか更に指摘して。「・・・それにその体付きは、君、女だな」

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「えっと…そ、それは、か、火薬売り、なので…まぁ、一応」 (若者には性別の自覚は無いが、浅く頷く) (服の下で、皮膚がぴりぴりと"何か"を警戒している)

【黒火薬】 @powder_kw

「(…体つきでばれるのか…火薬売り衣装、もう少し気を付けよう…)」 (若者は気付いていない。服を押し上げる胸元や腰の括れが女性特有のﾗｲﾝを強調している事に。服装だけでは隠せない豊満さを持っている事も) (だが火薬に性別の自覚が無いので理解から入らねばならないが)

【黒火薬】 @powder_kw

(足首から冷たい風が入り込むような鳥肌が全身に浮き出る) (ああ、火薬でも鳥肌は立つのか) (新しい発見に感動すら覚える本能的恐怖からの逃避が若者の脳内を走り回っている) (この子から離れるﾁｬﾝｽを得なければ) (御主人様なら躊躇いなくこう言う筈だ) 　　危険と判断したら殺せ

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「・・・・・」じ、と相手の行動の隙でも見逃さないというような容赦のない視線を送る。そしてふいに、「少し失礼」す、と手を伸ばしたかと思えばその髪を一本抜こうとして

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx (半歩後ろに下がり) 「な、なんでしょうか？」 (長い黒髪をｽﾄｰﾙの内側にねじ込んで隠した) 「…もしかして、"こういうﾓﾉ"に知識があるんですか？」

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「ほう?　“こういうもの”とは?」相手が半歩下がれば手をあっさりと下げ、わざと試すような物言いで問いかけてみて。目は相変わらず相手を凝視している。

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「(駄目だ。私じゃやっぱり、逃げられない…)」 (見透かされ、覚悟を決めて) 「…ここだけの話、です、よ…？」 (そっと髪を差し出して…)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「・・・ふぅん?」相手の表情に何か決意のような物が混じれば、面白そうな顔をして唇に指をあて目を細め。そうして差し出された髪にす、と手を伸ばすと先ほどと同じように髪を一本抜こうとし

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「(…どうしても自分で抜きたいのかな…)」 (奇妙な雰囲気の子供(?)に、若者は仕方なくじっと動かないであげた) (指先が近付くと、身体中に廻る寒気が一層に強まった)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT ぷち、と音を立てて一本の髪の毛を抜く。それは火薬の匂いがより強く、些細な変化だが抜いた髪も途中から生えるのが分かり「へぇ・・・面白いな」

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「…ええ、まぁ…そう言う体質…なので」 (観念した)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「最近勃発する爆発騒ぎはさしずめ君も無関係ではないという事か。・・・君は生まれた頃から火薬なのかね？」相手が観念すれば鼠を見る猫のように嫌な目をしながら問いかけ、その髪をもさもさといじり。

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「え、あ、はい…意識がある頃にはそうなっていたので…これしか売るものも仕事も無いので」

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「成る程。よく解ったよ」大した会話ではないかも知れないが、店主にとっては謎が一つ解けたので助かった。たちまち尖った雰囲気を解けばくるりと背中を向けて。「それでは私は行くよ。なあに単なる好奇心なだけだよ」ひらひらと手を振って何事もなく去ってしまい

【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「あ…はぁ…」 (きょとんとした顔で、見送り)

【黒火薬】 @powder_kw

「"どれい"さん、私、性別って、外見で女性に見えますか？」 『…？』 「今日、声を掛けられたんです。その人が、私を見ただけで女だって指摘して。この体は女性の型なのは知ってるんですけど…」 『？？？』 (奴隷には若者が何を言いたいのかよくわからないようだ)

【黒火薬】 @powder_kw

(とりあえず奴隷は首を縦に振る) (若者の体つきはどう見ても女性だ) (黙っていれば凛とした目元と童顔ながらも大人びた雰囲気を漂わせ、胸元はふっくらと豊満で腰の括れも贅沢に揃えている) (艶のある長い黒髪も美しい) (端から見れば充分の美人だった…が、)