家庭用アルカリイオン整水器による水道水中の放射性セシウム・放射性ヨウ素イオン除去と九州大学・白畑教授:論文読んでみて驚いた
- parasite2006
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(↑これは気象庁気象研究所から2013年8月30日に発表された英語論文
Adachi K et al. Emission of spherical cesium-bearing particles from an early stage of the Fukushima nuclear accident. Scientific Reports 2013;3:2554
http://www.nature.com/srep/2013/130830/srep02554/full/srep02554.html
の話で、掲載雑誌はNatureの発行元が出しているオープンアクセス誌Scientific Reportsですのでだれでも無料で読めます。
同じ気象研究所のグループは、2011年に公表した日本語論文
大原利眞,森野悠,田中敦. 福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気中の挙動. 保健医療科学 2011;60:292-299
http://www.niph.go.jp/journal/data/60-4/20116004003.pdf
の中で、つくば市の気象研究所屋上で観測された福島第一原発から飛散した大気中のCs134とCs137は、大部分が直径2-3 μmの粒子だったと報告しています)
@okamo41 はい, こしてとれるという話と合わせてならば納得できるように思いまして. PLOSONEの論文は私には無理そうなのであきらめかけw
2014-07-21 02:07:33@jsdfq43wtr ただ、最近の上水道のフィルタシステムは非常に性能いいみたいなんで、、あんまし高い数値は出なさそうだなぁ、、とは思います。
2014-07-21 02:10:46ちょっと調べて見ました
ご参考:九州大学HPに登録されている白畑 實隆教授の研究者情報bit.ly/1p07Bb7 「重点研究項目は、健康に良い水及びミネラルナノ粒子に関する研究とナノ医学への応用、抗生活習慣病効果を持つ機能性食品の開発、生命の起源に関する研究」
2014-07-21 12:07:23ご参考2:九州大学・白畑 實隆教授の研究室bit.ly/1n2uqyd はもともと農学部の農産製造学講座bit.ly/1n2uwpQ (大学の農学部にはたいていこれに近い名前で食品製造を研究する講座があった。組織再編でいろいろ派手な名前に変更)
2014-07-21 12:13:18ご参考3:九州大学・白畑 實隆教授の研究室HPの学会発表の項に(例えば2009年bit.ly/1n2wHJK )出て来る「日本機能水学会」bit.ly/1n2wV3A は機能水研究振興財団bit.ly/ttweNI と関係
2014-07-21 12:41:13ご参考4:機能水研究振興財団bit.ly/ttweNI は1993年に厚生大臣の認可を受けて設立された財団法人で、2014年4月以降は内閣府の所管に移行。賛助会員bit.ly/1n2zp2b には機能水製造装置メーカーの名前が並ぶ
2014-07-21 12:46:32ご参考5:機能水のうち飲用アルカリ性電解水(アルカリイオン水)は胃腸症状改善効果が比較臨床試験(二重盲検試験)により確認され、その生成器(アルカリイオン整水器)が家庭用医療機器として薬事法により認可(承認取得機器には承認番号がつく)bit.ly/ttweNI
2014-07-21 12:50:34ご参考6:アルカリイオン整水器メーカー、日本トリムのHPの共同研究先コーナーbit.ly/1n2BKtV をみると医学部と農学部系ばかり。「水商売ウォッチング」bit.ly/1n2Ckb7 ですすめられている理工学部の化学系研究室とのコラボはなし
2014-07-21 13:01:46ご参考7:アルカリイオン整水器メーカー、日本トリムのHPの製品情報コーナーでは「非常に細かい活性炭で構成された」マイクロカーボンカートリッジを使用しており「JIS S 3201指定の13物質の除去が可能」bit.ly/1n2EHKM と謳っている
2014-07-21 13:09:03ご参考8:日本トリムのHPに公開されている電解還元水の健康への効果に関する英文総説bit.ly/1n2Id8a とその日本語訳bit.ly/1n2IoAj 筆頭著者は九州大・白畑教授。電気分解の際白金電極から生じた白金ナノ粒子が活性酸素を消去と主張
2014-07-21 13:31:58ご参考9:もとの財経新聞の記事bit.ly/1n2K5hh を見直すと、「マイクロカーボンカートリッジによって」とあるのでこれは明らかに活性炭フィルターの効果の話。挿入図bit.ly/1n2KvUM を拡大すると水道水中濃度の単位は kBq/kg
2014-07-21 14:00:20ご参考10:白畑教授がオープンアクセス誌PLOS ONEに発表した論文の内容を紹介した九州大学プレスリリースbit.ly/1n2Pvsy 活性炭フィルターを通した後の水をさらに白金電極で電気分解すると検出限界以下まで減少したとあるが、検出限界値はいくらなのか?
2014-07-21 14:19:21(無料なのを幸い論文を読んでみました)
ご参考11:英語原報bit.ly/1n2TcOK によると水道水中のCs137とI125の定量には日立アロカのγカウンターAccuFLEX γ ARC-7001 bit.ly/1n2UlWK を使っているが、論文にも仕様書にも検出限界値が書いてない
2014-07-21 14:44:21ご参考12:活性炭フィルターを通した後の水をさらに白金電極で電気分解する実験に使われた水道水中のCs137濃度は300 Bq/kgだが、フィルター通過後ですでにCs137濃度は検出限界以下。これをさらに電気分解したって、同じγカウンターで測る限り検出限界割れは当然の結果(図5A)
2014-07-21 14:49:02ご参考13:活性炭フィルターを通した後の水をさらに白金電極で電気分解する実験に使われた水道水中のI125濃度は150 Bq/kgだが、フィルター通過後ですでにI125濃度は検出限界以下。これをさらに電気分解したって、同じγカウンターで測る限り検出限界割れは当然の結果(図5B)
2014-07-21 14:51:45ご参考14:この論文bit.ly/1n2TcOK 放射性物質のイオンを電気分解したら非放射性の同位体に変わると言いたいのか?それを証明したいのだったら、フィルター通過後に検出限界越えの放射性物質が残るくらい高濃度の水から出発して沪過+電気分解実験をやり直せ!
2014-07-21 14:57:47ご参考15:私がレフェリーなら、検出限界値を書いてくるまでこの論文bit.ly/1n2TcOK は審査しない。また電気分解の段階に何らかの効果があると主張したければ、フィルター通過後に検出限界越えの放射性物質が残るくらい高濃度の水から出発した実験を追加しろと言う
2014-07-21 15:03:54ご参考16:はっきり言って白畑教授の論文bit.ly/1n2TcOK で使われたアルカリイオン整水器の放射性物質除去効果は、カートリッジフィルターの中の不織布フィルターの微粒子沪過効果とフィルターの後ろに充填された活性炭粉末と陽イオン交換樹脂の吸着作用によるもの
2014-07-21 15:13:33