ブーブス・バンド海賊版「エピソード:愛しのブロンディ」
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「ロックンロールを教えて下さい!ベッドの上の二人だけのヴェニュー!」シャーリーがブロンディを引きずって居間を出る!「助けてドールハウス……」「そろそろ月光の魔力をチャージする時間だわ」「助けてジェーン……」「ビールもねえぞ!」「父さん、母さん……」ブシェーミが祈りを捧げる。 52
2013-03-09 02:36:22ドスンドスン……「たすけてええええ」バタン!ガチャリ!居間に残された四人は一斉に天井を見上げた。ドスン!バタン!ギシギシギシ!「すごい!さらさらのブロンド!キレイな肌!ミルクみたい!スー!ハー!においもミルクみたい!……味も!」くぐもった声が響いて……おっと、ここでCMだ! 53
2013-03-09 02:38:32ドゥッ、チャッ、ドゥッ、チャッ、ドゥッ(ダークなR&Bサウンド)……暗い路地を逃げまわる女性……這いまわるネズミ……後ろを振り返る女性……排水口から出てくるネズミの大群……「ハァーッ!ハァーッ!」「ド・コ・ヘ・イ・ク・ノ・オ・ジョ・ウ・サ・ン」黒いシルエット!「キャーッ!」
2013-03-09 12:09:13デレッデー、デッデレー、デレッテー(禍々しいメタルサウンド)「くるみ割り人形!死んだはずじゃ」「アクマト、ケイヤク、シタンデス」「どうして?」(音楽が消える)「アナタヲ……マモリタイ!」(かんどう的なクラシック)一途で……不器用な……ぎこちない……二人のくるみ割り。カミングスーン
2013-03-09 12:11:19みんなのヒーローが帰ってきた!マーク(金髪)、ジェット(プエルトリカン)、メイ・リン(中国娘)、ロイド(黒人)、チャック(デブ)がしんぴのペンダントを合わせるとやってくる!「自然をはかいするやつは許さない!(白い歯)」金曜夜、六時から!君も一緒に「「ナーランバー!」」(決め台詞)
2013-03-09 12:17:10……バン!CM明けの画面に大写しになるハーケンクロイツ!その手前には、ガスマスクを着けた軍服の男!うわあ、ここはナチスのひみつ基地!ということは……この男は?そう、我らがブーブス・バンドの宿敵プロフェッサーK!鉤爪義手が神経質に机を叩き、革手袋がギュムと鳴る!その時だ! 54
2013-03-09 12:20:26プロフェッサーKのひみつ司令室のドアが叩かれる。「入りたまえ」プロフェッサーが言うとドアが開いて、芸術品のようなボディをナチス制服でラッピングした美人女将校が……アアッ!たいへんだ!その顔は夜の図書館でなにやらよからぬことをしていた歴史のせんせい!やっぱりな! 55
2013-03-09 12:23:26「報告します!」敬礼のあと、氷のような美貌の女将校デジー・シュタッデルマイヤーは言った。「ナーメンローゼ・クルテンは発見出来ませんでした。しかし、所在は掴んでおります」「どこだ」「あの娘がまだ所持していました」「でかしたデジー嬢!今度こそ手に入れるのだ!」「アーン!」 56
2013-03-09 12:26:20ムムム……ナチスは懲りずになにやら良からぬことを企んでいる!「そういえば、あのゲスなアメリカ人はどうした?」「地下室でたっぷり楽しんでいると思いますわ」「グート、グート……たっぷり楽しんでもらおうじゃないか」プロフェッサーKの目が残忍に光った。「人生最後のソーセージをな!」 57
2013-03-09 12:30:05……翌日!青空の下、ダサくて少し堅苦しいふんいきのレンガづくりの建物の前に、ショボいフェスの会場が作られていた。「州立高校学園祭」と書かれた垂れ幕が、校舎の時計の下に揺れている。そしてその下に寄せられたコンボイトレーラーの前には人だかり! 58
2013-03-09 12:33:32「ひどいもんね」うんざりした口調でフォクシー。トレーラーの天井から下る『ブーブス・バンドがやってきた!ヤァ!ヤァ!ヤァ!』と書かれた垂れ幕を見ている。「しかたないだろ、学園祭なんだぜ」うんざりした口調でブシェーミ。「金が稼げるよう取り計らってやったんだ。ありがたく思えよ」 59
2013-03-09 12:38:17「無駄口叩いてる暇があったら仕事しな!」ブシェーミのケツを蹴り飛ばすジェーン!「痛い!なんで俺が!関係ないじゃないか!」ブシェーミは涙目になりながら機材をセッティングする。「あたしとジェーンだけじゃ手が足りないんだ」フォクシーはくわえたタバコをプッと吹き飛ばした。 60
2013-03-09 12:41:37一方その頃、学校のトイレでは?女の子たちの会話が聞こえるぞ!「あのね、そのね……」「なんですか?」「こんなところまで一緒じゃなくても……」「心配なんです!ブロンディさんに変な虫がつかないか!ブロンディさんにはあたしがついてますから!」「……ウープス」 61
2013-03-09 12:44:32会話の一方は、相変わらずダサい格好のシャーリー。そしてもう一方はブロンディ……おお、マーヴェラス!個室の便器に腰掛けた彼女は全裸!ハチミツミルクパイなボディがあますところなく……とはいかず、大事なところはこのカメラ位置では前に立つシャーリーが邪魔して見えない!やきもきする! 62
2013-03-09 12:49:37「何度見ても……素敵」シャーリーのデカいメガネの奥で両目がギラギラと輝く!舐めるようにブロンディの裸体を眺める!うらやましい!「恥ずかしいよ……」「おトイレで全部脱がないとできないのはあたしのせいじゃないです!」「なんでこんなことになっちゃったの?」ゲッソリ顔でブロンディ。 63
2013-03-09 12:53:08一方その頃、ドールハウスは?薄暗い図書室で一人、古びたペーパーバックを眺めていた彼女の目が妖しく光る!「これよ……これだわ」黒いルージュのひかれた唇がにんまりと釣り上がる。「うふふ……素敵……地下のひみつ……七つの呪い……古きものの魔術……」いったい彼女は何を見ているのか? 64
2013-03-09 12:57:21その時だ!ギィーッ、図書室の扉が開いて……カツ、カツ、カツ……ヒールの靴音が響く!美しいヒップが揺れる!金縁メガネの奥の瞳が光る!「こんなところにいたのね」ニヤリと笑ったその顔は……デジー・シュタッデルマイヤー!たいへんだ!ドールハウスがあぶない! 65
2013-03-09 13:00:40……数時間後!日が落ちた校庭を月と白熱灯が照らす。ダサい学園祭も最高潮の盛り上がり!保護者も学生たちもソワソワした様子で時間を待っている。よく見れば、そこかしこに黒いTシャツを着た男たちも……彼らが着ているのは「BSSB」ロゴのカッコイイロックTシャツだ! 66
2013-03-09 13:04:27彼らは冒頭出てきたブーブス・ファン!この界隈だけでなく、州を越えてやってきたものもいる!なぜ?ブーブスのナチスひみつ基地ヴェニューのこうふん冷めやらぬ彼らは、地元ラジオ局をチェックして、大好きなブーブスがこの高校の学園祭にゲストライブを行うことを知ったのだ! 67
2013-03-09 13:08:01「あの人達ロックバンドだったんだ」チリチリ赤毛のジョッシュが首のアザをさすりながら言う。「どうりでカッコイイわけだ!」黒Tシャツに着替えたデブのポールがこうふんした声で言う。「あのおっぱいが汗で濡れて……ヒヒヒ!」「パパのソニー製ビデオカメラも持って来たよ」「でかした!」 68
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