新聞とネットを巡る連続ツイート
(承前)ネット=デジタル配信では、これらレガシーコストの大部分が必要なくなる。スマートフォン、スマートパッドへの配信で最も問題となるのが、膨大なパケット量だが、これはパケット定額制の普及により、かなりの部分解決される(全部でないことは後述)。
2010-11-16 09:35:13(本記再開)さて、新聞コンテンツをデジタル媒体に掲載するだけでは、ウェブのニュースサイトと何ら変わらない。「新聞」として売るなら、「新聞らしさ」が必要であろう。
2010-11-17 09:39:23(承前)新聞の最大の新聞らしさは印刷物であることだ。もちろんデジタル媒体に配信されたコンテンツを印刷することもできよう。かつてはファクス新聞などの試みもあった(今でも一部ある)。しかし、それは想定ユーザーであるスマートフォン/スマートパッド所有者が求めるものではないだろう。
2010-11-17 09:43:46(承前)スマートフォン/スマートパッド所有者が求めるものは、それらの画面で記事を読みことだ。有料購読のインセンティブとしては、まず、無料サイトにはないコンテンツが読めることが挙げられよう。これは逆説的な言い方になるが、無料コンテンツの縮小によって実現される可能性が高い。
2010-11-17 10:05:11(本記再開)実際に電子版に力を入れ10万人の有料会員を集めた日経では、無料で読める記事が激減している。もちろん、無料会員登録をすれば、それなりに読めるが、有料会員化を見越しての会員登録であることは言わずもがなであろう。
2010-12-15 11:51:16(承前)他の新聞も基本的にはこの流れを追随する。ネットで無料で読める新聞コンテンツはどんどん少なくなるはずだ。ネット向けオリジナルコンテンツを実験的に無料で出して、人気が出た段階で、有料の方に引き上げるという試みがこれから頻繁に行われるだろう。
2010-12-15 11:51:38(承前)新聞の新聞らしさといえば、もう一つは宅配だ。朝に前日起こったことがだいたい網羅されている印刷物が届くというのは便利なものだ。紙面をめくって見出しを眺めると、「自分が興味がないと思っていたけど興味がわくコンテンツ」も目に飛び込んでくる。
2010-12-15 11:51:57(承前)つまり、新聞とはプッシュメディアなのだ。自分が大きなアクションを取らずとも、情報が飛び込んでくる。一方、ウェブサイトはプルメディア。利用者はニュースサイトにアクセスし、記事を選択するという行為が必要になる。意外と面倒なのだ。
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