- noteha_aicru
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@haru_1451 「え…?」だってそうでしょ?すずはずっと昔から一緒にいて、私の大事な相棒で…でも、すずはそう思ってない…?じゃあ私はすずにとって何なの……考えれば考えるほどわからなくなって、何も言えない。
2014-07-22 20:14:32@redbull_oishii 「何も言い返せないってことは、やっぱり図星なのね…困らせて悪かったわよ、今日のことはなかったことにしましょ」 「なかった、こと?」 「そう、キスも全部」 そう言うと、ずっと抱きしめたままだった腕からすずが逃れようと身をよじった。 「…すず、!」
2014-07-22 20:18:57@haru_1451 離れそうになった身体を引き寄せて腕の中へ。さっきと違って顔は見えない。「無かった事になんて…嫌だ」「…でも」「私は、」これがすずの望む事なのか。わからないけど、私の答えとしては間違っていないはず。そう思って息を吸う、発声をする時と違って吐く言葉に意味を込めて
2014-07-22 20:26:57@redbull_oishii だけど、しっかり通る声で間違いなく君に届くように言葉を紡ぐ。 「あたし、すずのことが好きだから」 弾かれるように俯いた視線を上げたすずの瞳には戸惑いの色が浮かぶ。 「でも、私とえりの好きはたぶん、違うの」 「難しいことはわかんない、でもいやなの」
2014-07-22 20:32:24@haru_1451 知ってるよ、真剣な話をする時には私の事本名で呼ぶの。多分すずは気付いてないと思うけど「私はすずが隣にいないのが嫌。すず以外なんて考えられないの、今まで考えてなかったけど…」「それって友達としてって事じゃないの?私はそうじゃないのよ…?」いつもと違う弱々しい声
2014-07-22 20:39:15@redbull_oishii いつもの強気のすずはどこへやら、肝心なところで臆病なのは昔から変わらない 「ねぇ違うって言うなら教えてよ、すず。すずはあたしのことをどう思ってるのか、どうして隣にいて欲しいのか」 「えり…」 「あたしバカだから、言葉にしてくれないとわからないよ」
2014-07-22 20:42:35@haru_1451 「私は…えりの事、好きなの。恋愛対象として…」ぽつりぽつりと吐き出される言葉に自信なんか感じられなくて、むしろどんどん声が小さくなっていって聞き逃さないように少しだけ身体を寄せる。「でも、今のこの関係を壊したくなくて…言えなかった…」
2014-07-22 20:47:00@redbull_oishii 「だけど、嫌なの…えりの好きな人の話をにこにこ聞いたり、応援したり…うまくいかなくて凹んでるの見て安心しちゃう自分が私はっ、」 「ごめん、すず。ごめんね…あたしがにぶちんだから」 すずの辛い声を聞きたくなくて、ぎゅっと抱きすくめる。苦しいくらいに
2014-07-22 20:49:54@haru_1451 「えりは悪くないわよ…私が勝手に…」「私はすずの事何でもわかってるって思ってた。でも、実際わかってなかった…すずの気持ち…それですずの事沢山傷付けて、本当にごめんなさい…」私の無意識の行動で大事な人を傷つけてきた。その事実に涙が一筋
2014-07-22 20:53:27@redbull_oishii 「全く、なんでえりが泣くのよ」 そう言う、すずの声も少し鼻声だ。 「だって、こんなに大切なものすぐ近くにあったのに全然気が付いてなかったなって、辛い思いさせちゃったなって」 「いいのよ、べつにそんなことは」 「ねぇ、すず。こんなあたしだけど…」
2014-07-22 21:01:15@haru_1451 「何言ってるのよ、今のえりが私は好きなんだから…こんなとか言わないで…?」向き直ったすずの指が私の目尻を拭う。「私の方こそ…えり、私でいいの…?」まだ不安そうな声。視線も落ち着かないようにあちらこちらへさ迷わせている。「私は、そのままのすずが好きだよ」
2014-07-22 21:06:21@redbull_oishii 「今日だって、この教室1人じゃ広すぎて…ほんとあたしはえりがいないとダメダメだからさ。ね、だからあたしの隣にはすずが必死なの」 「ほんと、えりって調子いいわよね」 「そこがあたしのいいとこでしょ?」 「…全く、私は返品不可よ?わかってるの?」
2014-07-22 21:10:20@haru_1451 「返品とかしないし、私こう見えてずっと大事にするよ?」顔を見合わせて同時に噴き出す。さっきまでの張り詰めた空気が一気に無くなった「やっぱ真剣な話は苦手だわ」「私もだよー、そもそもすずに真剣な顔とか似合わないし」「そっちもでしょ!」
2014-07-22 21:13:25@redbull_oishii 「えー?そうかな…今のあたしなかなか渋く決められてたと思うんだけど」 「自分でそういうこと言っちゃうのが、すでに残念よね」 「いきなり鍛錬撫で回して変な空気を作り出した人には言われたくんだけど」 「なによ、ご希望なら仕切り直してもいいのよ?」
2014-07-22 21:17:29@haru_1451 「な、何言ってるの…」さっきまではただのじゃれ合いだと思っていた、でも今同じことをやってまた同じように思えるか…好きな人に、触られて平常心でいれるのか…「えり」「なに…」「無言は肯定でいいのかしら…?」
2014-07-22 21:26:46@redbull_oishii 「だ、だめっ!いやすずがいやとかそういうことじゃなくて、あの」 「じゃあ、何がダメなのかしら?」 そう言いながら、すずはにこにこと頬を撫ぜる 「だって、そのここ学校だし」 しりすぼみになりながら言葉を絞り出す 「さっきここでキスしたのは誰かしら」
2014-07-22 21:37:18@haru_1451 「それは…状況が状況だったというか…それに!誰か来たら大変だし!」「鍵、入って来る時にいつもかけてるでしょ?後、えりが声を我慢すれば…」頬を滑った手はそのまま肩から腕へ。触れられた部分が熱を持ってジンジンする。
2014-07-22 21:56:28@redbull_oishii ずるい、ずるい!あたしばっかりこんなにドキドキさせられて、なんですずはこんなに余裕なの?ずっと振り回されっぱなしだよ… 「ふふ、納得いかないって顔に出てるわよ」 「!…だって、あたしばっかりドキドキして」 「今まで散々ドキドキさせた仕返しよ」
2014-07-22 22:01:09@haru_1451 「それは…!」無意識の内にだけど、そうさせてたわけで何も言い返せない。「ね、えり…いいでしょ?」耳たぶに触れたすずの唇が熱い。自分の心臓があり得ないぐらいに早鐘を打っていてうまく息が出来なくて涙が出て来た。
2014-07-22 22:47:21@redbull_oishii 「えり…」 そう呟いて、あたしの目から溢れた雫にそっとすずは口付ける。目元に熱いざらりとした感触に身体が余計にあつくなる 「まっ、待っ…すず、!」 「いや?」 「ちが、ドキドキしすぎて、あたし、もうどうしたらいいのか…すずのことすごく好きみたい」
2014-07-22 23:06:10@haru_1451 「ばか…そういうのにドキドキさせられるって言ってるじゃない…」髪の隙間から見えるすずの耳は真っ赤に染まっていて、思わず笑いが漏れる。「すずの事、私…自分が思ってる以上に好きみたい…」「わかったって…あんまり言わないで…恥ずかしい…」
2014-07-22 23:38:18@redbull_oishii 真っ赤な頬を両の手で挟んですずと向き合う。なんだドキドキしてるのはあたしだけじゃないみたい。すずの鼓動もどくどくと脈打っている。 「すず、好き」 「もう、わかったわよバカ」 「全然言い足りないよ、好き大好き」 言いながら、ほとんどない距離を詰める
2014-07-22 23:48:27@haru_1451 「えり…?」何をされるのか、不安そうに揺れる瞳に身体の中心が熱を持つ。さっきまで余裕そうにしていたすずはどこへいったのか。なんて考えながら身体は勝手に動いてすずの唇に自分のそれを重ね合わせる。「ん…」すずから聞こえる声にもっともっとと欲が出る。
2014-07-23 00:31:19@redbull_oishii もっとと酸素を取り込むのも忘れて、甘い甘いすずの唇をただ堪能する。苦しげに肩を叩かれて、やっと唇を離す。あたしの名残り惜しさを表すように透明な糸があたしとすずを繋いだ。 「もう、えり強引…」 「ごめん、いやだった?」 不安になって瞳を覗き込む
2014-07-23 00:36:01@haru_1451 「そうは…言ってないでしょ…」視線を合わせてくれない元親友の様子に、かっと顔が熱くなる。この子、こんなに可愛かったっけ…?近すぎて見えていなかった?それともそういう風に見ていなかったから?どちらにしても今目の前にいるすずは普段よりも可愛くて
2014-07-23 00:43:00