@Maksim_xxxxx 「夜分遅くにごめんなさい!どなたかいらっしゃらない?」(夜と相容れない色彩の少女が店のドアを叩いている)
2014-07-22 00:14:29@Maksim_xxxxx 以前見たことのある顔にほっとするも、同時に思い出した忌々しい記憶に躊躇い。それでも一度ゆっくりと息を吐くと覚悟を決めたように「っ、…お願い、あの店主に会わせて欲しいの。どうしても…お願い…!」
2014-07-22 00:31:57@Maksim_xxxxx 「ええ、お願い…」すんなりと要求を聞きいれてくれたことに少しばかり安堵の笑みを浮かべ大人しく待ち
2014-07-22 07:20:09@Maksim_xxxxx 突然開いた扉に大袈裟に肩を揺らすと、恐る恐る足を踏み入れた。「…もし、どなたかいらっしゃるの?」
2014-07-22 14:18:45@Maksim_xxxxx 不気味な声に導かれるように暗がりの中を目を凝らして歩く。以前に店主と対話した部屋は確か二階だったはずと、階段の手すりを手を伸ばして掴まえるとゆっくりと登り、すぐにある部屋のドアを数回ノックしてから押し開いた。
2014-07-22 19:01:11@Maksim_xxxxx 「…夜遅くにごめんなさい。先日の件も含めてあなたにとってはわたしの顔はおろか声も聞きたくないのはわかってるつもりよ。だけどどうしてもあなたの知恵をお借りしたいの。…どうか、お願いします」
2014-07-22 19:13:21@Maksim_xxxxx 「…良かった。(相手の言葉を聞きほっとした様子で息を吐き) 泣くつもりも喚くつもりもないけれど先日の非礼は謝るわ、…ごめんなさい。あなたはなんでも知っていると聞いたわ。…お願いします、吸血鬼になりかけている者を人間に留めておく方法を、わたしに教えて」
2014-07-22 19:41:55@Maksim_xxxxx 「否定するわ。あれは自ら蝶になることを良しとしていない。そうね…きっと蛹の背を割った中身は蛾よ。蚕よ。口を持たない蚕は羽化すれば忽ちに死んでしまう。…わたしは彼の意思を尊重したいの。そう二人で決めたの…だから、お願い」
2014-07-22 20:03:05@Maksim_xxxxx 「…なるほど。確かにその方法なら完全な吸血鬼になるのを抑えられる…」言葉とは裏腹に険しい表情のまま何かを考えている様子で呟き
2014-07-22 20:54:30年端のいかない少年のような相手の言葉を聞いて一瞬救われたように心が軽くなった。クリスを守る方法はある。金もある。人柱も厭うような性分は生憎と持ち合わせてはいない。だけど同時に気がかりなのは、あの子がそれを受け入れるかどうか
2014-07-22 20:56:54他人の犠牲の上に成り立つ生にあの子が耐えられるかどうかということ。命令することは簡単だ。わたしはあれの主人なのだから。できればそれは避けたい。仮にあれがこの方法を受け入れたとして、生きるために今以上にわたしの財力とコネクションが必要となる。
2014-07-22 21:04:17@Maksim_xxxxx 「…いえ、あなたのことは大嫌いだけど今だけは心の底から感謝するわ(蕾が綻ぶように微笑み) …と、手放しには喜べないのだったわね。わたしはこの知識の対価に何を支払えば良いのかしら。これがどれほどの価値の情報なのか皆目検討もつかないの。あなたが決めて」
2014-07-22 21:20:21