札幌大通まちづくり会社事業統括・服部さん講演

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

服部さんの講演スタートです。

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服部さん「会場に女性、若者がほとんどいないですね。最近、うちでは必ず入れるようにしています。」

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服部さん「いつまでも市民に愛される大通のまちづくり、を目指している。単に物理的な面的に管理するというのではないエリアマネジメント」

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服部さん「札幌大通り地区には6つの商店街がある。これまでは全てばらばらに商売してきたが、厳しくなってきて皆で協力して事業推進する必要があるという話になった。しかし、2000年頃は具体的なものにならなかった。」

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服部さん「駅前再開発が推進され、その後にやはり再度やろうという話になった。最初は1年間だけでまち会社を設立しようと計画していた。しかしながら、地元の一部から反対。新しい組織を作って何になるんだ。負担金を誰が出すんだという意見が言われた。」

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服部さん「であれば、今の危機感を共有するために政策投資銀行に藻谷さんに統計上からみる課題を出したもらった。景気循環がよくなっても、商業の売り上げが連動するわけではない。自助努力しなければ、大通はめちゃくちゃになるという話をしてもらった」

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服部さん「地元の負担金は出せない、自治体も補助出せないと言われていたので、まち会社として稼ぐ必要があった。そのため事業計画を策定する必要があった。」

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服部さん「ただ自分たちだけでは事業推進はできない。各商店街から最初は固定的メンバーで推進していたが、その輪を広げるために定山渓での合宿を開催。その時に商店街のほかのメンバーも巻き込んで一泊二日で議論しあった。」

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服部さん「今は大きな変化が起きてきたので、面として対応しないと追いつけない。建築物も老朽化、ライフスタイルも変化。けど今まではずっと同じことをしていた。これを変える必要があった」

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服部さん「ハードの全て面的な調査をした。全て老朽化により、耐震性、防火の問題、ウォシュレット対応していないなどお客様のニーズに合致していない。」

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服部さん「2000年以降で札幌周辺の郊外店舗出店、駅前開発、Ario再開発、三井アウトレットなどが誕生した。大通地区の商業地域の相対市場シェアが欠落していった。」

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服部さん「1995年から一気に携帯電話普及、インターネット普及などライフスタイルを大きく変えていくものが一気に普及した。15年間だけみてもここまで変化がある。私たちが考えている以上に変化があった。」

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服部さん「ライフスタイルの変化によって、求められる商売のあり方が変わっている。従来の一方通行の毎メディアでの流行とは異なる。例えば、今のデジタルネイティヴたちの消費行動をとらえられない。」

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服部さん「若手を参画させることが重要。丸亀町も熊さんのように30代で商店街の未来を背負うような役割を担わせている。若手に今の感覚で活動させていくことができなければだめ。」

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服部さん「これからの活性化事業において商店街は一つの要素にすぎない。企業、市民、関連団体を調整して全体としての取り組みにしていかなければならない。そこに、まち会社の存在価値がある。」

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服部さん「来年3月に駅地下通路が開通。駅前と大通が連携した取り組みをするべく話し合いを重ねている。」

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服部さん「一時期、本屋とかも全て抜けてしまったが、ジュンク堂ができて、丸善ももどってくることになった。また変化が生まれようとしている。」

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服部さん「今後の変化に対応し、持続可能な事業推進をするため、このような課題を解決するために、まちづくり会社を設立した。消費税減免などの制度から、資本金は900万円で設定。31団体、企業で構成。」

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服部さん「自主財源創出。単一商店街を超えて実施。意思決定の迅速化をするため役員に一任してもらう。事業のスピードが重要。」

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服部さん「地区計画策定、再開発事業推進、空きテナント利活用などを推進。さらに、市民が道路を使って遊ぶ企画として、大道芸フェスタのだいどんでんをやって2日で20万人を集める。オープンカフェ、路上緑化、外国人観光客向けコンシェルジュ事業をやっている」

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服部さん「財源創出に向けて広告宣伝事業、FM事業などをやっている。また、お母さん向けの映画企画をやってランチも提供で1組2200円。」

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服部さん「グリーンバードの取り組み、札幌オオドオリ大学を推進。」

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服部さん「収益事業の成果として、今年は7000万円程度の売り上げ、経常利益もコンスタントに生み出せるところまできた。エリアマネジメント事業、駐車場券事業、オープンカフェ、エリアファシリティマネジメント事業といった構成で推進。民間事業からの収入が必要。」

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服部さん「広告事業は最初は読みが甘かった。設定金額が高すぎて利用企業がほとんどつかなかった。制作費を圧縮し、媒体料も下げた。営業体制も見直した。全箇所展開をしたら割引も導入。結果、年間700-800万円程度の売り上げになってきている。」

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服部さん「共通駐車場券事業。各店舗にチケットを買ってもらい、そのうちから手数料を支払ってもらうため、それを財源とするモデル。これも2000万円近い大きな財源をやっている。」