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七井史門(ステップジュンが面白い)
@7ishimon
それからヒヲウの行いは尊敬する父に似ていると人々に言われた事もあり、ささいな決闘の約束からヒヲウは父が封印していた巨大からくり炎を動かそうと向かう。父のからくりを自分が動かす事で彼に近づき、まるで目の前の死の悲劇を救う事が出来るのではないかと思ったかのように……
2014-07-31 23:23:24
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@7ishimon
そんな際に姉のマユがヒヲウと止める為に現れたかと思えば、ヒヲウの強い意志に対して朝までに動かしたら認めると説く。ここら辺ヒヲウが大人になってきている事を彼女もうっすらと認めていたのかもしれない。
2014-07-31 23:25:40
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@7ishimon
その時は弟が成長しているかもしれないとの微笑ましい期待があったのだが……その間に村が風神と呼ばれる同じからくり使いの集団によって炎上してしまう惨事となる。残されたのは7人の子供だけになり、それまでの日常が一気に崩壊してしまう。
2014-07-31 23:26:45
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@7ishimon
少なからず自分達が生き延びるには炎を動かすしかない。そんな状況で姉のマユが取った行動が朝まで一人自分が囮になるとの覚悟であり、それまで“成長していたらいいな“とのちょっとした期待が”成長していなければならない”との必然の想いに切り替わる。
2014-07-31 23:27:45
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@7ishimon
弟が炎を動かせる事を信じて姉が戦場に飛び込んでしまった。 村が炎上しており、村の人々がどうなったか分からない。 ヒヲウは「走れ!走れ!走れ!走れ!」とただ必死に願をかけるようにして炎をいじり回し、奇跡的に炎が動きだして姉を救う所で第1話は終わり。
2014-07-31 23:29:17
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@7ishimon
とヒヲウが目の前で死ぬ事を嫌う人物として描かれ、その為に掟に反してでも守れる力を手に入れようと必死になる。そして今村が瞬く間に崩壊して姉まで戦場に旅立ってしまった時に、ヒヲウは初めて姉を守れる力を手にしたという……
2014-07-31 23:30:24
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@7ishimon
ヒヲウのキャラを描くととともに主役メカの起動として盛り上がる場面なのだが、現実は第2話で突きつけられる。前回華々しく姉を救う活躍をした炎は直ぐにゼンマイが切れてしまう為に戦う事よりも逃げる事を強いられる。
2014-07-31 23:31:32
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@7ishimon
ここら辺は兄のサイが村の人々から行方不明の父の元へまずは向かえと教えられて逃がされた点もあり、兄は村の人々の意志を判断したとの解釈は十分できる。だがその事情を知らないヒヲウとシシの描かれ方が序盤のドラマとしては印象的だ。
2014-07-31 23:32:24
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@7ishimon
死を目の辺りにして、人々の死を嫌う少年ヒヲウが兄妹と共に村から逃げ出す事が出来たが、一緒にいたシシは母を残して村から逃げる事になってしまったと対照的な関係が出ている。旅をすれば父に会えるかもしれにヒヲウと違い、シシの場合は遠くに親戚はいない。
2014-07-31 23:33:38
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@7ishimon
なので村に留まって戦うべきだと主張する二人でも、ヒヲウは“村の人々が一方的に殺されることを黙って見ていられない“であり、シシは“取り残してしまった母を救わなければ”と随分とスタンスが異なってくる。
2014-07-31 23:34:35
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@7ishimon
ちなみに今回、とりあえず隣の村に避難してヒヲウ達は村の人々を助けてほしいと頼むが、隣村の侍たちは「自分達は江戸からこの場所に来た訳で地侍ではない。なのに何故隣の村を救わないといけないの?」とかなり事務的な対応を取ってしまう辺りはなかなかやるせない
2014-07-31 23:35:31
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@7ishimon
そして、家族の関係だけでなく死に対しての態度でもヒヲウとシシが対照的なものとなる描写が提示される。村が心配で戻ってきたシシは母を救う為に炎の隠し場所を教えてしまう訳だが、シシは母を含めて村の人々全員が既に虐殺されていたとの事実を知ってしまうという……
2014-07-31 23:37:07
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@7ishimon
第3話……冒頭で家族の死に直面したシシが“とりあえず父のいるかもしれない高山にいけば何とかなる“との楽観的なヒヲウに対してやたらと突っかかる。何とかなるのかよ?と聞けば行ってみなければ分からないだろとヒヲウが言えば、シシは行ってみて駄目だったらどうするんだと言う。
2014-07-31 23:38:35
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@7ishimon
この時点のシシは唯一肉親を失ってしまった身であり、兄弟と共に生きているかもしれない父に会いにいくとのヒヲウ達の希望に対してその想いを共有する事が出来ないのだ……。どこを探してももう自分には親族がいない。
2014-07-31 23:39:34
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@7ishimon
またシシも第1話のヒヲウと同じように母の死を認められないような言動を取っている。「俺達には帰る所はない。村も焼かれて母ちゃん達がこ……」との所で言葉が詰まったシシに対しヒヲウは「殺された!」と直球で言えば「言うな!!」と怒る。 pic.twitter.com/BPJ4E78S3t
2014-07-31 23:41:26
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@7ishimon
事実を知ってしまったとはいえ自分が母が死んだと言えばその時点で自分が母の死を認めた事になる、また相手に母が死んだと言われたら認めさせられてしまう。事実を知る事と認める事は違う……
2014-07-31 23:42:46
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@7ishimon
そんな折に、ヒヲウとシシが原田（新撰組の隊士と同一人物らしい）という浪人と出会うが、彼が風神の面々を容赦なく殺しながら二人へ気さくに接する所でのヒヲウとシシのやり取りも面白い。
2014-07-31 23:43:41
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@7ishimon
ヒヲウが彼に対して少し警戒した様子で「なんで人を殺したのに笑えるんだ……」と言えばシシは冷静に「侍だからだろ」と言う。原田との出会いでシシが大きく変わる訳で、この時点でヒヲウとシシの死に対しての認識が異なるものになってきたと提示するかのよう。
2014-07-31 23:44:55
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@7ishimon
そしてまたもう一人、父の知り合いでもある才谷（坂本竜馬と同一人物）が原田と出会う事で“風神を相手に敵討ちをすべきだ“との原田が“この世界の為にやるべき事が色々とある”との才谷と意見をぶつけ合う。
2014-07-31 23:46:33
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@7ishimon
原田が中々の理想主義者であり、男の命は損得で使い惜しみをするものではなく、自分が正しい事をする為にある物であり、失敗すれば潔く散るのみとの認識で生きている人物なのである。
2014-07-31 23:47:09
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@7ishimon
その原田がヒヲウとシシに協力を申し出た際に、ヒヲウは憎い相手でも殺すのはどうかと難色を示すと“憎い相手に対して何も手を出さないのは相手を許したと同然”と説く。ここでシシが自分の旅の目的が敵討ちだと見つけてしまうという……。
2014-07-31 23:48:18
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@7ishimon
ヒヲウが自分の母が病で死んだ為、ただ死ぬことに対して強い嫌悪感を覚えて行動している。シシは自分の母が風神に殺された為、ただ殺した相手に対して怒りを覚えて行動していると道が分かれていく。死んだ事実と殺した相手と標的が異なる故のすれ違いかもしれない。
2014-07-31 23:49:26
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@7ishimon
そして、その後シシが才谷が捕まえた風神の忍へ報復を仕掛けようとする描写があるが、彼は武器もなく腕を縛られた忍びの前に足技だけであっさりとあしらわれてしまう所に子供が大人一人への復讐すら敵わない現実を突きつける。 pic.twitter.com/vEXwJmdjIP
2014-07-31 23:51:45
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@7ishimon
ここら辺で原田と才谷の行動もまた異なる物であり、理想派の原田はそんな無防備な一人を相手を討っても復讐した事にはならない。大勢の敵と戦って復讐を成し遂げるべきだと言い、一方で才谷は敵を討ったって母は蘇らないと復讐がかなわないシシにその行為自体が無駄と突きつける。
2014-07-31 23:53:02
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@7ishimon
この後、原田が失敗したら死あるのみとの行き方と共に切腹仕掛けた傷が残っている腹を見せるシーンがあるが、才谷の「金物の味を知った腹か」と冷静に評する台詞がちょっと面白い。
2014-07-31 23:54:10