《除染による原状復帰はできないことに関する確認》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「もっと丁寧に除染する」ということは 1 もっと広く深く汚染されている可能性がある土や植物を集める。 2 汚染されている場所を熟練者が時間をかけて測定して、集めた上に、さらに測定して汚染物の除去を確認する。 以上のどちらかになる。

2014-08-02 20:32:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

1を選択すれば、現行の手法よりも、遥かに多量の「除染廃棄物』が出てしまうので、置き場も処分場も、確保できるはずがなくなる。 2を選択すれば、現行の研修制度よりも遥かに長時間で高度な技術研修が必要になり、人手の確保が不可能になる。 @karitoshi2011

2014-08-02 20:34:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

さらに、どちらの「除染」を実施した場合でも、実施後に再降下する汚染物の除去のために「除染」作業の反復は避けられない。 いつまで経っても「除染」が終わらない上に、今後さらに「除染廃棄物」が増加し続けることを隠す方法がなくなる。 @karitoshi2011

2014-08-02 20:36:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「除染」を不要な段階まで推し進めるためには2つの条件を、どちらも満たさなければならない。 まずは、山林に降下した放射性物質を、どうにかして「除染」して取り除くこと。 ただし、山を丸坊主にして保水力をなくすのは論外。 上記を達成する手法は現状ない。 @karitoshi2011

2014-08-02 20:52:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もう1つの条件は、新しい放射性物質(特に放射性セシウム)の拡散・降下をなくす事。 そのためには、東京電力原発事故の収束が必要だ。 そして、収束の技術も方法も目処が付かないままだ。 溶融した燃料が、一体どこに、どんな状態で存在するか分からないのだし。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:00:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

以上の確認をした上で、 私の結論は、3年前と全く変わらないものになる。 「ちゃんとした除染」など、現状の東京電力事故原発に関しては、 不可能だ。 もう一度、確認する。 原発事故に関して、環境を「除染」するなど、不可能だ。 論理的にも事実としても。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:03:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3年前に「環境の除染は不可能だ」とネット上で書いた時には、 文字通り袋叩き状態にされた。 「復興推進」の人たちからは、「福島を見捨てる裏切り者」扱いをされた。 「放射性物質からの防護」を重視する人たちからは、「少しでも状況が改善できるのに」と。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:09:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ここまで書いていないが、 環境の「除染」には、私の視点から考えて、3つのマイナス点がある。 1 「除染」作業を実施する人は被曝するが、被曝後の配慮や手法が粗雑にされている。  そのために、被曝に伴う健康被害をふやしてしまうことが予測される。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:12:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2 「除染」を行えばそこに住んで、普通に生活することができると喧伝され、 まだ周囲に放射性物質が待っている環境なのに、 被曝防護を続けることがしにくくなる。 避難も保養も、日常生活の防護と同じで、行いにくくなる。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:15:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3 そして、3年前には信じてもらうことが一番困難だったことだが、 不十分な環境「除染」で、環境が改善されたと決め付けられて、 避難指示は解除され、補償は打ち切られ、賠償は拒否される。 これに関しては、「除染によって、住民が見捨てられる」とも言える。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:17:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

仕上げは、 昨日環境省と福島県内4市だけで話し合う会議で出てきた文書を見れば、 明らかだ。 できない除染は、これ以上行わない。 中通りの自治体に関しては、 現状の「個人線量計」による「平均年間追加被曝」1ミリシーベルトが目標になる。 新生児から。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:22:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発により近い、これまで避難指示が出ていた自治体では、 さらに基準が緩くなる。 「個人線量計」による「平均年間追加被曝線量」1ミリシーベルトは、 長期的な達成目標なのだ。 数十年先でも、日本の官公庁の表現上は、問題ない。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:25:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

重ねて確認する。 環境の「除染」を「徹底的に実施」して「事故発生前の状況に戻す」ことなど、 不可能なのだ。 日本政府の官僚も、「専門家」もそんなことは知っていた。 だから、ごく一部の人以外は、「除染」実施に否定的だった。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:34:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

思えば、3年前のこと。 「除染すれば、国道六号も常磐自動車道も大丈夫だ」とか 「屋根まで葺き替えるなど、ハウスメーカーの技術を使えば家屋の除染はできる」とか 言った「専門家」を褒めちぎった人たちがいた。 「福島の希望」みたいに扱ったメディアもあった @karitoshi2011

2014-08-02 21:38:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

まさか、3年前の自社の報道記録が残っていないわけはないだろう。 忘れた振りをしないで、ちゃんと検証してほしい。 あなた方が煽ったおかげで、無理やり常磐道延伸工事は再開され、 国道6号を無防備に一般車両が通過する日がやってくるのだ。 @karitoshi2011

2014-08-02 21:40:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

メディアが自社の報道を検証・反省しないで、 政治家や官僚が政策を検証・反省するはずがないではないか? 震災・津波がらみで言うならば。 発生当夜に「死者ゼロ」と発表した1993年の奥尻島と、 取材ヘリの乱舞で生存者の声を消した1995年の阪神淡路を、 検証・反省しよう。

2014-08-02 21:44:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その上で、もう一度検証に当たってほしい。 環境の「除染」による原状復帰は可能なのか? 原発事故の被害者に対する政府官僚と、「専門家」の姿勢は適切なのか? @karitoshi2011

2014-08-02 21:46:55