森瀬繚さんによる「8時のニュース（もしくはクトゥルー神話関係の新刊紹介）」二回目

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

#cthulhujp 8時になりました。ニュースをお報せ

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#cthulhujp [1]かねてご報告しておりましたリン・カーター/R・M・プライス作品集『クトゥルーの子供たち』、エンターブレイン様より8月30日発売予定で順調に制作が進んでおります。 amazon.co.jp/dp/4047298115/

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#cthulhujp [2]流し込みを終えてみれば、500ページ近くの大著になりつつある模様です。1ページあたりの文字数が全然違うとはいえ、『H・P・ラヴクラフト大事典』を超えるページ数！ amazon.co.jp/dp/4047267201/

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#cthulhujp [3]用語解説や年表といったアペンド部分が100ページ以上喰っているという話もございますが、それはさておき。エンタメ分野での翻訳小説で、こうした本の作り方を許してくださるのは、エンターブレイン様くらいでしょう。深く感謝いたします。

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#cthulhujp [4]さて、お立ち会い。原作者サイドのチェックも済みましたところで、本邦初公開。『クトゥルーの子供たち』の素晴らしい表紙をここにお披露目致します。 twitpic.com/e9lxl1

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#cthulhujp [5]描かれているのは、収録作中で重要な役割を果たす〈ポナペの小像〉と呼ばれるガジェット。『ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典』はじめ、SBクリエイティブ様のお仕事でお世話になった、池田正輝さんの力作です。 geocities.jp/masateru_ik/pl…

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#cthulhujp [6]さて、ここで。題字『クトゥルーの子供たち』の下に掲げております、「THE TERROR OUT OF THE TIME AND OTHERS 超時間の恐怖その他」にご注目を。

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#cthulhujp [7]リン・カーターは、A・W・ダーレスの連作「永劫の探求」やフリッツ・ライバーの「アーカムそして星の世界へ」を強く意識し、自分が既に書いていたいくつかの物語を含む、ゾス星系の神々にまつわる連作小説を構想しました。

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#cthulhujp [8]それが、「超時間の恐怖」。「墳墓に棲みつくもの」「奈落の底のもの」「時代より」「陳列室の恐怖」「ウィンフィールドの遺産」の5篇です。彼はこの作品集をアーカム・ハウスから出そうとダーレスに持ちかけていましたが、彼の急逝によって頓挫したということです。

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#cthulhujp [9]「超時間の恐怖」刊行は流れたとはいえ、カーターはその前日譚とも言える「赤の供物」を執筆したのみならず、他の作品にも手を入れ続けました。この構想は彼の死後、R・M・プライスによって実現されることになりました。 amazon.co.jp/dp/1568821956/

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#cthulhujp [10]『クトゥルーの子供たち』には、「超時間の恐怖」を構成する5篇に、前述の「赤の供物」、そしてプライスが執筆した後日談「悪魔と結びし者の魂」と、その繋ぎとも言うべきカーターの「夢でたまたま」を収録しています。

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#cthulhujp [11]そしてもちろん、「THE TERROR OUT OF THE TIME AND OTHERS 超時間の恐怖その他」とは、H・P・ラヴクラフト最初の作品集"THE OUTSIDER AND OTHERS"に代表される書籍群へのオマージュでもあります。

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#cthulhujp 以上、ニュースをお報せしました。m(__)m