MSV解説ツイート

MSV解説が面白かったので個人的なまとめ
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グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

亡命技術者のもたらしたジオン側MS情報には、設計・生産といった技術情報から、戦闘・運用といった軍事情報まで含まれていた。勿論、ジオン側のMS情報の全てが連邦の手に落ちた訳ではないが、5年間の時間差を埋めるのには、充分なものだった。その中から、対MS戦闘理論が形作られていった。

2014-07-24 22:24:09
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

連邦軍の当初の構想は、遠距離から大口径砲による集中攻撃を想定していた。それを具現化したのが、自走砲系列に入るRTX-44だった。しかし、開発に失敗したことから、それまでバラバラだった対MS関連部門をひとつに纏め、RXモビルスーツ開発部門とした。

2014-07-24 22:26:46
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

対MS戦闘車両RTX-44、技術試験機RXM-1については、存在のみの文字設定だけで、編集時点では詳細情報や図版は存在していない。RX-77-1に至っては、文字設定すらなかった。せめてRX-77-1だけでも、図版と詳細設定が欲しかったが、予算も時間も許される状況ではなかった。

2014-07-24 22:31:36
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

連邦編第2の問題。RX-75とRX-78の主砲だ。作中の表現は、明らかな火薬式。しかも、駐退復座器が見当たらない。排莢もない。この砲理論を無視した様な状況の説明は、液体装薬式無薬莢型無反動砲しかない。かなり専門的過ぎるので、本文では省略した。

2014-07-24 22:33:16
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

砲について、もう少し説明しておこう。砲身構造は、層成鋼線砲でスムースボア。かなりオーバースペックだが、これは砲身寿命を長くし、整備性を向上させる為だ。また、弾体自体に弾道安定機構を持たせる事で、命中率低下を防止している。 当時の個人的未公開設定だが、理解するのは難しいだろう。

2014-07-24 22:37:15
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

今回のMSVツイートは、ここまでです。質問、意見は気軽にどうぞ。

2014-07-24 22:39:35
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

@Formo4970 MSVでは、作品中に登場した航空機の殆どが、コアファイター計画以前のものと言う設定のため、簡単な扱いになってしまいました。なお、在来機からデプ・ロッグ、フライマンタ、ドン・エスカルゴの図版は掲載しました。

2014-07-24 23:06:32
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

ガンダムは何故強いのか?その理由付けは、かなり重要なポイントだった。主役メカだから、なんて言う答えは許されない。少なくとも、読者が納得出来る答えを提示する必要があった。そこで考え着いたのが、米空軍の主力戦闘機の思想を取り入れる事だった。つまり、制空戦闘機のRXMS版であった。

2014-07-31 23:58:47
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

RX-78の設計思想は、対MS戦を主眼に置いたもので、多少の数的劣勢であっても、制宙権を確保出来る機動性と火力を有すると言うものだ。また火器換装で、対地対艦戦闘でも強力な戦闘力を発揮させる。つまり現用機はおろか後継機機種をも凌駕する次世代機種を、いきなり開発しようと言う事だった。

2014-08-01 00:22:40
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

具体的に言うとMS-05~07が第1世代、MS-09が第1.5世代、MS-14が第2世代と分類すると、RX-78-2は第2世代に相当する。さらにG-3は第2.5世代と言う訳だ。これなら、劇中のサイド7脱出行やランバ・ラルの台詞などと矛盾することなく、説明を付けることが出来る。

2014-08-01 00:24:15
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

次に、RX-78の技術的側面を考察してみた。機体素材は原設定に、装甲がルナチタニウムの3重ハニカム構造、とあるだけで他の記述は無い。そこで機体素材を、全面的にルナツーで採掘・精錬されたルナチタニウム合金にした。紙面の記述はここまでだが、その先も設定は続く。

2014-08-01 00:25:28
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

チタンは水素やカドミュウム等が混入すると、極端に強度低下を招くやっかいな金属元素。其の点、真空・微少重力での精錬は、超高純度精錬には好都合だ。更にこの合金、結晶構造をアモルファスと設定した。チタンはアモルファス化し辛い元素なので、其を可能にする為の合金化とした。

2014-08-01 00:27:07
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

RX-78に使用されてる非結晶超高純度チタン合金は、単純計算で一般的な鋼の約45倍の強度を持ちながら、比重は6割程度。装甲に求められる靭性も、特殊鋼とは比較にならない位向上している。各部材には、表目に窒化処理を施して、内部保護とチタン特有の食い付きを防止している。

2014-08-01 00:28:19
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

装甲のハニカムに充填材は、宇宙往還機に使われる耐熱耐衝撃性セラミックとアラミド・カーボン繊維強化樹脂を想定していた。当時は、カーボンフラーレンやナノチューブの物性が明らかになっていなかったので、採用を見送った。今なら、カーボンフラーレン強化樹脂当たりを採用しただろう。

2014-08-01 00:29:33
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

今回のMSVツイートは、ここまでです。質問、意見等、御自由に!

2014-08-01 00:33:02
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

MSVツイート、始めます。 まず、前回の誤字訂正から。 誤 装甲のハニカムに充填材は、 正 装甲のハニカムの充填材は、

2014-08-03 18:40:34
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

MSVでは、MSの関節構造と動力系統は、ほぼ完全に無解説だ。解説したくても出来ない、と言うのが本音だった。アニメの原設定では、どの様な解説を付けても無理が有りすぎる。しかも、突き詰めるほどMSVの本筋から離れてしまう。だから、敢てスルーすることにした。

2014-08-03 18:41:25
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

数少ない例外が、RX-78-2のマグネットコーティング。関節の機械系統を磁化させて、抵抗を低減させ反応を向上させる考えだ。機械工学の基礎から言えば、強磁化した歯車は最適間隔が崩れ、逆に作動が鈍くなる。この事から、アニメ設定を踏襲する記述しかしていない。

2014-08-03 18:42:23
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

RX-77/78の関節構造が、円環型多段リニアモータによる駆動方法なら、軸受け部分に磁性流体による保持・潤滑は意味がある。勿論、超伝導体のマイスナー効果による磁気シールドを追加しないと、逆効果になってしまう。これがマグネットコーティングの正体なのかは、今以て判明していない。

2014-08-03 18:43:18
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

アニメでは、アムロのRX-78にマグネットコーティングを施して、再就役している。MSVでは、小田氏が小説の記述を加味して、初陣からマグネットコーティング処理までをRX-78-2の2号機、それ以降を3号機と設定している。つまり、この段階で乗機を乗り換えてる訳だ。

2014-08-03 18:44:16
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

乗機の乗り換えと言えば簡単だが、実際にはそう単純なものではない。FF-X7のOSやソフトのアップデート、蓄積した戦闘データのコンバート、メカニズムのキャリブレーション等。それまでの2号機の操縦感覚の延長上で使えなければ、かなり危険な状態に陥ってしまう。

2014-08-03 18:45:12
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

アニメの様に、2号機にマグネットコーティングしたらどうだろう?答は、オーバーホール並の作業に、乗り換え時の作業が加わる。膨大な作業量に比例して、膨大な人手と時間も必要になる。どう考えても、現実的ではない。やはり、小田氏の設定の方が、説得力がある。

2014-08-03 18:46:02
グライムズ提督(PN:石川秀一) @ncc1305f

今回のMSVツイートは、ここまでです。質問、意見等ご自由にリプライ下さい。

2014-08-03 18:48:09
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