20140806 #NHK スペシャル「水爆実験 60年目の真実 ～ヒロシマが迫る"埋もれた被ばく"～」

ほんのこ @shbttsy74

#NHK 漁船員の被曝は、最大で500カウントまであったと記載されている。毎時2.5マイクロシーベルト。水爆実験から数週間たって帰港した段階でも、漁船員の身体への被曝の影響を認めていた。問診の記録も。血便、歯茎の出血とある。14隻の漁船員の身体から被曝が明らかに。

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#NHK しかしアメリカはそれでも実験を続けた。元エネルギー省のロバート・アルバレス氏は、「米は、核兵器開発に不可欠だった核実験が中断されることを最も恐れていた。実験の邪魔となる不都合な事実はすべて極秘とした。だからこそ、この日本人の漁船員の被曝の事実も隠してしまった」

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#NHK 日本には記録は残されていないのか。外務省に情報公開請求を行うと、ビキニ事件に関する公文書が公開された。厚生省がまとめた放射線の検査報告書。人体の被曝線量の記録もあった。第二幸成丸の記録も。死んだ通信士の頭髪から224カウント。毎時1.1マイクロシーベルト検出。

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#NHK 米の公開文書と合わせて、さらに14隻の漁船員で被曝があったことが明らかになった。山下さん「ちょっと許せんね、これは。これだけのものがあって、ないないって言ってたんだから」

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#NHK 元厚生省審議官・倉田さん91歳。「歯がゆいというか、もっとしっかりせないかんと自己反省しますね。自分に責めたいです。日本の国にとっておぞましい、消すべきことだと思うわけです。問題は深いですよ。そのために死んだ人がどれだけいるかということですよ。補償もろくにしてない」

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#NHK 当時のアイゼンハワー大統領は、秘密工作のため直属の組織「OCB」を設けた。工作調整委員会。ソ連がアジアで推し進める共産化の動きに神経を使っていた。ベトナムではホーチミンが勢力拡大。日本では第五福竜丸事件以後、反米反核デモが繰り返され、OCBが警戒感を強めていた。

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#NHK OCBは、アイゼンハワーの「原子力の平和利用」を利用。原子力は夢のエネルギーにも使えるとアピールすることで、水爆実験への批判をかわそうとした。原子力を雑誌や映画などでPRし、日本での博覧会開催の可能性を探る。1955年〜57年に博覧会は行われた。のべ300万人動員。

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#NHK 1956年、OCBのアイゼンハワーへの報告書には「一連の原子力のPR工作によって、日本人の反核感情はほとんど取り除かれた」。多くの漁船員たちの被曝は顧みられなくなった。

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#NHK 2014年6月、調査結果がメンバーに報告された。田中さんが進めてきた血液の染色体の調査結果。8隻18人の解析により、13人が高い値を示した。異常が見られた細胞は1300個中14個。この割合を基に推定被曝線量を導き出す。18人中8人が100mSv越えの可能性。

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#NHK 大瀧さん、どれだけの船が被曝した可能性があるかについて。米が観測した空間放射線量のデータを使う。太平洋の20か所以上にモニタリングポストを設置し、毎日データを収集していた。空気中の放射線量が自然界より高い海域を割り出す。さらに、日本の漁船103隻の航路データを収集。

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#NHK この2つのデータを重ね合わせる。最初は狭い範囲に留まっていた赤いエリアが、3月14日から操業海域を覆うようになった。しかし国は、漁船の操業を止めなかった。3月27日、2回目の水爆実験。その1か月後、3回目。9日後に4回目。2ヶ月半の期間中、この海域で98隻が操業。

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#NHK 60年間、なかったことにされてきた漁船員の被曝。今回、大きな規模で被曝が起きていた可能性が明らかになった。7月1日、東京。山下さんは厚労省へ。検査記録が見つかったこと、漁船員の被曝が科学で裏付けられたことを伝えるため。桑野さんも動向。

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#NHK 桑野さん「私自体が、100ミリシーベルトという放射能の痕跡が身体に残っている。亡くなった方々は、私以上の何百ミリシーベルトを受けている。だからこそ厚生省の力で解明してほしい」山下さん、早急な調査を厚生省に求めた。担当者、「まず資料が残っているか確認する」とだけ。

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#NHK 室戸市の久保さん、ようやく明らかになった被曝の事実を、寺尾さんの墓前に報告。「長い日やったけんどな、やっと明らかになった。安らかに眠って下さい」