- _ryuhei_moso
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夏祭り 1 「ねえ」 そう言って話し掛けてきたのは 私の好きな人、大倉君 『大倉君どうしたの?』 「今度なぁ夏祭りあるやん? 一緒に行かへん?」 『へ?』 驚いて返事ができない 大倉君の顔も赤い とにかく平然を装って返事をする 『うん、行く!』
2014-07-21 22:20:312 「ほんま?やったー」 子供みたいにはしゃぐ大倉君 「じゃあ7時に迎え行くな?」 『う、うん』 どうしよう?嬉しすぎる とにかく 今日は嬉しくて寝れないかも どうしよう?何着て行こうかな? 夏だし浴衣にしようかな?
2014-07-21 22:24:593 ーーーー当日ーーーー 時計が指すのは18:30 あと30分で大倉君が来る 浴衣を着て 髪もセットしてもらった
2014-07-21 22:27:284 ピンポーン 呼び鈴が鳴る 多分、大倉君かな? とか思っていると 「大倉です。 **さん居られますか?」 という声が聞こえた どんどん緊張していく 玄関に出ると大倉君がいた すると大倉君が 私の浴衣姿を見たまま黙った
2014-07-21 22:31:255 『どうしたの?』 と聞くと 「ううん、何でもない」 って言って話してくれない 「いこっか」 『うん』 どうしたの? とか思っていると すぐ会場に着いた
2014-07-21 22:33:536 すると大倉君が手を繋いできた 大倉君の顔が赤い こんなのダメだよ どんどん私の顔も 赤くなってる気がする 「人多いし離れたらあかんから」 『う、うん』 手は繋いでるけど 相変わらず口数は少ない ねぇどうして黙ってるの? 教えてよ大倉君
2014-07-22 23:22:387 でも、そんな事言えない 「どこ行く?」 そんな事を考えてると 大倉君が聞いてきてきた 『うーん、どうしよっか?』 「お腹すかへん?」 『お腹減った 食べ物屋さん行こっか?』 「そやね」
2014-07-22 23:27:208 こんな会話をしながら 屋台へ向かう 相変わらず口数は少ないし 目も合わせてくれないけど でも、こうやって 手を繋いで夏祭りにいる事が 幸せだったりする
2014-07-22 23:29:289 結局焼きそばを買って 神社の境内の裏に座る 「そろそろ花火やんな?」 『うん』 「食べる?」 『うん』 そう言って焼きそばを 渡してくれる大倉君 やっぱり話したくないのかな? そんな事を考えながら 焼きそばを食べる どーん 1発目の花火が上がった
2014-07-22 23:41:0710 『凄い綺麗だったね』 そう言って 大倉君の方を見ると目が合った びっくりして逸らしてしまった その間に花火は沢山打ち上がる
2014-07-22 23:47:2212 「やっぱり聞こえてるわけ 無いやんな…」 『ううん。聞こえてる。 でもビックリしちゃって…』 「え?あ、そっか。ごめんね? ビックリさせて」 そこから暫く沈黙した続いた
2014-07-24 23:22:3913 ちゃんと返事しなきゃ でも何て返事していいか 分かんない 好きって言ってもらえて 嬉しくて嬉しすぎて 頑張って言わなくちゃ! 『私も』 出た言葉がそれだった
2014-07-24 23:26:3514 「え?」 驚いた顔で こっち見てる大倉君 『私も!私も大倉君が好き』 やっと言えた やっと、ちゃんと 大倉君に伝えれた 「ほ、ほんまに?」 『うん』 そう言うと 大倉君の腕に包まれた
2014-07-24 23:31:2216 「ごめんな? 花火終わってもうた」 『うん』 そう言って二人で笑い合う 花火より本当に良い事あったから 「そろそろ帰る?」 『うん』
2014-07-24 23:34:5717 手を繋いで歩き出す 「今日あんまり喋れんで ごめんな?」 「実は**ちゃん迎えに行った時 まさか浴衣やと思わんくて そんで…可愛くて綺麗だから 直視できなくなってって それで… 口数少ななってしまってん」 『そっか。大丈夫だよ!』 「ありがとう」
2014-07-24 23:41:3118 そっか、そんな事だったんだ 心配してた自分が馬鹿みたい それよりも大倉君の 彼女になれた事が凄く嬉しい end
2014-07-24 23:44:35