ギャンブル依存症とはどんな病気なのか?―ギャンブル依存症【基礎講座】@東京 実況まとめ
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同じ立場で苦しむ人たちのために利他的に動くことで、近視眼的な視野から逃れることができる。ギャンブラーの家族のために借金を返してやった方がいいんじゃないか…という目先のことにとらわれず、大きな目で本当に何が本人のためになるのかわかるようになる。
2014-08-17 15:10:17問題は自分一人の力で治すことはできない。病気なのだから、家族の中だけでどうにかしようとするのではなく、自助グループに行って同じ経験をした人の力を借りる。今から死んでやるから、と言われても頑張れるようになる。
2014-08-17 15:12:25田中が相談を受けるようになって五年。一番嫌な日はお正月。泣きながら電話をしてくる相談がある。子供のお年玉を夫が持っていったが、どうしたらいいか。子供も傷ついて泣いている。どう声をかけたらいいか。という相談。
2014-08-17 15:13:37依存症は100%の回復率ではない。だからこそ、勇気をもって早期発見早期治療に取り組むべき。いつか、ではなく今日!自助グループに行ってほしい。
2014-08-17 15:15:14ここで休憩が入りました。
休憩終わり。とはいえ、自助グループにつながらない人がいたときにどうしたらいいのか?についてお伝え。
2014-08-17 15:30:56依存症者は人生の生きる指針がなくなってしまうような気がして、なかなかギャンブルを手放せない。そこでインタベンションという技法がある。日本ではほとんどいないが、田中がインタベンション二ストの一人。
2014-08-17 15:32:08インタベンション=介入。
依存症者本人に、自分の問題に気づかせ、治療に繋げる役割です。
「いつか本人がその気になる(底つき)」という考えについて。犯罪をおかす前に底をつくには、本人に任せるとなかなか難しい。
2014-08-17 15:33:32本人がその気になるのを待っていたら、いつまで経っても底つきはない。必要なのは家族の決心。大切なのは家族の決意が固いこと、家族が愛していると伝えること。
2014-08-17 15:34:33家族だけでは不十分なので、第三者が介入することで緊張感が生まれる。治療につながらないのであれば今後一緒に暮らせない、など、治療を選ばなかった際にどう変化するかを伝える。明確にした結末は、その場から実行する。それをインタベンションニストと一緒にやる。
2014-08-17 15:36:24怖いけれども今のままよりも良い、と家族が決意。インタベンションの目標とは、本人が治療につながるというのが一つの目標。もう一つは、本人が援助につながるか否かに関わらず、家族も依存の渦の中から出るということ。
2014-08-17 15:38:29警察に万引き・窃盗で捕まったとき、家族が迎えに行かず、その場から施設に行くというダイバージョンも。
2014-08-17 15:39:16ここで、田中のインタベンションによって回復施設に繋がったギャンブラー本人が登壇しました。
回復したギャンブラー登壇!彼の奥さんから田中が相談を受けた。ずっとギャンブルをしており、奥さんは別居を申し出た。一年後、彼は離婚を申し出た。本音ではなく奥さんを試したということ。ヤケになり、自分の人生はどうなってもいいと考えていた。自殺も考えた。
2014-08-17 15:43:50奥さんと一緒に田中と会ったとき、彼はうざくて嫌で、その場から逃げ出したいと思い、その日はそれで終わりだった。普通はその場でつながるか、おしまいにするかがインタベンション。しかし彼の場合、「どこかでやり直したい気持ちがあるのでは?」という田中の直感があった。
2014-08-17 15:46:24彼はうざいと思いながらも引っかかるものがあった。「このままでいいの?」という言葉が引っかかっていた。どこかで助かりたいと思っていた。自分が嫌いで何とかしたかった。そしてギャンブルでストレスを解消していた。そして、たまたま読んだ本で「人と人との出会いは必然だ」という言葉を見た。
2014-08-17 15:48:59その言葉を見て、彼は回復施設に行くことを決意したそうです。
(彼はまず依存症の回復施設で生活し、退所後、ギャンブラー本人の自助グループに通っています)
今もギャンブルをやりたい気持ちはある。しかし、自助グループで仲間に会える。仕事のことも仲間に相談するといろいろな答えをもらえる。人の意見をもらえるとパーッと視界が開ける。仲間ほど自分のことをわかっている人はいない。それは同じ経験をしているから。
2014-08-17 15:50:46前は朝から晩までパチンコをしていた。仕事していても気もそぞろ、帰って目をつぶっても画面が目の裏に浮かぶ。24時間ギャンブルの状態だった。今、仕事場でもギャンブル依存症だったことを隠していない。自分のことを恥ずかしい、隠さないといけないと思わなくなるのは楽。
2014-08-17 15:53:22解決した生き証人を見ることはすごく大事。回復したギャンブラーは1000人ぐらいいる。ぜひそんな人の話を聞いてほしい。
2014-08-17 15:55:22