僕はただ小説を書きたかった
- T_Katuragi
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実は小説家になりたかったわけではない。僕はただ小説を書きたかった。小説を書くためにもっとも有利な職業が専業作家だったということ。デビューしてから世の中には小説家という「職業」に就職したいと思っているひとが意外に多いことを知って驚いた。
2010-11-19 12:26:55.@tadashi_ohta マンガ家の世界も同じです。マンガ家志望者がマンガ家を訪ねてアドバイスを受けるときは、「原稿を見てもらう」というのが当たり前だと思っていたのですが、マンガを描いたことがないのにマンガ家を志望する人が多くなりました。どこか勘違いしてる。
2010-11-19 13:13:05そういえば私も、歌いたかったからで、歌手になりたかったわけではなかった RT @msugaya: .@tadashi_ohta マンガ家の世界も同じです。マンガを描いたことがないのにマンガ家を志望する人が多くなりました。どこか勘違いしてる。
2010-11-19 13:19:32@nobuyoyagi @msugaya @tadashi_ohta ある友人。娘がマンガ家になりたいと言っているのだが、というので、ある女性漫画家さんに引き合わせたことがある。「お嬢さん、作品書いてる?」「いえ」「じゃあ、無理」 先に表現欲があるはずだと思うのですけれどもね。
2010-11-19 13:24:57押さえられないものが先にありますよね RT @sasakijoh: @nobuyoyagi @msugaya @tadashi_ohta ある友人。娘がマンガ家になりたいと言っているのだが、というので、ある女性漫画家さんに引き合わせたことがある。「お嬢さん、作品書いてる?」
2010-11-19 13:27:10@msugaya マンガ家でも小説家でも、まず作品ありきですよね。作品を作り出してもいないのに作り手を標榜できるわけがないのに。
2010-11-19 17:32:45小説を書きはじめた頃、僕には僕という読者しかいなかった。僕は僕に向けて書いていた。「僕はここにいる」と、ただ闇雲に書きたかった。自分以外の人間のことなんて考える余裕はなかった、と思う。(続く)
2010-11-20 00:54:45プロになりしばらくすると、僕の書いたものを読んでくれているひとの存在に気付いた。そのひとたちは僕の書いたものに自分と近しいものを感じてくれていた。「私はここにいる」と叫びたがっていた。(続く)
2010-11-20 00:54:56そして僕はそのひとたちに向けて書くようになった。僕の書いたものを受けとめてくれたひとたちに「あなたはひとりではない」と告げるために。(続く)
2010-11-20 00:55:07僕のホームページの冒頭に「I am here. You are not alone.」と掲げているのは、そういう理由からです。(終わり)
2010-11-20 00:55:20