召喚[雨生龍之介＆Archer編]

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp ―――……今宵語られるは正義の味方の成れの果てと、冬木の連続殺人鬼によるたった一度の物語。歪な組み合わせの二人が出会ったのは、聖杯の汚染か神様の悪戯か。今まさに幕は開け、やがて恐らくは、真っ赤な血を持って閉じるだろう……―@Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(周囲は瓦礫の山、荒廃した世界。視界も悪く曇天の空のもと、オレンジ色の髪を揺らしながら鼻歌混じりに青年が歩を進める。…何事もポジティブに、其れが青年の信条だった。こんな終末のような世界を垣間見れるなんて自分は何て幸福なのだろう、と。) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(ぽつり、ぽつりと肩に雨が降り掛かると豹柄のレインコートを羽織り、ふと雨音に混じって小さな悲鳴のような叫びを耳にする)…錯覚、じゃないよね多分(ぱっと表情明らめて頬を緩め、声の主へと瓦礫に全く物怖じせずスキップで向かい、塀の下敷きの幼女を発見する) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(縋るように口をぱくぱくさせる幼女の、少し強く握れば壊れてしまいそうな手を優しく握り)もう大丈夫、俺がキミを救ってアゲル(力強くそう宣言し大木を手に取るとてこの原理で塀を上げ、仕事としては何のやり甲斐もなくあっけなく幼女を救出) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(赤く腫れ動く度に悲鳴を漏らす幼女の右脚を今直ぐ弄りたいという衝動に駆られながらも)俺の家においでよ、治してあげるからさ――…お父さんやお母さん？それも、責任を持って俺が会わせてあげる(多分天国でね、と小さく独り言) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(あぁでもまだ父母が生きてたら申し訳ないな、なぁんてね、とぺろりと舌を出して懐からスタンガンを取り出すと無垢な瞳、安堵し裾を握って縋る幼女の腕に向かい電撃を浴びせ、瞬間大きく目を見開き痙攣しながらまるで操り人形の糸が切れたようにごとりと地面に倒れ) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(プールの水を全て血液に変換し、そのままぶち撒けたような鉄の匂いと腐臭、彼方では雨音が聞こえ、一見すると明かりの類は殆どなく闇の世界である。ベッドの上で「ここは、どこ…？」震え怯えの表情を見せる幼女の質問には何も返答せず、先ほどと同じ笑みを浮かべ) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp魔方陣を描くのにね、血が少しばかり足りなかったんだよ。他のコはアートにしちゃったし俺の血を使うのもなぁ …痛いからヤだし？そこでキミの出番ってワケさ！少しばかり献血してくんない？(大げさな素振りで語ると、懐からナイフを取り出し邪気のない笑みを見せ) #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(工房内に響き渡る絶叫、そして静寂。ただただナイフが肉を削いだ感覚のみが生々しく残り、ぞくりと暫しその感覚に浸り真っ黒い目を細め) ―…っとといけないいけない(バケツを片手に参上すると切り裂いた脇腹から毀れる鮮やかな血を収集し)@Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp まだ消化不良なんだけど。―…起きたらもう少し遊ぼうね？(脂汗の染み出た、血を失いひんやりとした額をゆるりと撫で、愛おしいモノを見る目で凝視して、やがて腰を上げると作りかけの魔法陣へ手記を片手に軽やかに歩を進め)@Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(豹柄の靴と靴下を脱ぎ、直にバケツの血に足を突っ込むと手記の通り描きながら緊張感のない詠唱を唱え) 降り立つ風には壁を―…ええっと四方の門は閉じ？王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ…ふむふむ。みたせ、みたせ…みたせよっと？@Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(人間の血による乱雑な魔法陣が出来ると満足したようで声も高らかに) ――…エト、どこまで言ったっけ？繰り返すつどに五度。…ただ、満たされる刻を破却する。難しいなぁ俺のご先祖サマすげぇわ。生きてたら語り合えたかもしんないなぁ。@Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp――告げるよ。キミの身は俺の下に、俺の命運はキミの剣に。聖杯の寄るべに従い、この意この理に従うならば応えてくださいよっーと。…悪魔、かぁ。トモダチになれるかなぁ？(そこまで言葉を紡いだ後、呻く少女の声色が聞こえ後ろを振り向いて)@Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(瞬間、右手手の甲にチリッと鈍い痛みが走り横目に見ると真っ赤なタトゥーのような摩訶不思議なモノが光り、やがて定着して。好奇心と若干の恐怖に痺れぞくぞくと背筋粟立て魔法陣を再度見て) ――…あはぁ。もしかして、もしかしちゃう？@Arc_emiya #SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp　呼ぶ声が聞こえた。 極光輝く青い世界。人でありながら、偉業により召し上げられた『英霊』と呼ばれる者たちが記録されている場所。 其処に固定された魂から薄く意識が剥がれ、呼ぶ力に引き寄せられる感覚。#SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp　同時に、己を呼んだモノ（聖杯）から、これより降り立つ世界の記録が流れ込む。聖杯戦争の準備段階。 本体から剥がれ落ちた分霊は、召喚後、問題なく活動ができるよう、呼ばれる聖杯により情報が与えられる。#SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp　その情報が見せる光景は、自らが飽くほどに見せられ続けているものだった。 人の、人たる所以である感情が、争いを呼び込み、星そのものを荒廃させていく。 #SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp この救いようの無い状況で、聖杯は我々に何をさせようと言うのか。 万物の願望器たるモノの真意が推し量れぬまま、魂の欠片が実体世界に落ちて行った。#SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp　光の差さぬ室内。 漆黒の闇の中で、床に描かれた魔方陣が紅く光を放ち、沸き起こった風が青年の髪を揺らしている。@cool_toys #SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp 始めは微風に過ぎなかった風は、やがて人が立つのも困難を伴う激しい突風に変わり、血臭と腐臭の混じりあう淀んだ空気を巻き上げ、周囲にある幾つかの”美術品”を薙ぎ倒していく。@cool_toys #SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp 閃光と轟音。 青年の身体を通し、大気中の魔力が陣に流れ込む。 それにより、実体の無い、意識だけの存在にマナで編み上げられた仮初の身体が与えられた。@cool_toys #SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp 自らに好奇の視線を向ける青年に向かい、魔力のラインが繋がっている事を認識しつつも確認を込め、言葉を発する。 @cool_toys #SSY_sumn

Archer @Arc_Archer

@f_bfp サーヴァント、アーチャー。召喚に従い参上した。 --------…問おう。 君が、私のマスターか？ @cool_toys #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(突如混濁から現れし威光なるモノゆるやかに心地良く魔法陣の中心から流れ往く突風に目を見開き鼓動高鳴らせ)(突如、赤コートに包まれた英霊が姿を見せ、静寂が訪れる。そして問う――……マスター？俺は悪魔を呼び出したのでは無かったか) @Arc_emiya #SSY_sumn

雨生龍之介 @cool_toys

@f_bfp(悪魔はともかく魔法陣によって正体不明の屈強なオトコが召喚されたのは事実であり、半ば呆けながらも熱いモノが込み上げて来るのを止められず) すっげ！ホントに召喚しちゃったよ、キミ何者？悪魔だったら爆笑モンだなァ。魔法とか使えンの？@Arc_emiya #SSY_sumn