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@tometis_story
赤鴨】「……」起こしかけた身体を無理やり、布団に預ける。布団に押し付ける。その内寝れる、多分、そうだ。寝れなければ、無理矢理にでも寝ればいい。寝付きが悪いだけの感覚で、頭の中を過るものが、如何になんであろうと。
2014-08-15 15:50:10
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@tometis_story
赤鴨】そんな事はない。ねじ込む。そんな事はない。抑えこむ。そんなものは、ただの感覚だ。堰き止める。日常そのものは、日常でしかない。言葉の綾だ。浅はかな思いつきのように湧くそれを、奥歯で、思い切り、噛み潰し、すり潰す。
2014-08-15 15:54:04
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@tometis_story
チョーク】自分の腹や身体を擦りながら、フード男はゆるやかな動作で、身体を確認していた。胸に空いた傷も、全身の火傷も、すっかり治っている。
2014-08-15 16:16:48
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@tometis_story
チョーク】「助かったよ。今回ばかりは、ちょいと、頼らなくちゃあ、ならなくてね」手首を回しながら、全身が動けるのをもう一度確認すれば、笑みを浮かべた。
2014-08-15 16:18:57
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@tometis_story
チョーク】目の前に居る白衣を着た男の姿を見れば、とてもそれは医者に見えず、どちらかと言えば、やぶ医者に近いもので。だからこそ、嗤ってやった。
2014-08-15 16:20:02
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@tometis_story
チョーク】値段は前払い、もう済ませてある。ここから出ようと思って扉に手をかけた辺りで、振り返る。珍しい、この男が、自分自身から話しかけてくるなど、何度もあっただろうか。いや、ない。然し、役者は常に予測不能な自体でも、アドリブで乗り越えてこそ、一流だ。
2014-08-15 16:21:10