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ゼンパーはこの「素材交代」について、ヘレニズムの彫刻を例として説明している。衣装をまとった木の偶像がやがてすべて木彫になり、ブロンズとなり、大理石で作られていく。この一連の素材の置換を経て、初めて形態と形象が取り出せる、と。
2014-08-22 00:14:44形と素材の関係、もっと言うと、形と素材と割付の関係についての話はゼンパーからゴリゴリ深めていきたいなあ
2014-08-22 00:16:35まずあの展示において射程として設けられていたのはあくまでも作品がつくられること/展示されることであって、何かを目的とした基礎研究ではないので、(建築のような応用芸術への展開それ自体は複雑で面白いとは思うが)応用的な射程において成立し得ないものを取り扱っている側面はある。
2014-08-24 17:37:44”形態に関する「事前の議論」を外して、「事後の議論」を誘発する”、というのはその点で(応用芸術から見て)まさにそのとおりなのだけれど、個人的な射程としてはそうではなくて、「事前の議論は別にいらないんじゃないの」といういささか乱暴なものであったと言いたい気持ちもある。
2014-08-24 17:42:48補足すれば、あくまでも事前の議論とは「事前に言語化され明文化されたもの」くらいのものだと思う。事前に何も計画しなくていいということではなくて、作品が完成する以前には言語的な叙述ないしはそれに類するものがある必要はない(むしろ無い方がいいかもしれない)ということ。
2014-08-24 17:48:41よく「作品にノイズを入れる」みたいな話があるけど、もしそうするならば、むしろ作品は(シグナルとノイズに分離する前という意味で)ノイズにまみれた状態で作られるべきだし、そういう意味では(もし可能ならば)未分化なものがまさに(脱分化ではなくて)未分化なまま作品化されるべきである。
2014-08-24 17:57:16類推というのはここではある種の未分化な思考として、そういうものが利用できるのではないかと取り上げてみた。そのような感性は言語(言葉)を必要としないし、だから(いささか論理に無理があるとは思いつつも)ノリとか気分といったものが生のまま反映されうる余地があるような気がする。
2014-08-24 18:02:53話が若干それるけれども、デザインにおいて事前の議論が必須であるというなら、事前の議論の有効性をデザイナーたちはどういうふうに捉えているんだろうというのがちょっと気になった。要するに「事後に起きる事態」が「事前に想定される事態」に対してあまりに多くてそして力強いということについて。
2014-08-24 18:07:17さらに言えば、事前の議論において、提案されるものとその前提となるものは分化されているけれども、ひとたびそれが挿入されると両者の境界は融け合ってしまって新しいひとつの自体になってしまうこと、つまり前提としていた状況が自分の提案自体によって変性されてしまうことをどう考えているのか。
2014-08-24 18:10:01それが全く掴めなくて(というか考えるのがしんどくなって放棄したので)学部の設計課題についていけなくなったんだよな〜。(実際は毎週模型を作るのがダルくなっただけだったかもしれない)
2014-08-24 18:12:05で、「素材交代」に関してはちょっと考えたんだけどよくわかんなかった(多分あんまり関係ないんじゃないかな〜と思った)ので今回はスルーします。ちょっと思ったのは素材の交代には事後の議論が含まれているのかもしれない、といったこと。
2014-08-24 18:13:39