【真荒】ハッピーエンド

弱虫ペダルの腐向け二次SSです。 珍しい真荒。
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ひな@復旧中 @newgibbousmoon

唐突に真荒妄想 大学で競技辞めると決めた荒北。 プロの誘いとかきててものすごく惜しまれるけど、荒北の決意はかわらなくて、 でも実際には物理的に無理で。 最も近くにいる金城や待宮すら気付いてないけど、真波だけはそれに気がついてて、そっと右手を握って、「荒北さん、お疲れ様」って笑う。

2014-07-26 09:18:07
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 右ひじとか感覚なくて、握力とかきっと10くらいしかないのを最後まで誰にも気付かせなかったつもりだったのに、真波だけは気付いてて。 「おめぇ、知ってたのかよ」 「何をですか?」 「……コレ」 「知ってましたよー。だって、好きな人のことだもん」

2014-07-26 09:20:28
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「……ハァ?」 「オレ、荒北さんのこと、好きなんです」 満面の笑顔で言われる。 高校時代の笑みが重なってみえるがそのときより幾分大人になった印象があって、それ以上に、その目が荒北をとらえる。 (コイツ、何て目をするんだろう) まっすぐで、深い。

2014-07-26 09:23:05
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「あ、信じてないですね」 「……は?」 現在はほぼ同身長で、それでいきなりかすめるだけのキスを奪われる。 「はああああああぁぁぁぁぁ?おっま、何やってんの?え?」 「こーゆー意味です」 「こーゆーって、おいっ」 「大丈夫ですよ、誰もいません」

2014-07-26 09:24:52
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon にっこりと食えない笑顔で続ける。 「荒北さんが一人になりたがるのなんて、昔から知ってるし、どこで一人になるかもちゃーんとオレは知ってます」 「てめぇもお仲間だもんな」 「そうですよー」 それに、誰にも荒北さんのそんな顔、みせたくないし。

2014-07-26 09:26:09
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「……意味、わかんねーよ」 「んー、とりあえず、荒北さんはオレのものになればいいと思うよ」 「……もっと、わけわかんねーだろうがっっっ」 ヘッドロックをかける荒北。 細い自分よりもややガタイがよくなってる真波。 「うわ、ムカつく!」

2014-07-26 09:28:32
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「ぎ、ギブ、ギブ、ギブですってば!オレが結構体格良いって思ったからって、これはないでしょう」 「てめ、どこまでオレの思ってること読みやがるんだよ!」 「だって、大好きな人のことだもん、それくらいわかりますよぅ」 「くっそ、ムカつく!」

2014-07-26 09:30:09
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「……あのね、荒北さん、一緒に暮らそうよ」 「はぁ?てめ、大学は?」 「んー、親は卒業しろって言うんだよね」 「普通、言うだろ」 「荒北さんはどう思う?」 「卒業しとけ!!他の選択肢はねえよ!!!」 「……海外のチームから、誘いがあっても?」

2014-07-26 09:33:46
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「……あるのか?」 「うん。そーみたい。本当は全然行く気はなかったんだけど」 「だけど?」 「荒北さんがプロにならないなら、オレがなろうかなって」 「……意味、わかんねーから!!!」

2014-07-26 09:35:03
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「オレ、プロポーズしてるんだよ、荒北さん!」 ムードないなぁ、と口をとがらせる。 「プ、プロポーズぅ?」 どこが?どこらへんがプロポーズなのかと肩ひっつかんでガタガタ言わせたい荒北。 そもそも男同士だと、こいつはわかっているんだろうか?

2014-07-26 09:37:45
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon そういや、さっきオレの事好きだとかほざいていたか、と荒北の脳裏をさまざまに駆け巡る思考。 「あのね、ごちゃごちゃ考えなくていいよ、荒北さん。オレは、荒北さんが好きで、荒北さんも結構、オレのこと気に入ってるでしょ」 「あ、ああ……まあな」

2014-07-26 09:38:43
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「かわいいでしょ、オレ」 「自分で言うか?」 「だって、荒北さんにそう思われるのってオレの栄養だし!」 「栄養?」 「好きな人に好意をもってもらうのってすごーく力になるんだよ、知らないの?」 「……ってか、そもそもオレに好意を持つ人間少ないだろ」

2014-07-26 09:40:10
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「荒北さんって、自己評価低すぎ。でも、いいんだ、だからこそ、ここまで無事だったんだし!」 「真波?」 「ねえ、荒北さん、オレの一番は荒北さんだよ。東堂さんでも、坂道くんでもないよ」 「……おまえ、何言ってんだよ」 真波がまっすぐと見て男の顔で笑う

2014-07-26 09:42:12
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 感覚のあまりない右手をとって、そっとその手の甲に唇を寄せる真波 「オレは自転車なくなったら自分に何も残らない人間だけど、荒北さんがオレのものになってくれるなら、荒北さんが残るから、生きていけると思うんだ」 だから、オレのものになって、と笑う

2014-07-26 09:43:56
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「……おまえ……」 それが冗談でも何でもなくて、荒北の心にはちゃんと響いて。 そして、それを嬉しいと思ってしまっている自分がいて。 よく見れば、握り締めた真波の手も震えている。 「……とりあえず、おつきあいってやつからはじめたらいいんじゃねえの」

2014-07-26 09:47:37
ひな@復旧中 @newgibbousmoon

@newgibbousmoon 「荒北さんっ」 思いっきり抱きつく。 HAPPY END! 真荒、かわいい!!

2014-07-26 09:48:39