稲川淳二のつぶやき怪談 2014年8月27日投稿分

稲川淳二のつぶやき怪談 2014年8月27日投稿分
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稲川淳二 @Junji_Inagawa

周りを見ると雑木林の向こうに、見え隠れするように明かりがチラチラ動いている。 明かりを持って歩いているようです。

2014-08-27 22:22:45
稲川淳二 @Junji_Inagawa

「あぁ、帰っていくんだな」 一安心した和田先生。

2014-08-27 22:23:11
稲川淳二 @Junji_Inagawa

でも、 『はて?あっちには家はなかったよなぁ』

2014-08-27 22:23:31
稲川淳二 @Junji_Inagawa

気になったので、急いで後を追っていく、田舎道のほうへ飛び出した瞬間、 「うわっ!」 体が凍り付いた。

2014-08-27 22:24:01
稲川淳二 @Junji_Inagawa

暗い夜の闇の中、うっすらと青緑がかった小さな人魂が漂っていた。 まるで生き物のように・・・・。

2014-08-27 22:24:22
稲川淳二 @Junji_Inagawa

ツーッ、と川のほうへ飛んでいって、フッ、と消えたんです。 和田先生、ガタガタ震えが止まらない。

2014-08-27 22:24:44
稲川淳二 @Junji_Inagawa

『待てよ・・・・』 『部屋に遊びにきた小さな女の子は誰だ?』

2014-08-27 22:25:06
稲川淳二 @Junji_Inagawa

『そうかっ、生きている子供じゃないんだな!』 『女の子は、実は何かの怨霊なんだ!』

2014-08-27 22:25:26
稲川淳二 @Junji_Inagawa

和田先生は、 「はぁ、はぁ」 肩で息をしながら、

2014-08-27 22:25:59
稲川淳二 @Junji_Inagawa

『いったい何しに来たんだ?』 『こいつはまずいことになったぞ・・・・』 と、思ったんです。

2014-08-27 22:26:20
稲川淳二 @Junji_Inagawa

宿に帰っても、この出来事は誰にも言わなかったんです。 その日の深夜、子供たちは皆、眠りについた。 昼間の疲れでぐっすり寝ている。

2014-08-27 22:26:52
稲川淳二 @Junji_Inagawa

でも、和田先生だけはさっきのことがあったからとても眠れない。 横になっていても気になってしょうがないんですね。

2014-08-27 22:27:19
稲川淳二 @Junji_Inagawa

『どうも気になるな・・・・』 起きて子供たちの部屋を覗いて見た。

2014-08-27 22:27:42
稲川淳二 @Junji_Inagawa

ずーっと見ていくと、ひとつの布団が空になっている。

2014-08-27 22:27:55
稲川淳二 @Junji_Inagawa

『あれ、誰だろ?』 トイレでも行ったのかなと思い、トイレに行ってみた。

2014-08-27 22:28:17
稲川淳二 @Junji_Inagawa

でもトイレには誰もいない。

2014-08-27 22:28:35
稲川淳二 @Junji_Inagawa

いったい誰の布団だろうと思って調べてみたら、わかったんです。

2014-08-27 22:28:48
稲川淳二 @Junji_Inagawa

小さな女の子と遊んでいた土田さんの布団だ。 『そうか・・・・怨霊の奴が土田さんを誘い出したに違いない』 『コイツはいけないぞ』 和田先生は懐中電灯を持って急いで外に出た。

2014-08-27 22:29:16
稲川淳二 @Junji_Inagawa

人魂が消えた川のほうに向かって走り出したんです。 人魂が消えた川のほうに向かって走り出したんです。

2014-08-27 22:29:42
稲川淳二 @Junji_Inagawa

ザザーッ、と川の音がする。 「待ってよぉ、ちょっと待ってよぉ」 前方で声が聞こえた。

2014-08-27 22:30:11
稲川淳二 @Junji_Inagawa

明かりを照らして、岩陰に身を潜んで覗いてみると、暗い川の水の中に小さな女の子の影がある。

2014-08-27 22:30:47
稲川淳二 @Junji_Inagawa

『土田さんだ』 「待って、待ってよーっ」 と追う土田さん。

2014-08-27 22:31:16
稲川淳二 @Junji_Inagawa

するとその奥のほうで、 「こっち、こっちよ・・・・」 誰かが叫んでいる声がする。

2014-08-27 22:31:42
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