成功と失敗・賞賛と非難についてby樹林氏

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

今の大衆は成功者の失敗にとても厳しいように思う。でもそれは世の中全体にとっては大きなマイナスだ。成功とは、失敗を繰り返す中で手にした経験則が結実させるもの。高い能力をもっている成功者のミスに世の中が寛容でなくなると、発展は停滞しマクロ的にはそれを非難している大衆にしわ寄せがいく。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

成功には頑張りがつきものだ。必死で苦痛に堪え、いろんな楽しいことを犠牲にし幸福そうな普通人たちを横目に努力を重ねて…マラソンでいうなら４２キロくらいを走りきった瞬間に、足が折れて歩くこともできなくなるような、絶望的な徒労感…「死にたい」と一瞬思う気持ちは理解できる。ダメだけどね。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

（承前）……世の中は、そんな努力ができる人間を追い込んではいけない気がする。それは、人類にとっての損失であり、自分にとってもマクロ的にみれば確実に損な選択なのだ。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

わかりやすい話をしよう。癌の治療法を研究している才能あふれる人がいた。彼が大きな失敗をした。それを自分も含めた大衆が袋叩きにしたら、彼は自殺してしまった。でも実はその人は、もう少しのところで癌を根治できる方法を見つけかけていた。…そして彼を攻撃した『あなた』は数年後、癌で死んだ。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

他人の成功は、実は貴方にとってマイナスではない。とくに、遠く離れた『位置』にいる人の成功は、回り回って貴方の幸福につながるケースも、少なくないのだ。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

他人の成功。邪魔するよりは応援しよう。せめて傍観しよう。自分のために。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

失敗に寛容でない組織は、会社であれ国家であれ、いずれ衰退する。なぜなら失敗を恐れることでリスクを負わなくなっていくからだ。国家なら旧共産圏、企業は枚挙にいとまがない。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

組織においては、失敗を指摘するのは容易で、バカでもできる。成功を評価するのは、簡単ではない。正しい評価能力のみならず、他人の成功を嫉妬抜きに客観視できる度量が必要だからだ。でも、それができる組織だけが発展していけるのは、言うまでもない。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

人間が成功者の足を引っ張りたがる傾向は、食料もなにもかも量が限られていた未開の時代の名残なんだろうと思う。現代は、成功者の生み出す結果によって、自分が大きなメリットを得ていける時代なのに。癌を治せる研究者がいたら長生きできるし、食料の増産だって知恵でまかなえるというのに。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

（承前）……言い方を変えれば、他人の足を引っ張るのが好きな人間は、未開人に近い感性に支配されているってことなのかもね。

樹林伸･天樹征丸･亜樹直 @agitadashi

逆かな。成功に執着すれば失敗は恐れないものです。古くは野口英世は黄熱病制圧という成功に執着するあまり、自らの死という『失敗』さえも恐れなかった。失敗を恐れる理由は、たいていは他人の目線です。多くは『上司』とか。RT @_mckido 失敗に対する恐れは成功に対する執着からですかね