富野アニメから、女が支配者・女が社会進出について

ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

２６）不健全な家庭が、ジョナサンや伊佐美イイ子を生み出し、家庭よりも自分のエゴを優先した勇の祖母は、家庭を滅ぼす覚悟で老いらくの恋を貫き、不幸を撒き散らしました。不幸な家庭の味しか知らない人間は、不幸を無自覚に撒き散らします。それをブレンはこれでもかと見せつけました

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２７）しかし、子どもが母親を呼び捨てにするニューエイジの家庭を宮さんは是として描きました。その意味で、宮さんの感性は『美味しんぼ』の雁屋哲さんと同じレベルだと私は考えます。ポニョも新訳Zも、共に死期を感じた監督が、「人が人を愛する」をテーマにあそこまで違うというのもすごいです

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２８）長々と話したけど、Zガンダムにおいて、シャアやハマーンが放つ言葉や仕草には、その体から発せられる臭いや重みがするけども、シロッコの言葉や行動には実感がまるでない。まるで理念を実行するロボットみたいな不気味さがある。それは、理念を是として信じきる宮さんの危うさが最も近い

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２９）言ってしまうと、人間の本能や慣習とは無縁の理論をシロッコは放っている。それは理性主義の発展系である共産主義やフェミニズムが、社会を築き上げる柱を潰しても揺るがない気持ち悪さでもあります。その不気味さは、ナウシカの皇兄ナムリスに近い

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３０）多分、宮さんはナムリスが一番近いのかもしれない。富野監督はドゥガチとシャア。シャアは人類への絶望と希望から隕石落としを行って、それを無意識で食い止めて欲しいと願った（アムロと決着をつけたかった）からサイコフレームをアムロに送った。しかし、ナムリスたちの断絶は怖い

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３１）「ふはは、見ろ、人がまるでゴミのようだ！」は、シャアやドゥガチでさえもはっしなかった言葉で、それを聞いた押井監督はゾッとしたそうです。そうすると、宮さんはイデオロギーを振りかざして世の中を混乱に陥れながらも、それに対する後のことなんかこれっぽっちも考えてないような。

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３２）「吾郎にね、子供が生まれたんですよ。ザマーミロと思いましたね」　ドゥガチ「抱いたこともないわしの娘を貴様は奪っていくのか！」　トビア「なら、海賊らしく、頂いていく！」　宮さんはオピニオンリーダーだと、久石譲さんから言われてた。漫画内でナウシカは墓地へと人々を導く存在でもある

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３３）ひょっとして、青き衣をまとったものは、人々を希望の土地へと導くと言いながら、彼岸へ導く存在なのかもしれない。共産主義、理性主義、フェミニズム、そういった、人間の本能から切り離された理念は、動物である人間を滅びへと導く存在なのかもしれない

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３４）Zでのハマーンは「ザビ家」という家制度にこだわり続けた、家制度の奴隷だった。ザビ家の理念がおかしいだけで、ザビ家という家にこだわって、ハマーンが父親を求めていたからこそ、シャアを求め続けたのだから、まだ人間味はたっぷりある。それだけに、男に縋り付く彼女の限界でもあった。

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３５）思うに、軍隊制度のそれを踏襲した日本の会社って、「甘えるな」という言葉が連呼されるが、その実態は若者に甘えて依存している組織だといえる。子供を虐待する親みたいに。彼らが権威をふるえるのは、それを是として受け入れてくれる若者がいてこそ。反抗する力を持った若者には弱い

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３６）それだけに、「自分は悪くない」から、企業の不振に対して「若者の～離れ」と平気で言い放つのだろう。甘えるな、と他罰主義を否定する彼ら自身が、搾取できる存在の若者に依存して、甘えているわけです。だから、その精神性が目立つ軍隊や国民を見たマッカーサーが「日本人は十二歳」と言った

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３７）今回の女子柔道の全柔連にしても、彼女たちに暴力を振るうDV男性として、彼女たちに依存していたわけだが、その組織に自浄作用はなく、外圧によって組織にメスが入る。言いたいことが散乱しているけども、依存と甘え、会社と家庭、それらが対象に依存する軍隊的なやり方が混乱を招いてる気が

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ということで、連続ツイートをいきなり終わる。朝から電波が降りてきたから仕方ないんだ、と他罰主義に逃げるチキン。ただ、心に余裕というか、逃げ場は欲しいよな……。余裕がないからナムリスやドゥガチになるわけだし。しかしナムリスやミラルパの家庭環境が見たい

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最後に。軍隊的なやり方って、誰も幸せにはしないんだよね……。その途上では、日清、日露みたいな大勝利も生まれるだろうけど、組織が自己批判や自浄作用を失うのが、軍隊的、体育会系的なやり方の末路だから、組織維持のために個人や家庭をすりつぶし続けるという……。

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あと、思い出したので追記。私の母は、祖母から恫喝や脅迫や暴力で支配されて育ったため、暴力や恫喝を伴った教育を、熱心だと錯覚しがちで、生徒に暴力を振るう少林寺や塾の先生を「いい先生」だと思い込んでいた。星野監督も好きだった。なるほど、これが暴力の連鎖か。

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今から一年半前に、パプテマス・シロッコ＝宮崎駿という仮定でろんを延々と書いている自分がいた。おりたさんが延々とRTしてくれたおかげで後追いできたけど、今見ても熱いわ。そして理路整然としすぎていて、自分でも不気味ではある。ただ、テレビ版のZで監督が社会進出した女性を描いたとは思う

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①シロッコ＝宮崎駿という連続ツイートのツイログ　twilog.org/toronei/date-1…　Zで社会進出した女性の描かれ方として、ファ、レコア、エマ、ベルトーチカ、サラの六態が描かれたけど、中でも一番醜悪だったのはベルトーチカとサラだった。

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②サラ・ザビアロフが醜悪なのは、大人の大人であるシロッコの吐き出す綺麗事を真に受ける幼さと盲目さ。それをレコアはどんな目で見ていたのか。マウアーもシロッコのやり口を見ていたけど、女をきれいごとで操縦しようとするやり口を女の直感で見抜いたマウアーは、やがて舞台から姿を消す

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③サラが醜悪なのは「泳げたいやきくん」や「クロワッサン症候群」の女性のように、「私はパプテマス様のためなら死んでもいいわ」という、シロッコという生身の男を神格化して、美化された自分の一部として崇拝している点。その点で、パプテマス様という「サラ自身の偶像」に依存している。

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④当然、技術も未熟な彼女は戦場で命を落とすが、クェスのように自分に好意を持ってくれた男性の命を守ってしまったことがきっかけでこの世から去った。せめてもの救いは、サラを失ったシロッコが道具としてではなく、本当にサラを失った怒りで報復をしようとした点。クェスはシャアに利用されて死んだ

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⑤サラというモチーフを、もう一度逆シャアのクェスで描いた監督の意図とは、父親を戦場（社会）で求めながらも、その社会の仕組みが大人であることを要求するがゆえに、カミーユとサラの非社会的なスタンスと親への愛情に飢えた性質が、結局居場所を彼らから奪い、社会的離脱を招くというオチだろうか

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⑥つまりサラやクェスとは、大人の綺麗事や理屈に騙されてしまう馬鹿な魔法少女であるとも言えるわけだ　クェス「アムロ、あんたせこいよ」　まどか「魔法少女って素敵なことなんですね」ほむら「まどかを救いたい」　無論絶望をアムロたちは乗り越えてきたが、彼女たちにはそれは無理だった

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⑦そして大人の綺麗事や建前を真に受けて、潰れてしまったり、過労死したりする女性や、貧困女性が多数生まれている現実からは、上野千鶴子たちは目を背けて自分たちを正当化する。彼らは彼らの理論で成功する人しか愛さない。そしてそれに合致しなかった人々は、親にすがって生きる道しかない

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⑧話をベルトーチカに戻す。　ベルトーチカは、カミーユが愛機として使用している「ガンダム」mark２を、「アムロにこそガンダムはふさわしいわ。カミーユさんとやら、アムロにそれを譲りなさい」と、ろくに戦場に出ていない女がそれを抜かした。女性に優しいカミーユですら鼻白む言葉だった

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⑨ベルトーチカが出てくるくだりは、私もよく覚えていない。よほど不快な女だったと自分でも理解していたからだろうか。それは監督も同じだったのか、アムロの情婦としての役割以外、本編にはあまり絡まなかったし、劇場版でさえも、彼女の出番はなかった。ただ、幼かった私の心には嫌な女として残った