富野アニメから、女が支配者・女が社会進出について

ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

⑩戦場に出ていながらも、男にすがる女としてどころか、戦場の他の男性の邪魔をして（本人にその自覚は無し）それがアムロにとっていいことだと信じきる、サークルクラッシャー体質の女、それがベルトーチカだったと、今の私は思う。往々にして彼女たちは力を持った男性に媚び従うし、一定数存在する

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⑪ここで問題なのは、ベルトーチカが伝説の存在だったアムロに夢中なのか、生身のアムロに夢中なのかという点。そしてそうした幼さが社会をかき回す女としての嫌な部分を、同じ声優のクェスが引き受けて描かれる。「大佐はアムロにララァを取られたことが原因で戦争したって本当ですか」

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⑫アムロとシャアの立場を変えて描かれた、このクェスの馬鹿な女としての場面は印象的でした。この理想化された男性を信奉するあまり、現実としてのシャアを否定してしまい、その結果彼に恥を平気で書かせておきながら自分は被害者としての立場を貫き通すクェスはベルトーチカの延長だと私は思う

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⑬監督も、ヒーローとしてのアムロのイメージを地に落とすことを恐れたのか、今後はベルトーチカによるアムロの立場を悪くする言動を控えめにしたと感じている。そしてその代償というか、嫌な部分を裏切り者のレコアというキャラクターで描ききった感はあるかな、と。

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⑭再投。　ベルトーチカの代わりに、女としての業を男性社会で演じたレコアに話を戻そう。というか、彼女の話がしたかった。　カミーユは、古い男性社会の価値観を若者のくせに有していたみたいで「ここは異常だ。女だらけで」とおっさんオタクみたいな価値観を吐露していた。

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⑮カミーユにそんな言葉を吐かせることとなった一因のレコアだけど、アムロにとってのベルトーチカと同じポジションが、シャアにとってのレコアだった。二人共似た者同士だから、同じような女がまとわりつくが決定的な違いがあった。それはレコアが不美人だったというお話

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⑯渡辺先生が描いた作品である、小説版のエルガイムだと、レッシイはブスだとはっきり指摘されている。そしてレコアは男日照りのアーガマ（ラーディッシュ）で、シャア以外は女扱いしてくれなかった。ぎゃくに裏切り者であるはずのエマは、自然体で女を演じられていて、ヘンケン以下に大人気だった

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⑰エマは、結果的にラーディッシュの乗員もろとも地獄に叩き落とす魔女の役割を果たすことになったのだが、彼女にその自覚はなく、またラーディッシュのクルーもそれを後悔はしていない。それを横目で見ていたレコア「私を女扱いしないで、道具に使うエゥーゴの男ども、なぜエマだけを女扱いする！」

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⑱レコアを女扱いしないエゥーゴの男たちは、三つの理由で彼女を忌避した。彼女が男勝りで肩肘張っている点。シャアの女という点。三つ目がジャブローの男たちの報復でレイプされた点。これだけ爆弾要素が満載だと、腫れ物に触るような扱いになるのは確定です。

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⑲余談ですが、レッシィがブスであると描かれた場面。 ――なんてブスだ。 ソバカスだらけで、そのうえ三白眼だ。なんとかならねぇのかよ――とキャオは胸の中で毒づいていた。 ――ま、戦士にでもならなきゃ、男が振り向くタイプじゃないな。

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⑳渡辺先生は、レッシィを永田洋子としてポジショニングしたのかもしれません。そして私もうろ覚えですが、小説版だと普通の武器商人だったアマンダラ・カマンダラに抱かれることで、ダバたちのもとに武器弾薬を引っさげて帰還します。もの好きなアマンダラというよりも、女日照りだっただけなのかも

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㉑レッシィの声優がベルトーチカと同じ川村万梨阿さんだったのは興味深いです。　それはさておき、レコアに話を戻しますが、地雷案件としての扱いを受ける社会進出したレコアは、華々しい機体を渡されるのではなく、メタスを渡されてシャアのサポートに徹するように指示を受けます。

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㉒まるでお茶くみ女性か、シャアのお荷物としての扱いを受けるレコアのエゥーゴ内での立場とは裏腹に、シロッコは彼女にパラス・アテネという最新鋭機体を貸与します。恐らくはシロッコは彼女を抱いた（当時のアニメディアのスタッフコメント）とされていますが、ある意味女好きのシロッコは何でも食う

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㉓自分の居場所を得るためならば、ライバル企業どころか、今戦っている仲間と殺し合うことを覚悟して投降したレコアと、自分の主義や正義のためにティターンズから降りてかつての仲間と殺し合うことを覚悟したエマとの違いは、横から見ているとそれほど違いはない。なのに、扱いがこうも違うと。

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㉔ちょっとグダったので、今日はこのへんで。社会進出したら、素晴らしい時代が開いている、という嘘をシロッコは突き通した（女が支配者になるべきなのだよ）と言いながらも、本人はそのお飾りの女性を裏から操る気満々だったので、カミーユに相打ち覚悟で刺されたと。本当に利用されただけだものなぁ

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蛇足の１　しかし、自分で書いていてなんだが、ほんっとうに、Zって救いがないお話だったんだなぁ・しかも勝ち組が、ザビ家というイエ制度の奴隷であるハマーン一人だけって、そりゃないよと。しかもザビ家の怨念に囚われたハマーンとグレミーが潰し合うのが妙にリアルすぎて。

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蛇足の２　ZZの初期だと、プルの扱いが治外法権のそれだったのに、グレミーが離反してからはプルの扱いが杜撰だったのは、プルがハマーン（の姉）のクローンで、プル２がハマーン本人だったから説を推したい。プル＝ハマーン説については、ジュドーがプルとハマーンを鬱陶しがるリアクションが似てて

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蛇足の３　グレミーの離反と、グレミーを甘やかしていたハマーンの甘さだけど、グレミーがギレンのコピーというのはちょっと違和感があるかな。ドズルのコピーだとしたほうが、まだ納得がいくような。性質的にはガルマのそれっぽい気がするが。ぎゃくにハマーンがザビ家の誰を甘やかすのかというお話