【第二部-弐拾四】とある舞鶴の提督と深夜の電話 #見つめる時雨

提督,友人
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とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「提督のあんたがレズだからじゃないの?」 …は!?か、関係ある…!?それに私だって元は艦娘よ!艦娘同士は、かつて戦場の中で育まれた繋がりがあるし、今も命を預け合う仲間なんだから、そういう関係になってもおかしくは…。 「確かにねぇ。でもあんたの所ほど多いのは中々」 そ、そんなに…?

2014-08-31 02:11:48
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「ぶっちゃけた話、艦娘と関係もっちゃったりしてる?」 …してません。切っていいかしら? 「ああん!待って待って!ごめんってば!」 …それで、まだ話あるの? 「そんな冷たい声しないでよ。聞いて、そこが貴女の鎮守府が他と違うところだと思うのよ」 …え?どういうこと?

2014-08-31 02:16:47
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「ひとつ、実験に協力してくれない?お礼は弾むから」 …実験?何をさせる気…? 「そんなに警戒しなくても大丈夫よ。それはね…」 ――

2014-08-31 02:21:44

―後日

とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…もしもし。 「ごきげんよう、甲鉄艦娘さん」 …今は一鎮守府の提督よ。それで、結果は出たの? 「勿論。ねぇねぇ、どんな結果だったと思う?」 …いいからさっさと教えて。 「つれないわねぇ。まぁ、気持ちはわからないでもないけどね」 あのね、結果がどうあれ結構恥ずかしいんだからね!?

2014-09-02 01:12:27
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あー、今の貴女の表情、電話で見れないのが悔やまれるわぁ」 …電話じゃなかったら貴女を張っ倒してるところよ。それで、どうなの? 「はいはい、結果だけどねぇ、効果あったわ。結構いい感じに」 …本当なの? 「ホントもホント。艦娘ってこんな能力があったのねぇ」

2014-09-02 01:17:35
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「まぁでも、深海棲艦との関係を考えれば確かに不思議なことではないわね。あー、何でもっと早くわからなかったんだろ…」 …ホントよね。自分じゃ意識したことなかったし…でも、これで…。 「そう!これで艦娘の精神的汚染による損失率はかなり下げられるはずよ」

2014-09-02 01:22:52
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…で、これ、どうやってあのコ達に伝えればいいの…? 「そのまま言えば?」 …あー…ねぇ、駆逐艦って、人間で言えば小学生から中学生くらいなのよね…。 「何?教育に悪いって言いたいの?何ヘボ教師みたいなこと言ってんのよ。そこを何とかするのが貴女の仕事でしょうに」 …そ、そうよね…。

2014-09-02 01:29:17
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「でもさ、貴女のところの艦娘達の精神汚染率が他に比べて異様に低いのってさ、つまり…」 …言わなくていいわ、わかってるから…。 「貴女が個別に、」 いえ、それは最終手段にしておきたいわね…。 「そう。まぁ貴女の鎮守府だし、そこは任せるわ。じゃ、頑張ってねー」 …ありがと。

2014-09-02 01:38:30
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「お礼なんていいわよ。私こそいいものが手に入ったし、ありがとねぇ」 …もう必要ないでしょう!?さっさと捨ててちょうだい…。 「色々な意味で貴重なサンプルだもの。ちゃーんと保存しておくわね」 …色々な意味をもたせないで。 「ふふ、冗談よ、冗談」 貴女が言うと冗談に聞こえないわよ…。

2014-09-02 01:50:12
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「この件が落ち着いたら、また食事でもしましょうよ。今度そっちに行く機会あるから」 え、ええ…そうね。 「あれ、警戒してる?別に貴女をとって食いやしないわよ」 本当でしょうね…。…まぁいいわ。付き合ってあげます。 「ふふ、ありがと。じゃ、またね」 ええ、また…。――

2014-09-02 01:58:34