【Re:黒火薬etc③】一つの体と二つの人格に三つ巴」

白い鬼に黒い犬は出会い、夜の下で喰らいつきあう。傷だらけの犬を救ったのは彼と同じ黒い色の少女で、しかし彼女は赤い花の香りに誘われ夢をまどろむ。 もう一人の星と銀色の少女は笑いながら爪を出し、黒衣の男がそれを受け止める。 これは白い鬼と赤い少女、黒い犬の物語。
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「火の薬と青い猫にフルーツタルト」

着飾った若者が青猫堂の扉を叩く。青い猫は上機嫌に彼を迎えてお茶会を始める。くるくる、くるくると楽しそうに時は廻る。

【黒火薬】 @powder_kw

「(お店に着いたら、まずは挨拶して、お菓子を渡して、ちょっとお話して…あ、二人のお家がどうなったのかも聞いてみよう。通える距離だといいな、それから、それから…)」 ("野良"と言われて何だか気持ちがとても軽い) (自由に出来る清々しさに若者は感動していた)

2014-06-22 16:51:20
【黒火薬】 @powder_kw

「♪.♪.♪.」 (若者が裏通りの奥に見える古い煉瓦造りの塔を目指す) 「―――あっ」 (はっとなって立ち止まり、慌てて路地裏の雑居ビルに方向を変える) 「(せっかくだし、店主さんがくれたあの服を着ていこう…)」 (飾り気のない男物の服のまま訪ねる事に、何故だか抵抗があった)

2014-06-23 12:45:31
【黒火薬】 @powder_kw

(齷齪して着替えを済ませた若者が、上品な衣服を身に纏い着付け状態を確認してうんと頷く) (紙袋を抱え、事務所を出る) 「…研究員さん、何してたんだろ?」 (事務所の奥の在庫置場から鳴りやまぬ工事の騒音に首を傾げつつ、若者は今度こそ青猫堂を目指した)

2014-06-23 13:26:58
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx (店の扉を控えめに叩く音が鳴る)  「店主さん、おにいさん、ごめんください」 (緊張気味の声が掛けられた)

2014-06-23 16:10:53
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「はい。・・・おや? 火薬君じゃあないか! やあ、その服を着て訪ねてくれるなんて嬉しいなあ! さあさあお入りよ!」 ガチャ、と扉を開けた小柄な人物は相手を視界に収めるなり目をまんまるくする。そうして急に興奮した口ぶりで相手の手を引いて。

2014-06-23 16:50:00
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「こんにち…え?あ、えっと?」 (腕を引かれて中へ招かれた若者は首を傾げる) (紙袋を崩さないようついていった)

2014-06-23 16:53:39
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 相手を導き、高級ソファの上に座らせるとぱたぱたと厨房の方へ向かい、客用のティーカップとソーサーを手に戻る。テーブルの上にあったポットからブルーマロウティーを注いで相手に出しつつやっとそこでソファに座り。 「久しぶりだね、今日はどうしたのかね?」

2014-06-23 17:02:45
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「あ、はい。ようやく自由外出の許可が貰えたので、先日のお礼と近況確認を、と…あの、これ、気持ち程度なんですけど、差し入れも…」 (慣れない手付きで紙袋を店主に差し出す) (大きなフルーツタルトと、クッキーとストロベリームースのカップケーキだ)

2014-06-23 17:15:36
【黒火薬】 @powder_kw

「(…青猫堂の店主さん、なんだかご機嫌良い…?あれ、おにいさんは居ないのかな、店主さんが自分でお茶用意した…?)」 (出されたお茶をひとくち、そっと口を付け)

2014-06-23 18:20:37
【黒火薬】 @powder_kw

「(わっこのお茶綺麗!青い!なんだろう、不思議なお茶だ…綺麗!)」 (初めて見るブルーマロウティーに興味津々の若者は、透き通った青に目を惹かれている)

2014-06-23 18:27:44
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「お礼なんて良いのに。ふふ、でもくれるというのなら頂こうか。 犬君は今外出中でね、お茶を入れた後出て行ってしまったんだ。悪いね」 紙袋を受け取ると、店主は中身を見て嬉しそうな笑顔を浮かべ。男の不在を告げつつ、立ち上がれば厨房で何やら準備し始め

2014-06-23 19:01:45
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「…そう、ですか」 (僅かにしゅんと肩を落として) 「あの、地下はもう修復出来たのでしょうか…?あと、馬のおにいさんのお家は良い所がありましたか?」 (幾つか気掛かりだった事を問いつつ、厨房に入った店主の様子を伺い)

2014-06-23 19:08:33
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT しゅん、とする相手の様子に苦笑しつつタルトを紙袋から取り出し 「地下はもうすっかり元通りだとも。馬の殿方と金髪君の住まいは・・・雑居ビルの近くの通りに石積みの壁と白い窓枠の古いフラット(アパート)があるのを知っているかな?」

2014-06-23 19:39:59
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「はい、出掛ける時、前を通り掛かるので…えっじゃあ、そこに?」 (ぱっと嬉しそうな笑顔で首を傾げ)

2014-06-23 19:44:39
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「そう。100年以上経ってたようだから買い取って中は必要な所を改築してそこに決定したんだ。先住人は半ば廃墟と化していたからいないし、しいていうなら居着いた猫達くらいだからね。・・・あ、そうそう。犬君の要望でキッチンも大きくしたな」

2014-06-23 19:56:00
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx (店主の話を聞いて安心したように青いお茶を飲む) 「じゃあ、今度訪ねてみますっ」 (彼とは今まで同じ事務所で暮らしていたのに、まともに会話した事がなくずっと話し込みたかったのだ) 「店主さんにはずっとお世話になって、何だか申し訳ないです…あ、そうだ」

2014-06-23 20:09:25
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「人助けになれるのなら本望だよ」 人の良い笑みで言いつつ、店主が厨房から戻って来る。手に二枚の皿とそこにのったフォークがあり、テーブルに置けばどういう切り方をしたのか引きちぎったような歪な形のタルトがのっていて 「君の分があったからね、どうぞ」

2014-06-23 20:12:24
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「ありがとうございます、いただきます」 (若者が不器用な仕上がりのタルトを見て、何の疑問も抱かずにフォークを取った) 「店主さん、私…何かお礼がしたいんです。私なんかに出来ることはあまり無いかもしれませんが、何かお手伝い出来ることはありませんか?」

2014-06-23 20:20:51
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「そうは言っても私は物事に余り不自由を感じた事はないんだ。犬君はいつもぶつくさと何をするにも不満を呟いているが。・・・あ、」 自らもタルトをフォークで切り分けて食しつつ考える。と、そこで名案を思いつき「それなら犬君の手伝いはどうだろう」

2014-06-23 20:25:47
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「おにいさんのお手伝い…?」 (若者がフルーツを溢さないよう手を添えながら首を傾げるーた) (小さく一口味わうと、一度フォークを置いてにこやかな店主の提案を聞いた)

2014-06-23 20:29:43
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「そう。まぁ簡単だよ。掃除をしたり家事をしたり、買い出しにいったり、・・たかが知れてる事だ」 ブルーマロウを口にしながら答える。花の香りを楽しみつつ、目の前の皿から半分のレモンを一つ取ると汁を絞り。するとみるみる内にそれは鮮やかな桃色に変化した

2014-06-23 20:37:25
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx (店主の手元で色を変える不思議なお茶に驚き、若者も真似てお茶に手を加える) (わっと歓喜の声を上げながら、"手伝い"の内容に頷いた) 「わかりましたっおにいさんのお手伝い、頑張ります!…あ、足手まといにならないように…気を付けます」 (苦笑し)

2014-06-23 20:45:35
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「はは、何をするにも皆初心者さ。犬君がきちんと教えてくれるよ」 紅茶の反応に嬉しそうな眼差しを向けつつ、後の苦笑にふ、と薄く微笑めば相手を安心させるよう宥め。

2014-06-23 20:53:14
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「そうですか…?…そうですね」 (楽しそうに頷きタルトを食べ進める) 「では、何時お手伝いすれば良いでしょうか。私、今"のら"なので、何時でも大丈夫なんです」 (飼い主の不在のおかげで縛り無く若者が訊ねる) (店主の提案に心なしか嬉しそうだ)

2014-06-23 21:00:40
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