海法紀光先生による「がっこうぐらし!」の解説(ネタバレあり)

がっこうぐらし! 掲載誌:月刊まんがタイムきららフォワード 原作:海法紀光(@nk12) 作画:千葉サドル(@chibasadoru) 現在コミックスは4巻まで発売中 続きを読む
0
海法 紀光 @nk12

発売注の、まんがタイムきららフォワード10月号にて、『がっこうぐらし!』第二十八話「らくえん」が掲載されています。クライマックスに近づくドラマを、是非、お楽しみください! dokidokivisual.com/magazine/forwa…

2014-09-09 19:55:15
海法 紀光 @nk12

発売注じゃないよ、発売中だよ!(ご指摘ありがとうございました!)

2014-09-09 19:56:45
海法 紀光 @nk12

さてさて、原作をつとめさせていただいております『がっこうぐらし!』なのですが、毎回、微妙に紹介が言葉を濁しているのにお気づきの方もおられるかと思います。 実は『がっこうぐらし!』は1巻1話から幾つか仕掛けがありまして……。

2014-09-09 19:57:51
海法 紀光 @nk12

@nk12 なるべくネタバレに触れずに新鮮な気持ちで読んでいただけたらなぁと思って、言葉を避けていた部分もあるのですが、そうしている内に4巻が発売しまして、またアニメ化が決定して、CMなどでご覧になった方も増えておりますし、さすがに説明がないのは本末転倒であろうと思いました(汗)

2014-09-09 19:59:17
海法 紀光 @nk12

@nk12 なので、あまりネタバレになりすぎない形で、ちょっと『がっこうぐらし!』についてご紹介させていただければと思います。 紹介とか別にいいよ! 素直な気持ちで読みたい!という方は、以降はスルーして本を読んでいただければと! amazon.co.jp/dp/4832242369

2014-09-09 20:01:12
海法 紀光 @nk12

@nk12 『がっこうぐらし!』は、題名の通り、学園に暮らす女の子達の物語です。学校で寝泊まりする許可を先生からもらい、その名も「学園生活部」という部活動として、朝から晩まで学校で合宿する。そんな彼女たちが仲良く暮らす。そんな日常の物語──ということになっています。

2014-09-09 20:04:02
海法 紀光 @nk12

@nk12 お話の中で「日常」という言葉は、冒険や危険で一杯の「非日常」と対比され、「何も起きないこと」や、時には「退屈」の意味で使われることがあります。しかし私は思うのです。人間が生きている限り、どんなところにも、そこには日常がある、と。

2014-09-09 20:06:33
海法 紀光 @nk12

@nk12 『がっこうぐらし!』は、学園を舞台にした、女の子たちの日常の物語です。日々を暮らす女の子達の、いとおしくなるような毎日の記録です。 しかし、その日常は、あなたが想像するものと少しだけ違うかもしれません。

2014-09-09 20:12:48
海法 紀光 @nk12

@nk12 興味を持っていただけたら、お手に取っていただければ幸いです。その前に、もう一歩だけ踏み込んで、『がっこうぐらし!』について知りたい方がおられましたら、こちらへどうぞ!(注:より大きなネタバレあり) togetter.com/li/717240

2014-09-09 20:14:53
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

『がっこうぐらし!』ネタバレ解説はじまります。フォロワーの方で、未読の方、ネタバレは待って、という方は、外していただけるとありがたいです。

2014-09-09 19:05:18
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

『がっこうぐらし!』において、ゆきたち四人が肩を寄せ合うように暮らす日常は、孤独なものです。それもそのはず、ゆきたちの知る限り、この世界には生きた人間の姿が失われているのです。

2014-09-09 19:15:52
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

代わりにいるのは、歩く死者たち。朽ちかけた制服を着た、かつてのクラスメートが、虚ろな目をしたまま動いています。既に命はなくとも、心はなくとも、かつての日常を偲ばせるように、学園内を闊歩しているのです。

2014-09-09 19:17:50
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

その姿は単にもの悲しいだけではなく、危険でもあります。その「歩く死」は感染するのです。彼らは人に反応し、傷つけ、喰らい、そうして同族を増やしているのです。

2014-09-09 19:19:00
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

この事態がどこまで広がっているのか。校内だけなのか。あるいは市外、県内なのか。もしかしたら日本中。あるいは世界全体。ゆきたちには知るよしはありません。

2014-09-09 19:19:50
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

それでもゆきたちは、生きており、生きているからにはそこには日常があるのです。悲しみや苦しみだけでなく、笑顔も希望もある日常。それが「がっこうぐらし!」の物語です。

2014-09-09 19:22:35
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

そんなわけで、「がっこうぐらし!」は、いわゆるゾンビ物の作品となります。ゾンビが大量発生して、社会が崩壊した中で、サバイバルをする女子高生たちです。

2014-09-09 19:24:01
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

一口にゾンビ物の作品と言っても、実は非常に幅が広いのですが、ぱっと思いつくのは、血飛沫やらモツやらが飛び散る系のバトルアクション物でしょうか。 個人的には大好物なんですが、「がっこうぐらし!」はちょっと違う路線です。

2014-09-09 19:27:27
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

その中に、楽しんでいただけるように、色々な工夫を凝らしましたので、ゾンビを好きな方も、よく知らない方も、面白そうだと思われた方も、変なマンガだと思われた方も、是非、お手にとってご覧になっていただければと思います。

2014-09-09 19:38:18
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

タイトルの通り、「学校」での「暮らし」。女の子達の非日常な冒険(も多少入りますが、それ)よりも、過ぎ去ってゆく日常。精一杯生きていく営み。その中で起きる、心を震わす様々なことを描けたらな、と、思っています。

2014-09-09 19:35:00
ネタバレアカkai @kai_for_netabar

内容紹介ということで、色々と賢しらなことを書きましたが、つらい時から楽しい時、またつらい時まで、刻々と変わる千葉サドルさんの描く、女の子の表情、仕草ときたら、本当にすごいことになっておりますので、表紙にピンと来られたら、ぜひぜひお手にとってくださいませ!

2014-09-09 19:40:50