今日の手近なところにあったBL読みできる歌コーナー

自分用に流しているBL読みできる短歌のピックアップ。気がむいたらつぶやきます。つぶやいたら更新します。なので永遠に作業中です。
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くらげ @hanaklage

→ 少年の言葉とことん短くて薔薇に風噴水に風春を見てゆく『鳥雲』(青井史)p.19 内容と技法があってる歌。青井さんの歌はふっくらとした空間を感じさせるものが好きなんですが、そういう歌にこういう体言止め多用の歌をまぜてくると目立ちます。 (以上。)

2014-10-20 17:21:00
くらげ @hanaklage

BLじゃないけどこんな歌もありました。 小高賢の声に酷似の歯科医にてわが歯しきりに抜きたがるなり『鳥雲』(青井史)p.33

2014-10-20 17:21:55
くらげ @hanaklage

今更だけど追記。 足音だけもつ誰かゐる春の疎林折れしくろもじいづこか匂ふ『鳥雲』(青井史 本阿弥書店 1988)p.10 これ、足音から小枝を踏んで折ったのがわかり、小枝を黒文字(のようによい香りのするもの)に見立てていると思うという話を省略していたのだった。

2014-10-21 18:11:07

くらげ @hanaklage

(今日の人の少ない時間をねらって手近なところにあったBL読みしたい歌を流すコーナーです。)(第18回)(皆が忘れたころにつづく。)

2018-02-01 15:06:01
くらげ @hanaklage

今日はこれ。 少年の銃身のやうな腕に添ひフリュートの中を息流れゐる 『帆を張る父のやうに』(松平盟子、書肆季節社、1979)p.43 比喩が効いているかは好みの問題ですが、笛の音を聞くことによって少年の肉体性を想起するうつくしい歌です。 → pic.twitter.com/GIHr5chLsr

2018-02-01 15:06:01
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くらげ @hanaklage

→ 君の髪に十指差しこみ引きよせる時雨(しぐれ)の音の束の如きを 『帆を張る父のやうに』(松平盟子、書肆季節社、1979)p.13 初句字余りに雑なカンジが出て、引きよせるという能動的なしぐさ。そして結句に至る比喩の繊細さ。これの前の一連が対女性感あふれていたのとは対照的。 →

2018-02-01 15:06:02
くらげ @hanaklage

→ ↑をふまえて 巨き樹のゆらぐとき天は束となりたばしりおつる夏のひかりよ 汝が肩を咬みて真朱(あか)き三ヶ月を残せし日より夏はじまりき 『帆を張る父のやうに』(松平盟子、書肆季節社、1979)p.47 を読むと完全に受っ子の歌です(季節ちがうじゃんというつっこみは受付けません)。 →

2018-02-01 15:06:02
くらげ @hanaklage

→ そして次のページでは つひにわがものとなりえぬ君の裡にめちゃくちゃの獣放ちやらむか 『帆を張る父のやうに』(松平盟子、書肆季節社、1979)p.48 と攻受逆転現象が。 →

2018-02-01 15:06:02
くらげ @hanaklage

→ もつれ降る六月雨(ろくがつあめ)をなぎ裂きて今解纜せよわがうちのけもの 『帆を張る父のやうに』(松平盟子、書肆季節社、1979)p.129 そしてこの歌で〆ると「けもの」によって解き放たれた自分、というカタルシスという流れに。 →

2018-02-01 15:06:03
くらげ @hanaklage

→ この歌集待つ、抱かれるという内容が多くて単純にBL読みしようとするとだいたい受の歌になってしまうのです。なのでなかなかむずかしくもあるのですが、そんな中にも納得できる展開で読める歌もあり。やってみる前は「盟子さんの歌集じゃムリでは」と思っていたので、意外でもありました。

2018-02-01 15:06:03
くらげ @hanaklage

あ、『帆を張る父のやうに』(松平盟子、書肆季節社、1979)の装幀はもちろん pic.twitter.com/HNrgF75PKb

2018-02-01 15:07:10
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