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140903 岩上安身による名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー 実況ツイート

記事・映像はこちら→http://iwj.co.jp/wj/open/archives/166258
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岩上安身 @iwakamiyasumi

76. 安川氏「丸山は自らが侵略戦争に加担したことについての後悔を書き残していません。家永さんは、自分の生き方を賭けて、裁判に立ち向かいました。自分の生き方と学問や思想を、本当の意味でつなげてとらえていたのです」

2014-09-18 22:44:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

77.安川氏「もし丸山が戦争責任というものを深刻に考えていれば、福沢をああいう風に甘い捉え方をすることはなかったはずです。それがあのように虚構の研究となったのは、やはり戦争責任を自分の生き方を含めて捉える視点が欠けていたのだと思います」

2014-09-18 22:44:32
岩上安身 @iwakamiyasumi

78.岩上「丸山に言及する必要があるとすれば60年安保のことがありますね。代表的なリーダーでした」。安川氏「チャンピオンですね」。岩上「現在の反原発運動と比較するなど、60年安保を美化する空気が今でもリベラル派の間でもあります」

2014-09-18 22:45:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

79.安川氏「良心的兵役拒否は、抵抗運動という形でイタリアでも起こります。学生たちの遺書では、捕まって死ぬことになり、『イタリアの自由と解放のために戦ってきたから悔いはない』と書残した例がみられます」

2014-09-18 22:45:26
岩上安身 @iwakamiyasumi

80.安川氏「ドイツでは『白ばら抵抗運動』が起こり、ミュンヘン大学の小数の学生が反ナチスのビラを配ります。そして捕まり、死んでいった。一方、日本の『きけ、わだつみのこえ』は、そのような表立った抵抗運動ではなかった」

2014-09-18 22:45:48
岩上安身 @iwakamiyasumi

81.安川氏「自身も学徒出陣の世代に属する色川大吉氏は『何度読んでも、天皇制や国家を疑う姿勢が見られない』と『きけ、わだつみのこえ』を評しています。同じ枢軸国のイタリアやドイツと比較しても、こういう違いがあります』

2014-09-18 22:46:12
岩上安身 @iwakamiyasumi

82.安川氏「良心的兵役拒否について、高校までの教育で教えられたかというアンケートをとっていますが、ずっと1割を超えたことがありません。それでいて安倍内閣のもとで再び戦争国家の道へ向かおうとしています」

2014-09-18 22:46:43
岩上安身 @iwakamiyasumi

83. 安川氏「西ドイツで徴兵制が復活された際、憲法の条文に良心的兵役拒否が盛り込まれます。『何人もその良心に反して武器をもってする戦争の役務を強制されてはならない』と明確に規定されました」

2014-09-18 22:47:09
岩上安身 @iwakamiyasumi

84.安川氏「その後ドイツでは、青年の6割までが良心的兵役拒否をした。兵役を拒否した場合、例えば老人ホームで別の奉仕活動をする。その後、徴兵制は廃止されました。安倍内閣の動きで徴兵制の復活を心配する声がありますが、私はそれはないと思います」

2014-09-18 22:47:40
岩上安身 @iwakamiyasumi

85.安川氏「無人機などの開発で、総力戦を戦う必要がなくなっているからです。話を戻すと、ドイツで良心的兵役拒否の流れから、徴兵制廃止まできた。人間の歴史で、戦争の克服を示唆していると考えていいのではないでしょうか」

2014-09-18 22:48:01
岩上安身 @iwakamiyasumi

86.岩上「しかしこのただ中、ロシア対NATO、ロシア対EUとの戦争の懸念が高まっているように感じます」。安川氏「もちろん私は楽観どころか、日本が戦争国家の道を歩んで、自覚するところまで進まないと気づかないのでは、と感じています」

2014-09-18 22:48:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

87.安川氏「日本の戦後民主主義を考えた場合、日本がそれを捨てて、戦争の道を進んでいるのではないか。ただ、徴兵制はロシアを含め大半の国で廃止されています」。岩上「ウクライナでは徴兵制が復活しましたが」

2014-09-18 22:48:43
岩上安身 @iwakamiyasumi

88. 安川氏「連合国と日本、イタリア・ドイツと日本の青年の政治意識の違い。どうしてこのような違いが形成されたのか。『アメリカ独立宣言』と『学問のすすめ』を比較し、これから見ていきたいと思います」

2014-09-18 22:49:11
岩上安身 @iwakamiyasumi

89.安川氏「福沢は最初のベストセラー『西洋事情』の中で、『アメリカ独立宣言』が紹介されました。一カ所だけ誤訳があるそうですが、見事な名訳だと言われています。その中で『国民が政府を立る所以』を説明しています」

2014-09-18 22:49:47
岩上安身 @iwakamiyasumi

90.安川氏「命を保持し、自由を求め、幸福を追究するという国民の基本的人権のために政府を作る。政府のやることがその趣旨にあわないときは、新しい政府を作ることもできる。その基本精神を忠実に紹介しています」

2014-09-18 22:50:08
岩上安身 @iwakamiyasumi

91. 安川氏「同じ福沢が『学問のすすめ』の中で、日本における『人権宣言』をします。そこで、まず問題なのが、その時に言われる『自由』が武士道の『面目名誉』という曖昧なものに変更されている点です」

2014-09-18 22:50:39
岩上安身 @iwakamiyasumi

92.安川氏「さらに問題なのは、『政府を立る所以』が、基本的人権の確立・擁護のためであるという、『アメリカ独立宣言』の要である、政府の存在理由を紹介していない点です。逸脱した政府に対する国民の 『抵抗権・革命権』も意図的に外しています」

2014-09-18 22:51:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

93.安川氏「また、社会契約論を恣意的に用い、政府と国民の関係について『今の政府の法に従うべし、と条約(社会契約)を結びたる人民なり』と定義します。ここから、『一度国法と定まりたることは…小心翼々謹みて守らざるべからず』と主張するのです」

2014-09-18 22:51:40
岩上安身 @iwakamiyasumi

94.安川氏「さらに『(政府が)いくさを起こすも外国と条約を結ぶも…政府の政に関係なき者は決して其事を評議す可からず」と第7編にはあります。社会契約思想から、都合のよい部分だけ持ってきているのです」

2014-09-18 22:52:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

95.岩上「今日的な話にもつながっていきますね。TPPに入ったら口を出してはいけない。集団的自衛権にも口を出してはいけない」。安川氏「初期啓蒙期の福沢は、自国の独立を課題とし、国権を最優先と考えていました」

2014-09-18 22:52:44
岩上安身 @iwakamiyasumi

96.安川氏「国法への一方的な服従を言い、それを自発的に行うことを啓蒙していたわけです。国民を、国家の客体・お客様にとどめておきながら、それでいて、国のためには財を失うのみならず、一命をも、という滅私奉公を説いたのです」

2014-09-18 22:53:12
岩上安身 @iwakamiyasumi

97.安川氏「福沢と同じ時代の自由民権運動の陣営で、植木枝盛らの憲法草案に、政府が恣意的ならば、人民は『新政府を建設することを得』とあるのと非常に対照的です」

2014-09-18 22:53:41
岩上安身 @iwakamiyasumi

98.安川氏「暗い昭和の時代の人々は、『学問のすすめ』の教えを忠実に守ったかのように、政府が始めた侵略戦争を『評議する』ことがありませんでした。福沢諭吉にすべての責任があると話しているわけではありませんが、残念な大きな問題だと考えています」

2014-09-18 22:54:12
岩上安身 @iwakamiyasumi

99.安川氏「昭和の暗い時代のスローガンに『満蒙は我が国の生命線』という勝手な言葉があります。最初に言ったのは山県有朋だとされていますが、福沢はそれ以前の1887年に『朝鮮は日本の藩屏なり』と題する論説を出しています」

2014-09-18 22:54:41
岩上安身 @iwakamiyasumi

100.安川氏「また『アジア東方の保護は我が責任』という言葉は、その後の大東亜共栄圏の盟主が日本だという思想の先駆となります。さらに福沢の『尽忠報国』は、近衛内閣の国民精神総動員運動のスローガンの一つになります」

2014-09-18 22:56:16
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