たとえば「ブラよろ英訳プロジェクト」などから垣間見える、マンガの翻訳に関する問題点
- kazami_akira
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んー、漫画家の間では「翻訳なんてそこらにいる希望者にちゃちゃーっとやってもらった方が楽で安上がりだよー」って考えが主流なんだろうかという疑念が。素人のボランティアとプロの仕事を等価にするのはまずい気が。それとも漫画って不特定の誰かに適当に翻訳を任せていいって程度の安い存在なの?
2010-11-18 01:08:59電子書籍や著作者自らのネット配信について鑑みると翻訳の仕事が増えそうですが、個人的にはその実感があまりないのは寂しいような恥ずかしいような。友人知人の作家さんは出版社お抱えの方が多いのが一つの理由なのかもしれませんが、自分からも営業しないと・・・!
2010-11-18 16:48:59@dankanemitsu 電子出版の翻訳に際してボランティアによる翻訳やスキャンレーション/スキャンレーターを利用しようという声もあるようです(特に小規模な企業から)。個人的には、どんなにマイナーな本に対してであっても、契約を結んだプロに翻訳を任せることが必要だと考えてます。
2010-11-18 17:15:25@kazami_akira 私自身翻訳家なので「高価な長年のプロより安価な新米のアマチュア」は受け入れ辛いです。しかし私の職業をさておいても1)値段相応の翻訳しか期待できない、2)創作物は初印象がとても大事3)ノウハウの蓄積は単発的アマチュアイズムから成り立たない、と思います。
2010-11-18 18:48:23著作を無料で公開してやるから無報酬でで英訳しろというのも・・・ねえ。それを添削したり、やりとり仲介するのも編集さんが担ってるんじゃないのかな? プロって上手い以前にそれで飯食っていかなきゃなんねえだろうに
2010-11-20 04:25:17@dankanemitsu あ、この人の話ですよ>佐藤秀峰「初めて本を捨てた話」 http://togetter.com/li/69174
2010-11-20 04:57:30@dankanemitsu 通訳はスキルがあればできるかもだけど、翻訳はエンターテイメント(演出)も含みますからね。医療モノだと日英両方も医事・用語に通じてないといけないわけだし
2010-11-20 05:02:42@moja_co 勝手に無料で翻訳を奨励する作者は残念ながら減らないでしょう。日本版には拘るが、海外版に付いては無関心か無力感を感じる作者はいらっしゃる。しかしそれでは日本以外では自分の作品が無碍にされても文句言えないし、その考え方が日本に戻ってくる可能性も鑑みるべきと思います。
2010-11-20 14:48:26@moja_co 正直医療モノをいきなり翻訳しろと言われたら躊躇します。私はそれほど詳しくないので。辞典を使って一生懸命翻訳しても、喋り方に違和感が発生するのを防げませんし、辞典では日米の医療に対する考え方の違いはキチンと説明してくれません。
2010-11-20 14:51:18@moja_co 専門用語や個別業界・伝統のノウハウをキチンと理解し、それを対外的にわかりやすく再パッケージするのは手間が掛かります。小生もよく専門家に助言いただきます。霞で食べて生きていけない以上、手間賃を補填しないといけませんが、無料・無報酬では手間が真っ先に省かれます。
2010-11-20 14:55:49@moja_co 実際有料の商業翻訳でも「手間」を惜しんで残念な翻訳になるのが珍しくなく、営利主義が先走ったり翻訳版の付加価値性を武器に出来なかった為に、商業翻訳も無断翻訳と品質が大差ない・ファン翻訳の方が良いという印象が広く蔓延しているのが大きな問題となっていると思います。
2010-11-20 15:04:09@dankanemitsu 私もcircle.msの同人誌配信のベータ版のデータを作成した時に、英語翻訳をつけたいと思いました。予算も英語力もないので断念しましたが…。ただ国によってレギュレーションが違うので、簡単に国境を超えるのは怖いですね
2010-11-18 18:55:23@TatsuokaMiyoshi 英語翻訳自体は粘り強く交渉したり探し回ればどこかに良い機会が待っていますよ。但し、法律・文化・慣例の違いついては複数の専門家から尋ねた方が良いと思います。実際、言語に拘らずコンテンツは簡単に国境を越えますからこれからますます問題が起きるでしょう。
2010-11-20 17:08:53@dankanemitsu レイプレイみたいに海外で売ることを意識してない商品が出回ってしまう事もありますから恐ろしい事です。
2010-11-20 18:29:00海外での翻訳のレベルの低さについてはあまり反応がないところを見ると皆さん既にご存知なのか、あまりご興味ないのか。私自身精進が足りないということをただただ思い知る限りです。海外展開の理想と現実の隔たりはかなりありますが、それでもその理念を信じる私は夢想家かもしれません。
2010-11-20 17:04:39読めないから興味無いんでしょう。だからガラパゴス。 RT @dankanemitsu: 海外での翻訳のレベルの低さについてはあまり反応がないところを見ると皆さん既にご存知なのか、あまりご興味ないのか。私自身精進が足りないということをただただ思い知る限りです。
2010-11-20 17:07:19@JeenaAndow 海外の物には貪欲で、海外における日本文化の関心の有無については関心があるも、関心の方向性や自ら積極的に売り込むのに関心が薄いのが面白い矛盾ですね。韓国や中国はそのあたりが凄く野心的で意欲的なので、アメリカではそれなりの存在感ありますね。内容はともかく。
2010-11-20 17:12:39@dankanemitsu 英語不得意国民性のせいなのか、もともとファーイーストで輸入にしか興味が無いのか……漫画アニメは国産が一番と思ってるからかも。
2010-11-20 17:16:22@dankanemitsu モントリオールに住むヒトが『日本の漫画の翻訳版を買う時は英語版ではなくフランス語版を買う。なぜなら英語版の翻訳の質はあまり高くないから』と申しておりましたがそういうものですか。ちなみにフランス語翻訳の漫画がこれほど世に出ているとは、とパリで驚きました。
2010-11-20 17:57:55@ken_works どうもです。貴重な情報、ありがとうございました。やはり英語版については悪名が先行しているのですね。大変残念な話です。英訳業界には重大な問題があることを昔から唱えてきていますが、やはりそれをはっきりと確認できる情報には落胆を禁じ得ません。
2010-11-24 19:22:07@dankanemitsu 兼光さんのご職業知っていてこのようなことを申すのは大変恐縮なのですが…最近考えていることですが、翻訳家さんのブランド化というのが必要なのかなと思っていたりしてます。例えば、同人作家さんが海外で頒布したいとなった場合に、みんながみんなプロの翻訳家さん⇒
2010-11-21 04:43:21@dankanemitsu ⇒にそれなりの金額を払って頼めるかというと正直な所難しいのかなと思ってます。でも、それを理由にして海外頒布を諦めるというのも何か違うのかなと。となったときに、何が大切なのかと考えると、その翻訳家さんがどれだけブランドがあるか(実績・能力のこと)⇒
2010-11-21 04:45:47@dankanemitsu ⇒というのかなと考えています。あの翻訳家さんの作品なら買おう、この訳者はもっとうまくなって欲しいな。みたいな環境があると幸せなのかなと。。理想論だとは思いますが、そうやって相互に高めていく環境って作れないのかなと思っています。発言失礼しました。
2010-11-21 04:48:31@toqmitz お返事が遅れて申し訳ありません。翻訳家のブランド化の必要性は常日頃感じております。翻訳が「当たり前」ではなく、付加価値を足す材料であるということを10年以上説いておりますが、翻訳家の名前すら表紙に掲載しない北米の慣例には大変強い憤りを感じております。
2010-11-24 19:26:10@toqmitz 自分自身がそれほどブランド効果あるかどうか疑問ですが、翻訳家の存在すらマトモに確認できない場合、個体認識以前の問題になってしまいます。翻訳において理想はその存在感を読者はあまり感じないことですが、前書きや訳者後書きすら掲載されない北米では完全な透明人間です。
2010-11-24 19:30:25