宗介HAPPY BIRTHDAY【9/14編】

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宗「ん…七瀬？」 遙「起きたか？」 宗「ああ。いつもはさっさと先に起きて朝食の支度してるだろ、どうした？」 遙「今日ぐらいはお前が起きるまでいようかと」 宗「……」 遙「…！？朝食作りにいく。自分で処理してからこいよ！」 バタンッ 宗「お前のせいだろうが……シャワーあびるか」

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凛「お、うまそうな匂い！」 遙「凛、朝食できてるぞ」 凛「おお！いただきます！そういえば今日は何時出発なんだ？」 遙「10時だ」 凛「楽しんでこいよー」 遙「ああ、お土産買ってくる」

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真「はぁ～なんで俺バイト入れてないんだろ…」 凛「あ？もしかして今日一人で留守番か？」 真「うん…」 凛「お前…こんな時だからこそバイト入れるべきだっただろうが」 真「休日はできるだけハルと一緒に入られるように休んでたから…つい…」 凛「いつも休日は独占してんだろ。今日は諦めろ」

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真「それで、結局どこに行くの？」 宗「……魚展」 真「え…！？それ、雑誌に載ってたの？？」 凛「雑誌の裏表紙に載ってた広告」 真「あ、はは；」 宗「七瀬が行きたいならいいさ」

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凛「じゃ、行ってきます」 遙「凛、また弁当忘れてる」 凛「あ、わりぃ；土日はくせで忘れちまう；」 遙「練習がんばれよ」 凛「おう、サンキュ！」

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遙「じゃあ行ってくる」 宗「くれぐれも後をつけてくるなよ？」 真「そんなことしないよ～！大人しく留守番してます」 遙「お昼はレンジの中に入れてる。夜ももし遅くなりそうだったら、冷蔵庫に入ってるから、温めて食べろよ」 真「わ！ありがとう！気をつけてね」 宗遙「行ってきます」

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【魚展】 遙「おい、早く行くぞ！」 宗「わかったから、落ち着け」 遙「……すごいな」 宗「確かに。アート展っていうだけあって、どれも綺麗だな」 遙「この鯖、色といい艶といい、本物みたいだ」 宗「…よくわからないが、確かに本物そっくりだな」

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宗「この人魚の絵。どことなく七瀬に似てるな」 遙「何言ってるんだ。俺は男だ」 宗「わかってる。雰囲気がなんとなく似てるってだけだ」 遙「これが鯖の人魚ならかまわない」 宗「そこかよ；」

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宗「おい、七…、七瀬？あいつ、どこ行ったんだ？」

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遙「これはもしかすると…オオクチン……なぁやまざ…ん？いない。……まぁいっか」

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ざわざわざわ スタッフ「君すごいな！この絵をこんなに綺麗に塗ってくれるとは！是非ともここに飾りたい！」 客「うわ～綺麗～ここにある作品に負けてない！」 宗「おい！七瀬！」 遙「あ、山崎」 宗「あ、山崎。じゃねえ！何やってんだ！」 遙「お前がいなかったから、ここで時間つぶしてた」

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スタッフ「君、これをここに展示していいだろうか！？」 遙「はあ、別にどうでも」 スタッフ「ありがとう！あ、お礼にお昼をご馳走しようじゃないか！」 遙「え…(面倒くさそうな顔)」 宗「いいえ、結構です。それでは失礼します」 (遙の腕を掴んでその場を離れる)

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遙「おい山崎、痛い」 宗「あ、悪い」 遙「いや、正直めんどくさかったから助かった」 宗「全くお前は…突然いなくなったと思ったら」 遙「それは俺のセリフだ。急にいなくなるな」 宗「…ま、お互い様だな。じゃ、はぐれないように手でも繋ぐか？」 遙「…それは恥ずかしい」 宗「だな」

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宗「どうする？まだここ見るか？」 遙「いや、もう全部見て満足したからいい」 宗「そうか。じゃあ、とりあえず飯、食うか」 遙「ああ、そうだな」

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宗「何食べてえ？」 遙「別になんでもいいぞ。お前の誕生日だしな」 宗「そうか？じゃあそうだな…とりあえずあそこのショッピングモールでも行くか」 遙「ああ」

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宗「いろいろあるな。和食洋食中華カフェ…」 遙「！！！」 グイッ (遙が宗介の服の裾を掴み引っ張る) 宗「？ちょっ、なんだ急に」 遙「あそこに入るぞ」 (遙が宗介を下から見上げる) 宗「…っ！ああ…わかった」 お店の看板【サバ祭り】

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宗「うまかったな」 遙「ああ！また行きたい！！」 宗「ふ、今度また連れてってやる………ん？」 遙「どうした？」 宗「いや………なんでもない」 遙「？」

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キ「やっば」 凛「気付かれたか？」 真「ギリギリ大丈夫そうじゃない？」 渚「気付かれたとしても声かけられなければＯＫだよ！」 怜「みなさん…そっとしといてあげましょうよ～」 凛「つーかなんでお前らまでいんだよ！？」 渚「凛ちゃんだって練習どうしたのさ！」 凛「俺は午後練休みだ！」

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宗「どうする？このへんぶらつくか？」 遙「いつもと変わらない気もするが……」 宗「そうだな」 遙「………」 宗「おい、どうした？」 遙「……？」 宗「さっきからずっと下向いて…」 遙「いや、別に」 宗「……俺が何かしたか」 遙「違う」 宗「じゃあなんだよ」

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キ「な～んか雲行き怪しくない？」 凛「宗介のやつせっかくハルとデートしてんのに眉間に皺なんて寄せやがって」 怜「あなたには言われたくないと思います」 凛「あ？」 真「こっちまで険悪になってどーすんの；」 渚「あ、宗ちゃんがハルちゃんの手掴んで行っちゃうよ！」 凛「俺らも行くぞ！」

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(ベンチ前) 宗「………」 遙「………」 宗「とりあえず座れ」 遙「イヤだ」 宗「何をそんな意地はってんのかわかんねーけど…いいから座れ」 遙「………」

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凛「なんか息苦しいぞ、あいつら見てると」 怜「というかずっと付いて回ってるせいか喉が渇きましたね」 真「あ、じゃあ俺なんか買ってくるよ」 渚「僕も行くー！」 キ「あ、じゃあ俺はなんか炭酸お願いね」

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宗「喉、渇かないか？」 遙「あ、そうだな」 宗「俺なんか買ってくるから、座っとけ。何がいいんだ？」 遙「……水」 宗「あー、とりあえず水と…アイスでも買ってくるか」

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(アイス屋さん前) 渚「うわ！結構並んでるね～；」 真「気長に待とう」 渚「それにしても、急にどうしちゃったんだろうね～ハルちゃん」 真「んーあれはたぶん…」 宗「……おい、お前ら。なんでこんなとこにいんだ」 真&渚「「あ」」

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凛「なぁ。あれって大丈夫なのか？」 キ「大丈夫だろうけど…気にくわないね」 怜「ただでさえ美しいのに、今の遙先輩は哀愁漂ってて更に色気を増してますもんね…」 凛「ったく！男女問わず視線集めやがって！ほっとけねぇ！」 キ「うん、もうバレてもこればっかはしょーがないもんね、行こ」