「詩のレシピ」 pwGT組&現代詩手帖共同企画 個人の繋がり
- junju_usako
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我慢して我慢してから吐き出したものであっても今すぐに出たものと変わらない。 半年以上土に眠る玉ねぎの赤子。枯れるまで待たれた大豆。熟されたワインを呷る喉元の皺。数えるバームクーヘンの輪。 溜めて溜めて最後にはきれいに生まれ直そう。あなたの赤い手で。 (詩のレシピ14)#pwGT組
2014-10-04 17:30:22空豆を殻からはがすときそっと母のお腹のなかを想う。柔らかなベッドに倒れこんでまた遡上して揺られる歌はわたしの声。乳児を抱けば自然と揺らせるように身体にぴたりとつける猫の温もり。お腹に乗ればこの重み知っているような錯覚に陥る。わらわらと猫の仔を産む。 (詩のレシピ14)#pwGT組
2014-10-04 19:47:34餅みたく 魂はつねられ 昔誰かのものだった 世界に開けていました 様々なものとの出逢い 古い双眼鏡を覗くような 私の世界 またいつか 新しい餅のような魂に 私の世界をあけ渡します 彼の世界は 花にも スーツの襟にも 言葉が微かに香るでしょう (詩のレシピ14) #pwGT組
2014-10-04 22:06:32うすく紅がかった白さを目指して雨が抜けたこのあたりを、動物の我々がほんとうに占めてゆく、歩いていれば音楽は終わるから床屋のあたりでまた拍手をした日、冷えてきて川の側から見える家、煙突の文字を隠して枝は松、次の日の煙が入るように窓。 (詩のレシピ15) #pwGT組
2014-10-05 14:02:43最年少・最高齢・写真付と流れを後追いしても。切り拓く嘗ての力はここには最早見出せない。ナオ。見たくないものを見なくて済んだね。捨てられないなら捨てるしかない答えの潔さ。「ドブに捨てる人生もある」映画のセリフが詩学だろうが伊丹。死ななくても死ねるよ。(詩のレシピ番外)#pwGT組
2014-10-05 21:50:24見たくないものも見てしまうから高い波にも飲まれていく。悪くない悪くない悪くない。言いきかせても迫害されて。弱いものを突つく嘴を黙って見過ごすのが羽根。春には花が咲くものを。どちらも正しい世界に見放されても死にやしない。じゅうぶんのいちの敵など知らない(詩のレシピ番外)#pwGT組
2014-10-06 15:56:50@junju_usako @sechanco おはようございます。こちらこそ、ありがとうございます。時や色や匂い、畏れや心細さや安堵も伝わる詩がすてきです。お味噌汁の美味しい朝でした。どうぞ、よい土曜日を♪
2014-09-27 08:19:56@junju_usako ありがとうございます。しゆうさんの「腕時計は持たなかった日の夕陽」印象深いです。時間と、そう、あの赤は彼岸花や鮭に通じる、いのちの緋色ですね。このあとも読むの楽しみです。
2014-10-03 04:44:11@junju_usako しゆうさん、おめでとうございます*\(^o^)/* 夕日の赤と赤い花が美しいですね!急いで帰ったときの母のごはんの匂いって、お腹も空いているからでしょうがどうしてあんなにホッとしたのかななんて昔の思い出に浸れてほんわり気分の朝になりました(*^^*)
2014-09-27 06:57:43しゆうさんの詩には、いつも懐かしい匂いがする。知らない情景なのに、目の前に立ち上がってくる。地に根付いた生活の詩。 twitter.com/junju_usako/st… @junju_usako
2014-09-30 19:35:43集まれば昔の話になる。山の中の蕎麦屋の味の濃さ。大きな川の簗の鮎。釣り堀の虹鱒の炭火焼き。車三台での遠出。振り返って手を振れば、笑顔の従兄弟たち。道に迷って広げたシートの、お弁当。三世代の手の形。減ってもまた増えていく顔、声、思い出の味。 (詩のレシピ10)#pwGT組
2014-09-30 19:22:00@junju_usako あ、ほんとうだ~♪もう体に染み込んでいるんですね、リズムが(*^^*) 空豆の殻ってふわふわふかふかで、捨てるのもったいないなぁ…っていつも思うんです。だからこんな素敵な詩になっていて感動しました。
2014-10-04 20:24:44