『グラスリップ』全13話の簡易解説
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相楽
@sagara1
(5)駆の「唐突な当たり前の孤独」の在り方 あたりかな、と思う。 逆に言えば、そこさえ押さえれば分かり易い物語かと思う。 (3)は(5)を踏まえて理解するといい話で、(5)は12話を丸々使って示されてる。 ここが特に分かりにくいのかなー、と思えたりする。 #glasslip
2014-09-26 11:33:02
相楽
@sagara1
なお、 （6)「未来のかけら」って何？ は連投の初めで触れたようにそれこそ全編で丁寧に問われ続けた話なので、本編を改めて最初から順を追って見直すのが（皮肉ではなく本当に推奨として）いいと思う。 というか、まだ途中だけど、一昨日から自分がそうしてる。 #glasslip
2014-09-26 11:33:21
相楽
@sagara1
改めて１～６話見直すと、駆が苛立ちまくるのも無理ないと思える。透子は「私も未来が見たい」「駆くんが微笑んでた」とか、その心の願いを反映する、駆に向かう思いを見せながら、電話でも会っても"ギクシャクしてしまった仲良し四人が心配、どうしよう"ということばかり話す。 #glasslip
2014-09-26 12:02:39
相楽
@sagara1
特に6話「パンチ」は分かり易い。"悩みを聞いて欲しい"といいながら何度も言わずに去っていってしまう透子に駆が"いい加減聞かせて"と聞いてみれば「さっちゃん入院するんだって」。 イラっとしたとこに先ほど祭りに誘いに来て成り行きで殴られた雪哉から透子に電話。（続く #glasslip
2014-09-26 12:03:11
相楽
@sagara1
それはキレるのも無理ないかもしれない。「透子は俺の味方だろ」とはきっと彼にとって切実な台詞で。 というか、その雪哉に殴られるに至ったやりとりも、後から振り返ると事情というか駆の心情はなかなか察するにあまりある感もある。どういうことかというと。 #glasslip
2014-09-26 12:04:20
相楽
@sagara1
雪哉に「透子との関係なんなんだよ。お前透子の気持ちに気づいてねえのかよ」に「透子からは何も聞いていない、そして君に言う必要もない」と返し、「高山から告白はされたのかい？まさかまだ返事をしていないってことか」と挑発した駆。ここでは、 #glasslip
2014-09-26 12:04:48
相楽
@sagara1
"透子は告白どころか、俺といてもいつもお前らの話ばっかりだ！"という駆の心の叫びと苛立ち（多分）を察してやって欲しいと思う。 #glasslip
2014-09-26 12:05:06
相楽
@sagara1
その上、グラウンドに駆、雪哉、透子、やなぎと集まって雪哉にとって大切な「走ること」で決着つけようと挑発して、それこそ同じ6話の「二人の男が透子を取り合って。だったらウチはなんなの！？」というそのまんまの状況にやなぎは、そこでも「雪哉の味方」をする。 #glasslip
2014-09-26 12:06:23
相楽
@sagara1
やなぎの啖呵。頬を打たれた駆、「帰ろう」と手を取られての雪哉のハーモニーショット。 その上、透子は「走る気なんてなかった」「殴り合いに持ち込んで、どうしたかったのかな、俺。よくわからない」と聞かされると「駆くん、ひどい」と駆でなく雪哉ややなぎの味方をする。 #glasslip
2014-09-26 12:07:43
相楽
@sagara1
そこに至って「とにかく透子に、私は駆の味方、って言って欲しかったのかもしれない」と駆。 「よくわからない」で察してもらおうとした駆にここまで言わせてしまう、透子の凄まじい天然無神経の暴力なんだけど。 #glasslip
2014-09-26 12:08:33
相楽
@sagara1
その直後の話で「未来のかけら」の捉え方が自分とあまりにも違う（なお、ここで透子の返す答えは、「未来が分かったら？」について母にたずねて帰ってきた答えそのまま）ことを駆は知り、"相手も自分と同じなんだ"と思い込んでいた自分の過ちを駆は知る……ということなのかな。 #glasslip
2014-09-26 12:09:18
相楽
@sagara1
『グラスリップ』、1話時点で「今のままの友達関係で」と思っているのは透子だけ（雪哉は透子、やなぎは雪哉、拓は幸、幸は透子と今までのような「友達」じゃない関係を願ってる）で、そのド天然無神経ぶりが順番に友人たち（と駆）を傷つけていったりするけど、 #glasslip
2014-09-26 12:21:09
相楽
@sagara1
その極度の天然も含めてというか、むしろ"それでこそ透子"というように、友人のみならず家族その他主要登場人物全員に（濃淡の差こそあれ）愛されてる。駆が序盤に言うように「いつも一生懸命」と合わさってこその魅力でもあるけど。 #glasslip
2014-09-26 12:24:07
相楽
@sagara1
……そこら辺踏まえた上でも「透子、皆から愛されすぎ、許されすぎ、受け入れられ過ぎ」と『グラスリップ』観ていてイラっとする人はいるだろうな。正直「そりゃあ、そうだろう」とも思いはする。 #glasslip
2014-09-26 12:25:42
相楽
@sagara1
で、"今のままの友達関係で"というの、彼らやその周囲の環境をよく知ってのことなのか、その上でそれが彼らにとって良いこと、幸せなことなのか……と1話の鶏談義で駆が透子につっこんでる。 #glasslip
2014-09-26 12:26:46
相楽
@sagara1
それを受けての透子のジョナサンたちに向けた「気持ち、ちゃんと分かっていなかった」「ちゃんと護れてるのかな」「幸せなのかな」等々はそれへの自問自答なのだけど。 そうしつつ、なかなかなかなかわからず、13話かけてじりじり理解していく。 #glasslip
2014-09-26 12:27:21
相楽
@sagara1
中でもジョナサン＝透子自身のことが一番分かっていない。実は、彼女が一番、「今のまま」でない何かを見せてくれる誰かを待ち続けていて。 だからこそ駆と出会った時から（出会う前から）彼女は惹かれ、「未来のかけら」は友達への思いと共にそれを示し続けるのだけど。 #glasslip
2014-09-26 12:28:39
相楽
@sagara1
続き） 以上を踏まえ1話から見直すと（いや、これらの解釈が妥当なのかどうかは不明だけど）『グラスリップ』、決してわかりづらい作品ではないと思う。 例えば、少し前に続けて示した、駆と（彼女が友人たちと何より自身の望みを理解してないからこその）透子との喰いちがいも #glasslip
2014-09-26 12:48:10
相楽
@sagara1
例えば、思いを向ける相手が親友が好きな上に義理の家族でもあり辛い中、当のその親友にのんきに「告白したの？やなちゃん立派だよ！」（6話）と悪意ゼロで言い放たれ、「透子のいい感じに空気の読めないとこ好き」と返すやなぎの思いも。 #glasslip
2014-09-26 12:49:04
相楽
@sagara1
例えば、5話「日出橋」で告白されるまでずっとやなぎを「家族」だと思って、気のおけない「家族」の前だからこそ（拓と実姉との関係と合わせて考えてみるといいかと思う）透子への思いや駆への対抗心を全く隠さず顕にしていた雪哉と、それへのやなぎの反応も。 #glasslip
2014-09-26 12:49:57
相楽
@sagara1
例えば、幸の（視聴者にも登場人物たちにもみえみえの他の恋心と違い唯一隠されていた）透子への思いを知らなかった拓とのすれ違い twitter.com/sagara1/status… や、8話やなぎとの会話のギャップ twitter.com/sagara1/status… も。 #glasslip
2014-09-26 12:51:38
相楽
@sagara1
『グラスリップ』、幸＆拓がカミュを読む＆読まされてたカップルとして強調されてきたけど（7話だと病室で各々『雨月物語』『遠野物語』を読んでいた）、対抗して駆（＆透子）はサルトル、例えば『出口なし』とか読むなり演じるなりすると良いのでは。#glasslip
2014-08-15 11:06:55
相楽
@sagara1
『グラスリップ』8話「雪」。いつもその時そこを行く雪哉の走りをなぞるやなぎ。（屋根がある家では眠れない？）駆が一人山に登っていたように独り登山の祐。自分（だけ）の目線から見て動き話していた各人の変化。そんな中、精神的打撃を与え合う会話の数々が素晴らしかった。 #glasslip
2014-08-23 13:45:28
相楽
@sagara1
続く） 以上、『グラスリップ』について例えばと幾つか挙げてみたいずれについても、特に分かりづらい心理や台詞や映像の流れも、ハーモニーショットの意味合いも、そんなには無くなるのでは……と思う。 #glasslip
2014-09-26 12:52:50
相楽
@sagara1
ただ、『グラスリップ』全13話観終えてから改めてまとめた感想と、随時まとめてきた各話感想togetter.com/li/688763では自分の感想投稿の部分もズレが結構あるなー。今読み返すと、ただ間違ってると思うだけでなく、あんまり適切な物言いでないのも多い。 #glasslip
2014-09-26 13:07:09