狭間】昼をやや回った時刻、喫茶店のひとつの席で、昨日久しぶりにアポイントを取り付けた相手を待つ。あの相手は自分より年下だとは思うが、登校に関してあまりこだわりはないらしく、平日でいいよ、と言っていた…それに乗っかる自分も自分だが。
2014-10-04 13:32:57狭間】あの少年が入ってきたらクローズの札を出して人除けをしてもらうことになっている。ために客足の途絶える時間帯を狙ったが、もし彼以外の客が入ってきたら、出ていくまで待つことになるだろうか。(…んん、)それまで彼が大人しくしていてくれるかと考えると、客が来ないことを祈るばかりだ。
2014-10-04 13:39:52葵】黒色に蒼のラインが入った小さいボディーバッグを背中にひっさげ、とある場所を目指して町中を歩く。昼はあまり出歩かないし、何よりも異能を公に使えないから気分も上がらない。
2014-10-04 13:32:07葵】面倒なことは避けたい。面倒くさいことに興じる趣味も無い。けれど、今日のこの用事は学校に行くよりも比較的有意義なのではないかと、感じられたのみである。
2014-10-04 13:34:35葵】つけていた赤のヘッドホンを首に下ろし、左目のいつもの黒い眼帯の紐を指で少し弄ってほどなくして着いた店の外観を見上げる。 (………、) ふう、と気怠そうな息を漏らして
2014-10-04 13:38:23@asasmamama1 狭間】「!」 カランと響くドアベルの音に、ひょい、と頭を上げる。入り口に立つ、細い小さなシルエットを目にとめて、 「……、あ、」 おおい、と言うように手を挙げてみる。
2014-10-04 13:41:53@c_yu_n 葵】いるであろう店員には目はくれず、見つけた相手の元へと歩み寄り 「………何の用?」 立ったまま真顔でいきなり問う。最初の間は挨拶でもしてやろうかと悩んだが、それをこの相手に対して口に出す自分を想像して嫌になった結果。
2014-10-04 13:45:09@asasmamama1 狭間】「ちょっち訊きたいことがあってさあ…座る?」 席を示してにへらと笑ってみせる。 こちらもこちらで、この相手に対してはまず何と呼びかけていいものか、いまだに安定しない。ために、名前を呼びかけることはせず、
2014-10-04 13:47:40@c_yu_n 葵】「……」 返事はせずにふてぶてしく座る。それからバッグを下ろして横に置いて、頬杖をつく。 「訊きたいことってナニ」 逸らした目線を正すように相手を見つめようか。
2014-10-04 13:50:18狭間】ちらと月島のほうを見て合図をすれば、頼んでいたとおりに、彼か青髪の長身の青年が、人除けをしてくれるだろうか。情報屋としてよほど重要な機密というわけでもなく、単なる『異能についての話題』だが、しかしその話題はそれだけで、充分に気をつけてしかるべき題材だとは思っている。
2014-10-04 13:51:40@asasmamama1 狭間】「異能について。…なんか頼む?」 相手のほうにメニューを押しやる。視線は受けて、できるだけ真っ直ぐ見返す。
2014-10-04 13:52:55葵】”何か”をしようと意図的に動かした相手の目線を辿る。すればその先には店員。知り合いか。ならここを選んだ理由があるのだろう。
2014-10-04 13:53:18@c_yu_n 葵】ああ異能か、と思う。それなら呼ばれた理由に少し納得するがテンションはまだ以前変わらない。メニューをざっと目で見て 「……ミックスジュース」 それだけを声に出す。
2014-10-04 13:56:23@asasmamama1 狭間】ミックスジュースな、と呟いて、手を挙げてオーダーを通す。注文を取ってくれた長身の背を見送って、 「…ちなみ、今ここに、他のヒトは入ってこない。盗聴とかも、今ここなら心配ない、」 相手が気にするかは分からないがひっそりとそう付け足す。
2014-10-04 14:00:44@c_yu_n 葵】店員が離れるまで待って、 「そこまでして僕に聞きたいの?」 もしかして僕の力のこと?と、少し嘲るように自分の胸に指を置く。
2014-10-04 14:03:51@asasmamama1 狭間】「んーそうだな…こっちの事情を明かすとさ、重力の異能持ちで、暴走気味…ってわけでもないけど、制御しきれてねェヒトがいてさ。俺のシゴトの遂行にかかわるから、近い種類の異能のハナシを、聞いてみたいなあ、と思って」 かるく首を傾げてストローの端を摘み、
2014-10-04 14:08:27@asasmamama1 狭間】「…あと、久しぶりにおまえのカオみたら、楽しいかなと思って」 俺が、と、これはこれで嘘でもなく口にして、つまんだストローをぱくりとくわえる。
2014-10-04 14:10:05@c_yu_n 葵】ふーん、と至極興味な下げに相槌をうって 「制御の仕方とかは聞かれても知らない。しようと思ってしたことないし」 だから無理、とそれは告げて、続いた相手の言葉には眉根を寄せる。 「キモい」
2014-10-04 14:12:46@asasmamama1 狭間】「キモがられた、」 ザンネン、と肩をすくめ、だからムリという答えに、 「んー、まあそうだけどさ。べつに制御方法とかじゃなくてもいンだ。根掘り葉掘り、訊ける分のとこ、訊いてもいい?」 他はともかくおまえの異能について、と言葉を重ねる。
2014-10-04 14:16:44@c_yu_n 葵】テーブル脇に置かれている紙ナプキンを一枚とって、それを正方形になるように折って遊びだす。目線はちらと返すが、返事はしない。聞きたければ言えと言わんばかりに
2014-10-04 14:19:49@asasmamama1 狭間】「覚醒したのって、いつ?」 まずはそれを訊いてみる。たしか訊いていなかった事柄だと思うけれど、あの海辺での夜の対話はなんとなく、どこかおぼろで確信はない。緑色のソーダをスプーンストローで掻き回す。
2014-10-04 14:23:36@c_yu_n 葵】「具体的な日は覚えてないよ。意識したらあったし」 四角になったナプキンを三角形に折る。折り紙のように順に折っていき 「小学校低学年の頃にはあったんじゃない」 澄まし顏で過去の自分に聞くように
2014-10-04 14:29:54