ねこまたやさんによる映画が24fpsになったお話【よもやま話】

ねこまたやさんによる映画が1秒=24コマになった経緯を語っておりましたのでまとめてみました。 とても興味深いです。 ・ねこまたやさんによるTVのフレームレートが30fpsになったお話【よもやま話2】 http://togetter.com/li/73964 続きを読む
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ねこまたや @info_nekomataya

もぐもぐ じゃ、よもやま話だけどフレームレートの昔話をしよう 細かい出展やら色々忘れたし、手元に資料はないので気になった方は各自で調べてくださると吉 あと突っ込み歓迎ね

2010-11-26 17:32:42
ねこまたや @info_nekomataya

昔々、映画ができたばかりの頃、 規格とかまだないし、そもそもカメラのクランクが手回しなので フレームレートは撮影者の「ウデまかせ」でした。 上手な人が回すと露出も安定、フレームレートも一定、 困った人が回すとコマごとに明るかったり暗かったり、動きもミャクミャク

2010-11-26 17:33:51
ねこまたや @info_nekomataya

ただ、当時の映写機は撮影機とほとんど同じ構造だったので、毎秒40フレーム程度以上の再生速度でないと「チカチカ」して見るだけで疲れる映像だったでしょう。 このテの明滅フリッカーは40~50Hzでだいたい解消するしね

2010-11-26 17:34:38
ねこまたや @info_nekomataya

現存するエジソンのキネマトスコープの画像とかは40fpsあたりで再生するとかなり自然な動きになります。24fpsで回すとけっこうモッサリゆっくり  で、だいたいだけど発明当初の映画のフレームレートは40fps以上

2010-11-26 17:35:11
ねこまたや @info_nekomataya

動きの再現に関しては現在のフレームレートでわかるとおり、もっと少なくても滑らかに見えるので、要するに「ちかちか」避けでフィルムを無駄食いしている。とも言えたわけだぎゃ

2010-11-26 17:36:07
ねこまたや @info_nekomataya

さて時代は進んで、専用の映写機がカメラとは別に使われるようになりました。 カメラのシャッターは1コマ1回開きますが、映写機のシャッターは1コマに対して2回以上開きます。(3回=3枚羽根シャッターが多いよ)

2010-11-26 17:37:48
ねこまたや @info_nekomataya

これを使うと「ちかちか」は見えないのでコマ数は減らせる… で標準的な35mmフィルムが1フィートあたり16コマだったので、 1フィート=16コマ=1秒 「…計算しやすいし、これでイーんでね?」となりますた

2010-11-26 17:39:30
ねこまたや @info_nekomataya

が、実はちょうどこのアタリでフィルムに音を焼き付ける「トーキー」が始まったんだな 16fpsで録音してみると、これが実に音質が心もとない。

2010-11-26 17:45:27
ねこまたや @info_nekomataya

…音質を向上させるには…ちょびっとフィルムの走行速度を上げてやろう。そうしよう。 「1.5倍くらいでイーんでね?」 とか言って映画は24fpsになりましたとさ。とっぴんぱらりのぷぅ

2010-11-26 17:46:02
ねこまたや @info_nekomataya

これが映画が24fpsになったおおまかなのいきさつ  すげく大雑把だけど

2010-11-26 17:46:56
ねこまたや @info_nekomataya

ビデオのフレームレートの昔話はまた今度。では、お仕事します

2010-11-26 17:48:50