エボラ感染ルートのイメージと出来ること

「途上国でのエボラ蔓延は災害の一つです」 http://togetter.com/li/710292 何よりも[人の手]が必要です~西アフリカのエボラ出血熱について~ http://togetter.com/li/719116 続きを読む
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ナオミさんはエボラの感染ルートについて分かりやすく説明してくれましたが、詳細や正確なところはやはり専門家のtweetを見てほしいとのことです。

Motoi Suzuki @motoisuzuki

エボラの感染経路について現在わかっていること ・空気感染しない ・感染リスク高:血液、糞便、吐物 ・検出確認されている:唾液、涙、母乳、尿、精液 ・汗からは活性を持ったウイルスは同定されていない

2014-10-07 11:05:12
Motoi Suzuki @motoisuzuki

・環境からの感染についてはよくわかっていない ・病院内の環境や医療機器を通しての感染は確認されていない (注射針の使いまわしによる感染は除く→1976年のアウトブレイク) ・理想的な環境下では、生体外で6日間ウイルスが活性を保っていたとの報告(Arch Virol 2010)

2014-10-07 11:22:19
ナオミ @nao73714

「汗からは活性を持ったウイルスは同定されていない。」大事な部分ですね。昨日の連ツイでは不足している部分です。専門文書になかなかたどりつけない私よりは疫学専門の方の声を聞くことをオススメさせてくださいませ。

2014-10-07 21:37:14

10月8日、毎日新聞に「インド:エボラ出血熱疑い 日本人女性旅行者を隔離と報道」という記事(現在は削除されています)がありましたが、エボラ出血熱には感染していなかったことが判明。

リンク mainichi.jp インド:エボラ熱、日本人女性の感染なし判明 - 毎日新聞 【ニューデリー金子淳】インド北東部マニプール州を旅行中にエボラ出血熱の疑いがあるとして隔離された日...
ナオミ @nao73714

空港検疫では潜伏期間がある以上、限界がある。体温測定は日内変動もあってあてにはならない。エボラの熱型も典型が見当たらない。問診においても身体の痛みやだるさ、寒気を発熱機序の一環と捉える人も少なく、旅の疲れもあって明確に自覚できず、くぐり抜けてしまうことはあるだろう。

2014-10-09 13:46:50
ナオミ @nao73714

スクリーニング方式よりは、周知努力を。渡航歴のある方へ漏れなく相談連絡先を明記したお知らせリーフレット配布が効果的なのではないのかな。中継で寄る方用にも各国語や文字以外の伝達手段もほしい。水際だけでは万全ではないから、やはり医療機関と自治体(保健所)での備えを整えることが重要。

2014-10-09 13:48:49
ナオミ @nao73714

(過去の渡航歴申告不備は、パスポートの出入国スタンプ欄を順番に押せる仕様に変えれば防げるのにね。これは無理か。。)

2014-10-09 13:51:42
ナオミ @nao73714

その分野の専門の @narumita さんが今日はエボラについてがんがんツイートしてくれている。めちゃくちゃ嬉しい。医療に関わるかたはぜひ目を通してみてくださいね。ニュースで流れる言葉も机上に置き忘れた専門知識も、現場にアプライできなきゃ意味がない。きっとヒントになると思います。

2014-10-09 18:00:10
ナオミ @nao73714

専門の方たちがTwitterで言葉にしてくれるのはありがたい。9月の英語記事だけど、再掲。エボラ感染者を受け入れているエモリー病院周辺で起こった問題。twitter.com/nao73714/statu…

2014-10-09 14:08:40
ナオミ @nao73714

医療従事者、感染管理に携わる人に読んでもらいたい記事。米国でエボラ感染者を受け入れているエモリーホスピタルと医療廃棄物処理業者間で起きた問題。廃棄前にオートクレーブにかけることで現在落ち着いているが、自施設においてどうするか備えを。 theguardian.com/world/2014/sep…

2014-09-26 11:56:35
堀 成美 @narumita

ID Week 8日のプレナリーセッションのの最後のスピーカーはエモリー大学病院のBruce Ribner医師:「米国におけるボラウイルス症例の治療」。7月30日に救急から電話。患者が西アフリカから病院にくるまで3日しかなかった。#エボラ

2014-10-09 06:54:25
堀 成美 @narumita

エモリー大学にある感染症のハイケアユニットは全ての感染症に対応する設備で2001年にできた。エボラの場合はこの部屋を使う必要性は高くないが、対応には便利だった。同様のユニットはネブラスカ、メリーランド、モンタナにある。 #エボラ

2014-10-09 06:56:25
堀 成美 @narumita

エモリー大学が重症のエボラの患者を受け入れる為に行った準備:感染症、集中治療、麻酔、看護、環境マネジメント、施設、セキュリティ、メディア対応部門が協力。看護師は通常ICUは患者1に看護師1だが、今回は患者1に看護師2とした。#エボラ

2014-10-09 06:59:09
堀 成美 @narumita

エモリー大学で受け入れた患者は5-10リットル/日の補液を行った。電解質の補正が必要で、皮膚、精液、便、血液等でウイルスRNAが確認された。よく触れれる場所等の環境サンプルからはウイルスのRNAは検出されなかった。 #エボラ

2014-10-09 07:02:45
堀 成美 @narumita

エモリー大学での臨床検査。CDCは必要なPEPをすれば通常どおりできるとしていたが、実際問題、血液等がこぼれたりしたら検査室自体が使えなくなるので専用の検査ユニットを病室の近くに設置した。 #エボラ

2014-10-09 07:08:33
堀 成美 @narumita

必要だった検査機器は血算、生化学、凝固、マラリア検査など。カテゴリーAの病原体を輸送する会社は、エモリー大学のラベルのエボラとかいた容器を輸送してはくれなかった。 #エボラ

2014-10-09 07:10:43
堀 成美 @narumita

患者が入院したあと、医療廃棄物の部門から電話がきた。「エボラで汚染された廃棄物を出すつもりか?」。オートクレーブに350の袋を入れ、218箱の医療廃棄物が出た。#エボラ

2014-10-09 07:16:51
堀 成美 @narumita

メディア対応:患者を受け入れたらメディアの津波が病院に押し寄せた。カギとなるメッセージ「我々は感染症専門家」「訓練をしている」「患者だけでなくスタッフやコミュニティを感染症から守る」。個人の情報は開示しない。 #エボラ

2014-10-09 07:19:04
堀 成美 @narumita

院内コミュニーケーション:全ての職員にメールでアップデート。入院している他の患者にも説明。#エボラ

2014-10-09 07:19:59
堀 成美 @narumita

lessons learned: 先進国では安全に医療を提供できる。患者の救命率も上がる。院内院外のコミュニケーションが重要。エボラ患者の治療やケアには多額の費用がかかる。経営部門が理解してくれたが今後の課題。 #エボラ

2014-10-09 07:23:12
堀 成美 @narumita

会場質問:患者の治療とケアにあたったスタッフの健康管理。1日2回の検温と体調チェック。オンラインで記入するようにし、労務/産業保健部門がサポートした。 #エボラ #エモリー

2014-10-09 07:27:35

@Thassa_blockさんも、エボラに関する@narumita先生のtweetをまとめてくださっています。