連城三紀彦・全作品紹介
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はい、半分紹介するので3時間かかりました……今日はここまで。明日も20時頃から『褐色の祭り』から『小さな異邦人』までの後半30作を紹介します。明日紹介するのも傑作揃いなのでどうぞよしなに。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-08 23:05:19『「傑作」「傑作」いいすぎやろー!』て思うやろ。せやかて、実際みな傑作なんやから、しゃーない。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-08 22:51:27そらもちろん全部読んで欲しいですけど60作品積み上げて「さあ読め」って言うのは逃げられるだけですので、自分は沼への道しるべを立てる役割を果たしたいのです あと絶版多すぎて揃えるの大変なんですよ! #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-08 23:08:49後半戦
さて20時です #連城三紀彦全作品紹介 後半戦、『褐色の祭り』~『小さな異邦人』編はじめるよー 前半戦(『暗色コメディ』~『夜のない窓』)はここ→togetter.com/li/729362
2014-10-09 20:00:2031【褐色の祭り】(文春文庫)★★★★ 夫の響介が事故死した。妻の律子が事故について調べ始めると、夫の奇妙な行動と秘められた過去が次々と明らかになる。平凡な男だと思っていた夫は、いったい何者だったのか――? amazon.co.jp/dp/4167420090/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:03:57解説の香山二三郎がサイコ・ホラーに分類している本作は、『青き犠牲』にケレン味をこれでもかと景気よくブチ込んだ大長編。死者の過去を調べるミステリーが、中盤から恐るべき狂気の愛の物語に転調し……文庫上下巻700ページ超を一気呵成に読ませる連城エンタメの快作。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:06:3632【ため息の時間】(集英社文庫)★★★★☆ これは僕とセンセイの間に実際に起こった恋愛事件の物語だ。僕はセンセイとその奥さんを同時に愛してしまった……ああ、誤解しないでほしい。僕は連城三紀彦本人ではない――。 amazon.co.jp/dp/4087482278/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:09:24連城三紀彦本人を思わせる〝僕〟と、〝センセイ〟の同性愛を題材にした暴露小説――を、雑誌連載の形式を逆手に取ったメタフィクションとして書いた大問題作。完全に破綻した失敗作を狙って書かれた恋愛小説であり、同時に唖然呆然のホワイダニット・ミステリでもある。(続 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:13:10承前)連城三紀彦が亡くなった今、本作を読む際は「連城三紀彦は生涯独身であった」という事実を念頭に置いてほしい。本作は作者の死によって真にメタフィクショナルな暴露小説として完成されたが……いや、これ以上は何も言うまい。連城恋愛ミステリの極北に位置する大怪作。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:15:2133【新・恋愛小説館】(文春文庫)★★☆ 新婦の前夫を披露宴に招いた新郎(「冬の宴」)、同じ香りの二人の女と関わった男の不安(「白い香り」)など全10編の恋愛小説短編集。 amazon.co.jp/dp/4167420112/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:17:51『日曜日と九つの短篇』『恋愛小説館』に続く文春文庫20ページ恋愛小説集シリーズ3冊目。妻と愛人の対決の話「落葉樹」が光るけれど、それ以外はあんまり印象に残らない…… #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:19:0534【美の神たちの叛乱】(新潮文庫)★★★★☆ 小川曜平は、藤田という男から自分の代わりにマダムに画家の卵として囲われてくれと頼まれる。マダムは新発見のルノワールの絵を300フランで入手するというのだが…… amazon.co.jp/dp/410140514X #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:23:02どんでん返しの数でギネス記録に挑むかのような美術ミステリー。贋作をテーマに、札束の飛び交う美術界を舞台にした一種のコン・ゲーム小説であり、とてつもない密度の逆説と反転が読者を翻弄する騙し絵の迷宮。90年代連城ミステリ長編の到達点を示す傑作だ。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:25:3135【愛情の限界】(光文社文庫)★★★ 佐上との愛人関係を清算し、理想的な夫との結婚を選んだ杏子。だが結婚式当日に届いた離婚届を皮切りに嫌がらせが始まる。佐上の罠に杏子は立ち向かおうとするが… [電子書籍有] amazon.co.jp/dp/B00BSQ2NT6/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:28:49新婚夫婦に愛人からの嫌がらせが……という話が、いったいどうしてこんな話になるのか。次から次へと嘘まみれのどんでん返しが繰り返される連城恋愛ミステリ。ただ全体的に(どんでん返しまで含めて)『飾り火』の焼き直しっぽさが残るのが難。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:31:2636【落日の門】(新潮社単行本)★★★★☆ 昭和11年2月、政府要人の襲撃計画の実行を前に、陸軍将校・村橋は親友の安田によって計画から外された…(表題作)。二・二六事件を題材にした疑似歴史ミステリー連作5編。 amazon.co.jp/dp/4103475056/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:34:17文庫化すらされなかった非業の大傑作。「残菊」はもう読んで驚けとしか言いようがなく、あまりに凄絶なホワイダニット「夕かげろう」、連城作品でも屈指の無茶すぎるトリックが炸裂する「家路」とすさまじい作品が並ぶ。間違いなく90年代連城短編集のベスト。必読。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:37:3037【明日という過去に】(幻冬舎文庫)★★★☆ 矢部綾子と野口弓絵は親友同士。だが弓絵の夫の死をきっかけに、二人の間でやりとりされる手紙が、二組の夫婦の間に隠されていたものを露わにし始める。 [入手可] amazon.co.jp/dp/4877284540/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:40:242人の手紙のみで全編が構成された書簡体ミステリ。ひたすら「○○と言ったな、あれは嘘だ」の繰り返しで話が進む。〝信頼できない語り手〟の手法を突き詰め、「語り手はなぜ〝信頼できない語り手〟になったのか」という問いで作品の構造を愛憎のドラマに回収する豪腕に唖然。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:43:1638【顔のない肖像画】(新潮文庫)★★★★ 9年前の誘拐事件で殺害された少年から、救出を求める電話が掛かってきた…(「ぼくを見つけて」)。『夜よ鼠たちのために』の流れを汲む7編収録のミステリ短編集。 amazon.co.jp/dp/4101405158/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:46:56証言集形式、誘拐ミステリ、妻と愛人の対決、浮気、画家……連城三紀彦の様々な傾向が詰まった連城ミステリのショウケース。患者強姦事件が導く意外な真相「瀆された目」、希少なフーダニット短編「孤独な関係」などの作品が揃う、見逃すべからざる傑作集。連城入門にも。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:50:4639【背中合わせ】(新潮文庫)★★★ かつての恋人の別れ話が背後から聞こえてくる表題作、後輩から恋愛相談を受けるOLの話「先輩」、離婚を巡って生き別れの兄が夫のところへ怒鳴り込む「再会」など恋愛掌編21編。 amazon.co.jp/dp/4101405115/ #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:52:59長い話のワンシーンを切り取ったようなものから、いかにも連城ミステリらしい反転劇まで様々な掌編集。どれを気に入るかは人それぞれだと思うけど、しみじみとした巧さが胸に静かに響いてくる。長編の箸休めにゆっくり読みたい。 #連城三紀彦全作品紹介
2014-10-09 20:54:23