- laurassuoh
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時雨くんの存在が山城さんにとって特別なものになったのは、時雨くんにとって山城さんが特別だったからであり、決して逆じゃないと思うんだよなぁ
2014-10-12 22:14:48本当に自分のことが好きなのか不安になるといえば山城さんで、時雨くんに告白された山城さんが、なんで私?すごく、すごく嬉しいけど…でもきっと、すぐに私の事なんか好きじゃなくなるわよね、って思って「良いけど、私たちが付き合ってることは誰にも内緒にして」って言ってしまう
2014-10-12 22:15:56なのに時雨はちっとも自分から離れていかないし、しょっちゅう「好きだよ」って言葉をくれるから、嬉しくて、でも恥ずかしくて、言われるたびに不機嫌になってたら言ってくれなくなって、それで今度は(もう私のこと好きじゃなくなったんだ)って思ってしまうから山城さんマジめんどくさ乙女
2014-10-12 22:18:10山城さんは「なぜ時雨が自分を「特別」だと思ったのか、それは一時的なものでは、どうせすぐに忘れられる……」とか思ってるし、自分に自信がない以上に他人に好意を向けられるのに慣れてなさ過ぎる
2014-10-12 22:18:40人生で誰かと出会うという事は幾粒も降る雨の一粒を意識するということかもしれないので、そんな中で山城さんと出会えた時雨にとって人生は「いい雨」だし、山城さんにとっては時雨という一粒を抱きしめたまま「傘を差したい」のが人生なのだろう
2014-10-12 22:22:38昔は男の子みたいな身体つきだった時雨くんがどんどん成長して女の子になっていくのを見て「いつか私はいらなくなるんでしょうね……まあ、その方が、私も清々するけど」って強がってしまう山城さんだけど、時雨くんの隣に自分ではない誰かがいるのを想像して何故だか涙が止まらなくなる
2014-10-12 22:34:54時雨くんが山城さんの部屋に遊びに来てて、突然山城さんが脈絡なく涙を流し始めたから「どうしたんだい? 僕、何かしちゃったかな?」って山城さんに訊ねるんだけど、山城さんは「なんでもない」って時雨くんに触らせようとしない。だから時雨くんは無理矢理抱きしめる
2014-10-12 22:37:10二人で出かけて、手を繋いで、別れ際にキスまでしてるのに、家に帰ったあとで、きっといつか時雨は私を好きじゃなくなる、って泣いてしまう山城さん…山城さんが時雨くんに触れるのは離れないでって不安の表れで、でも無駄かもしれないと思ってるからちょっと袖を引くような控えめ過ぎる触り方になる
2014-10-12 22:41:01やっぱり時雨くんの成長は嬉しいけど自分の存在がどんどんいらなくなって(時雨くんの方ではそうではない)いるのだと思い込み、時雨くんが高校を卒業すると同時に「もう会うのは止めましょう……その方がお互いのためになるわ」って言ってしまう山城さん
2014-10-12 22:41:21「僕の事が嫌いになったの?」って時雨くんは聞くんだけど(現状は恋人未満親友以上)山城さんは心の中で答えを迷う。もちろん時雨くんの事は嫌いどころか大好きだけど、ここは嫌いと言わないといけないんだって自分に言い聞かせて……「ええ。時雨の事、昔からずっと……」やっぱり、嫌いって言えない
2014-10-12 22:44:16「そっか……」でも時雨くんは山城が「嫌い」と言おうとしたと察してしまい、それから「でも……山城はやっぱり嘘を吐いてるよ」って涙ながらにその手を握る。 「どうして分かるのよ」 「だって……」
2014-10-12 22:46:50そして山城さんの涙を、その細い指でそっと拭って優しくキスをするのです。 「僕も、高校卒業をけじめに、山城とのこの関係を終わらせようと思っていたんだ……」 それから語ります。 (時雨くんは今は山城さんの家に通っている仲の良い後輩みたいな立場)
2014-10-12 22:49:42山城さんは当然「じゃあ、今のは別れのキスなのね」と悲しみに満ちた声で言います。時雨くんは頷いて、それからもう一度山城さんを引き寄せてキスをします。そのキスは先ほどよりもずっと長く、そしてずっと優しいものでした。 唇が離れると、息を止めていた山城さんは息を吸います。
2014-10-12 22:53:08「えっ……よろしく、って……?」 とキョトンとする山城さんに時雨は言います。 「山城……僕の、恋人になってください」 それは今までの関係を終わらせると同時に、新しい未来を模索する時雨くんの精一杯の告白でありました。
2014-10-12 22:57:03時雨くんって頭良いけどクラスで上位15人以内だけど1番ではないし、学年で上位20番以内だけど一桁ではないと思う。いわゆるすることがないから勉強したり読書しているタイプで勉強を辛いとか思ってなさそう。
2014-10-12 23:11:36永遠に変わらないものなんてないんだって山城さんは時雨くんの成長を見て思うから、「愛も不変なんかじゃない」って気づくんだけど、時雨くんは「愛の形が変わっても、僕はそのたびに君を愛するよ、山城」って言うから……
2014-10-12 23:23:30