日本図書館研究会第10回国際図書館学セミナー「第一線の読者・利用者サービスを考える」
前田:点字図書館があるから視覚障害者サービスは公共図書館ではそんなに取り組まなくても良いという誤解からサービスが行われないでいた。現在の点字図書館が対象とするのは重度の視覚障害を持つ大人の人だけ。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:42:47前田:視覚障害者の8割を占める弱視者や子どもは点字図書館のサービス対象者とは考えられていない。そういう人たちのためには公共図書館が動かないとサービスが行き渡らない。そういうことを知った上でサービス計画を立てなければならないと思う。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:43:42前田:障害の種別や程度、障害者手帳の有無にかかわらずサービス展開が必要ということ。ただ対面朗読を実施している図書館の大半は視覚障害者に限定、また、重度の視覚障害者のみが持っている障害者手帳を必要とするところが多い。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:44:41前田:権利条約では、障害の種別や程度によって差別を設けてはならないと書かれている。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:45:07前田:障害者へのサービスを担当者任せにせず、図書館全体のサービスとして行わなければならない。対面朗読を希望する人は担当者とのつながりが必要とするが、それ以外の人はカウンター周りで遊んでいて、図書館員の目には入っていない。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:46:13前田:やはり図書館を知らない、知らされていない障害者がたくさんいる。待っていても絶対来ない。いかないと利用者とは使われない。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:46:45前田:そういう意味で職員が全員同じ意識でサービスをしていくということと、組織的な支援体制を作って行かないときちんとした障害者サービスはできないと思う。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:47:25前田:現在日本の公共図書館で電子書籍の貸出・送信サービスを行っているのは20数館ある。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:48:09前田:その大半のものは実は視覚障害者が利用できない。原因は色々あるが、一番は、画像データで送信されていることにある。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:48:37前田:一部の図書館は対策をとっているが、その他は視覚障害者が利用できないままサービスが行われている。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:49:11前田:米では法律でそういう電子書籍を提供することは禁止されている。日本にはそういう法律はないので今の状況がずっと続く可能性がある。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:49:42前田:各図書館で障害者と話をして何を求めているのかを聞く努力から始めなければならないと考える。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:50:30質問:山本先生が紹介された利用者の権利宣言について中国ではどう考えられているのか?#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:51:30リュー:中国の図書館協会は2008年に北京宣言を出した。その宣言には中国全体の国民に対してニーズに応じたサービスを提供することを要求している。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:53:09リュー:上海図書館では、研究職館長が館長になってから重視するのは本を中心とする図書館から人を中心とする図書館に転換すること。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:53:45リュー:電子技術の進展について多くは利用者が減るのではと危惧をしている。呉館長はそういう理念をもって図書館に呼び込むということになる。図書館は都市の教室という機能を果たし、もう一つは障害者に対する情報格差を埋める役割を果たしている。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:55:20リュー:現在の場合、予算的には今のところ問題少ないが、将来の危機も十分感じるところ。政府側に図書館側への支援を求め続けている。市民によりよいサービスを提供し、満足していただけねばならない。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:56:29リュー:上海図書館はいろんなプログラムがある。講座や映画鑑賞、手作りとかいろんな教室がある。昔のやり方は講座のチケットをプリントして置くというものがある。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:58:04リュー:今は情報化社会が進んでメインページ以外はいろんな媒体があり、チケットを提供することができる。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 13:59:22リュー:週末ではアニメの制作、ロボットの製作という講座があり、発表すると2,30分で全部取られてしまったということがあった。#NAL_JC_Seminar2014
2014-10-19 14:00:06