2014年10月20日

玉置浩二『田園』ハイレゾ発売記念：このハイレゾ、本当に買う価値あるの？

玉置浩二の、90年代のソロ活動の代表曲を網羅したベスト『田園』（オリジナルのCDは98年リリース）が2014年10月1日からハイレゾ配信されました。過去に安全地帯のハイレゾ音源がHybrid SACDでリリースされたことは２例ほどありましたが、おそらく昨今のソニーの“ハイレゾ戦略”の一環として企画されたのでしょう、ここへ来て玉置浩二の音源もmoraハイレゾ配信のカタログに加えられたのです。そんなわけで、玉置浩二の一ファンである私がリリースの一報を配信開始翌日に聞いてから、すぐには飛びつかず幾日もの逡巡を経て遂に購入に至り、聴いた後で驚愕の事実が判明する様をまとめました。

音楽ソニーハイレゾ音楽配信玉置浩二

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Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

「FIGHT OH!」や「メロディー」は玉置浩二の声にリバーブがかかっておらず比較的生に近いニュアンスが聴き取れるものと期待できる録音なんだが、ハイレゾを聴いてもCDと代わり映えしない。

2014-10-20 15:40:08

Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

@himagine_no9 仮説①記録されたニュアンスすべてをCDが表現できている仮説②CDを超えるニュアンスをレコーディングで記録できていない

2014-10-20 15:40:34

Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

@himagine_no9 例えるなら、宇多田ヒカルの『First Love』ハイレゾ版への評価に近い。逆に異なるのは、宇多田はCDではレベルを突っ込んでいたのに対し、玉置はダイナミックレンジを維持して収録していたところである。

2014-10-20 15:43:15

Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

@himagine_no9 音質は44.1/16レベルだがリマスタリング自体に価値を見出すべきである。そこが気に入らなければ買う必要はない。‥‥と、最終的にはこんな評価に落ち着きそうだ。

2014-10-20 15:45:29

Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

「これはハイレゾだ」と自己暗示をかけながらCD音源を聴いても十分な効果が得られるな

2014-10-20 15:52:02

Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

それにしても、Zepではあそこまで驚きのあるハイレゾだったというのに、玉置浩二のこの体たらく #とは

2014-10-20 16:32:37

ハイレゾ音源は、アルバムによってそれぞれ異なる質感を当然持っているわけですが、ここで私が先行例と想定したのは次の２枚ですね。

宇多田ヒカル『First Love ［2014 Remastered Album］』
http://www.e-onkyo.com/music/album/uml7069/

LED ZEPPELIN『Led Zeppelin (Deluxe Edition)』
http://www.hdtracks.com/led-zeppelin-deluxe-edition

宇多田ヒカルの方は、CDよりもダイナミックレンジを広く取り、かつ音量も抑えた感じでハイレゾリマスターが施されています。ところが質感は44.1/16と変わった感じが無い。同様のリマスタリングをCDに収録してもおそらくハイレゾとあまり変わらないのではと思わされました（実際のリマスターCDはハイレゾとは異なるマスタリングとのことで、これは想像に過ぎないのですが）。

LED ZEPPELINの方は、ハイレゾでリズムセクションに生々しさが付加されているように感じられ、聴いててハッとさせられる瞬間があります。面白いのは、ギターやヴォーカルが従来のCDと変わらないように感じられる点だったりしますが、いずれにせよ、買って後悔の無かった音源でした。

それに引き替え『田園』は‥‥と話は続きます。