AS部まとめ・番外編

子供の頃の話。短いです。
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まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

叱られるとき「どうしてなの?」って当たり前の言葉だけど、そのあとどう続くかってすごく大きいと思う。たとえば計算ミスをして0点取って「どうしてこんな間違いするの?」の後に「じゃあ今度間違わないように一緒に検算しようか?」と「もっとちゃんとやんなさいよ馬鹿!」じゃえらい違いだよね。

2014-10-21 11:13:33
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

母は後者のタイプだったので、むやみに怒鳴られるばかりで、私は学校での生活(忘れ物が多い、友人が極端に少ない)、学習(算数が常に一学年分は遅れている)など、あらゆる局面で何の解決方法の協力もフォローもなく、いつも投げ出されていた。今思い出せば頼りなく不安でたまらない毎日だった。

2014-10-21 11:22:37
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

教師もそうで「どうして出来なかったんだろうね?」とは聞かない。ただテストを突っ返し「はいまた0点」と突き放して終わる。それが続くと母親が呼ばれて「お宅の娘さんはどういう育て方を」となり、帰ってきた母親に「あんたのおかげで恥をかかされた!」の無限ループが大学まで続いた。

2014-10-21 11:34:26
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

それらの乱暴な言葉やほったらかしの態度が、幼いころからずっと私を傷つけ苦しめて続けているとは大人は誰も思っていなかったらしい。私自身までそうだった。今回の人事異動に伴う不調は、あのころの母と同じ年頃の中年女性(自分もだが)を本能的に恐れる感覚から来ていると気づいた。

2014-10-21 11:46:19
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

同時期に「誰か助けて、この恐ろしい場所から出ていきたい」と悲鳴を上げている子供の自分が私の中にまだ住み続けていることにも気づいた。読書の話をしていたら美容師さんに「非現実的な本が好きなんですね」と言われたのだ(笑)確かにSFやファンタジー、歴史ものは読んでいる間は別世界に行ける。

2014-10-21 11:50:39
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

子供のころからよく「ここは私の家じゃない」と漠然と思っていた。日増しにその不安が強くなっていったので、意を決して母に打ち明けたら「今すぐ出ていけ」と怒鳴られた。大人になって独り暮らしをして初めて本心から「ただいま」と、誰も待っていない部屋に向かって言うのは幸せだった。

2014-10-21 13:26:39
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

旅も好きだった。ここではない見知らぬどこかへ行くのは不安どころか、安心で快適だった。一見子供のような私は幸福なことに行く先々で優しくしてもらえた。孤独や別世界にいることのほうが安心していられるような育ち方をしてしまったのだと思う。それが幸せなのかそうでないのかは私にもわからない。

2014-10-21 13:35:59
まゆのあお@アカウント移動 @blackcat_yui11

でも、これから大きくなるだろう子供たちに「この家に私の居場所はない」と思うような育ち方はしてほしくないと思う。私は突飛な旅の経験や武道をやって普通ならば味わわない世界を垣間見ることはできたけれど、基本的な何かがすっぽりと抜け落ちている。それは他のもので埋めることはできない。

2014-10-21 13:45:43