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日本気象学会 2014 年秋季大会 公開シンポジウム「惑星大気研究の最前線」

日本気象学会 2014 年秋季大会で行われた 公開シンポジウム「惑星大気研究の最前線」のまとめです. シンポジウムの動画は後日公開予定です.
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sts.noda @stsnoda

スーパーローテーションの成因の候補3つ:赤道向き角運動量輸送説,熱潮汐波説,上方伝播波動説. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:01:10
sts.noda @stsnoda

金星の "Y字" 模様の傾きは低緯度から高緯度に運動量を輸送するセンス.これは期待の反対. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:05:00

"Y字" は特定の高度の情報であり,
別の高度では今村先生の期待することが
起こっている可能性があります.

sts.noda @stsnoda

木製にもスーパーローテーションがある. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:07:45

誤:木製
正:木星

sts.noda @stsnoda

理想的な加熱分布を与えて地球の熱帯にスーパーローテーションを作った例. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:13:02

スーパーローテーションという現象は
そんなに珍しいことではないのかもしれません.

sts.noda @stsnoda

あかつきの利点:複数の波長で延々とデータを取り続けることができる. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:15:51

「延々とデータを...」は軌道の利点を指していると思われます.
多くの惑星探査機で使われている極軌道は,
時間をかければ全球を探査できますが,
同じ場所を継続して観測するのには向いていません.
一方であかつきは赤道上を周回する軌道なので
極の観測には向いていませんが
スーパーローテーションの風を追いかけるような観測は得意です.

sts.noda @stsnoda

最近の今村先生は,太陽もひっくるめて考えているようですね.「重力に束縛された流体」という表現を使われていました. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:23:31

高橋 芳幸(神戸大学)「惑星大気モデリング―探査・系外惑星をにらんで」

sts.noda @stsnoda

最後は高橋先生.火星などの惑星大気のモデリングの話. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:24:14
sts.noda @stsnoda

ここでは大気大循環モデルの話が中心. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:25:53
sts.noda @stsnoda

最初の火星大気大循環の計算は 1960 年台後半. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:27:07
sts.noda @stsnoda

多くの惑星大気のモデルは,地球のモデルを対象とする惑星のパラメータで計算しているもの. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:30:03
sts.noda @stsnoda

ただし,地球で用いている近似が妥当でない場合はその条件で定式化する必要はある.木星の深い大気,金星の非理想気体など. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:32:54

「木星の深い大気」に関して.
地球では「静水圧平衡」「大気の厚さは惑星半径より十分小さい」
という近似が成り立ちますが,
木星など他の惑星でも成り立つかは自明ではありません.

sts.noda @stsnoda

惑星大気で一番面倒なのは放射過程.その惑星の物質に応じた吸収・散乱のパラメータが必要. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:34:28
sts.noda @stsnoda

補足:これを波長別に設定しないといけません. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:35:04
sts.noda @stsnoda

源左の火星のモデルでは,概ねの温度分布は再現できている.定量的には,成層圏が難しい. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:37:40

誤: 源左
正: 現在

sts.noda @stsnoda

鉛直1次元モデルから,大循環モデルへ. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:39:18
sts.noda @stsnoda

系外惑星 Gliese 581 d の条件での計算f例. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:40:30

口頭でも言及されていましたが,
Gliese 581d は現在,存在が疑問視されているようです.

sts.noda @stsnoda

恒星からは比較的遠いけれども,波長が長い光を出す恒星なのでレイリー散乱がすくなく,大気の加熱が効率的であったという結果.ただしこの計算で用いた条件には著者らが適当に設定した部分もあるので本当にそうなっているかはわからない. #metsocj #惑星大気

2014-10-22 17:43:11